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【スマホアプリ今日の1本】「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」
アプリで展開するオリジナルストーリー!チーム内の連携が鍵を握る新作RPG
2017年8月29日 13:00
「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の3大ポイント
・新キャラクター・環いろはを中心とした新たな魔法少女の物語
・魔法少女たちの連携が生む爽快感のある戦闘
・アニメと同じスタッフによる美しいグラフィックと音楽
2011年にテレビ放送され大ヒットを記録、その後映画化などメディア展開を果たした「魔法少女まどか☆マギカ」。同作品の外伝として、8月22日よりAndroid/iOS用「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」が配信された。
アニメを製作したアニプレックスが運営を、「オルタンシア・サーガ」「アンジュ・ヴィエルジュ~ガールズバトル~」などを手がけるf4samuraiが開発を担当する本作は、「魔法少女まどか☆マギカ」の世界観を受け継ぎつつ、まったく新しいキャラクター、そしてストーリーを楽しめるRPGだ。
姿を消した妹を探す少女・環いろはの物語が展開
ゲームの主人公となるのは、新興都市・神浜市で姿を消した妹「うい」を探す少女・環いろは。いろははほかの魔法少女とともにういの手がかりを探し始め、その中でさまざまな魔女と戦う、というのが本作のおおまかなあらすじである。
ゲームを進めていくと、物語はゲームオリジナルのキャラクターを中心に動いており、TVアニメや劇場版のストーリーとは一線を画していることがよくわかる。その一方で鹿目まどかや暁美ほむらといったアニメでおなじみのキャラクターも登場する。原作に依存しすぎず、それでいて既存のファンは喜ぶポイントも押さえているゲームといえるだろう。
ストーリーには環いろはを中心とした「メインストーリー」のほかに、別の軸で展開される「アナザーストーリー」、キャラクターごとのエピソードが楽しめる「キャラストーリー」の3種類がある。様々な角度からストーリーを読み進められるのは、昨今のスマートフォンRPGでは恒例のシステム、とはいえキャラクターの魅力がゲームの魅力に直結する作品だけに、しっかり押さえられているのは好印象だ。
なお、本作の登場人物はキャラクター原案の蒼樹うめ氏と、アニメのキャラクターデザインを務めた谷口淳一郎氏が新たに描いている。ほかにもオープニングアニメーションはシャフト、物語の要所で登場する魔女のデザインには劇団イヌカレーと、原作を手掛けたスタッフ陣が集結しているのも見逃せない。キャラクタービジュアルだけでなく、プレイ中に目に入ってくる背景、聞こえてくる音楽にも「魔法少女まどか☆マギカ」のDNAはしっかりと受け継がれている。
どこで勝負を仕掛けるか…タイミングを見極める戦略性が魅力
本作の戦闘は敵味方がそれぞれ3×3のマスに配置され、いわゆるコマンド式で戦うことになる。プレーヤーが選択するコマンドは、本作では「ディスク」と呼ぶ。ディスクには、強力な技「マギア」の発動に必要なゲージを溜めながら攻撃できる「アクセルディスク」、攻撃しつつ次の攻撃を強化する「チャージディスク」、広範囲を一気に攻撃できる「ブラストディスク」の3種類がある。そしてプレーヤーは1ターンの内にディスクを3個選び、攻撃をしていくのだ。
ストーリーの序盤で登場するような敵であれば、ブラストディスクを連続で繰り出していけば簡単に倒していけるだろう。反面ストーリーの要所で登場するボスキャラクターやイベント戦では、アクセルディスクとチャージディスクも駆使しなければならない。そうなるとどうしても長期戦になり、味方のヒットポイントも心配になってくる。どこまで我慢して、どこで勝負を仕掛けるかの駆け引きも本作の魅力だ。
戦略性という意味では、「コネクト」というシステムにも注目したい。これはキャラクターが3回行動を起こす度に使用可能になる特殊なコマンドで、キャラクターごとにさまざまな恩恵を受けられる。例えばいろはのコネクト「一緒にいるから大丈夫だよ」は、そのターン中に味方のHPを回復できる。これ以外にも攻撃力や防御力を上げたりと、効果には様々な種類がある。
育成の面では魔法少女自身を強化させるほかに、「メモリア」装備という要素も存在する。メモリアはガチャなどを通して入手できるもので、これを装備すると魔法少女の能力が上がるだけでなく、特殊なスキルも使用可能になる。スキルにもコネクトと同様に攻撃力アップなど様々な種類が存在するため、攻略をスムーズに進めるには不可欠な存在だ。メモリア同士を合成することで、さらに強化することも可能なので、こちらにも気を配ることが大切だ。
ゲームとアニメはまったく違うメディアであるものの、本作の会話から漂う雰囲気は紛れもなく「魔法少女まどか☆マギカ」だ。ストーリーがどんな結末を迎えるのか、そもそもソーシャルゲームという終わらせることが難しいシステムの中でどう区切りをつけるのか、気になる点はとても多いし、興味を抱かせてくれることは間違いない。
その一方でシステム面では、本作と似たバトルを体験できるアプリはすでに存在する。本作ならではの部分を追求していくことが今後の課題となるだろう。まだまだ配信が始まったばかりだけに、これからの進化に期待したい。
(C)Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners