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ゲームシナリオライターの生活支援&活動促進を目的とした社団法人「JAGSA」が設立

個人・法人団体の正会員募集中

7月25日 発表

 「一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会(以下JAGSA)」が6月7日に設立された。

 ゲームにおけるシナリオの重要性が高まる中、そのシナリオを作成するライターの数も日々増えているが、ライターを支援する動きについては万全とは言えなかった。そのことを踏まえ「JAGSA」はゲームシナリオライターの活動の促進、および生活面での支援などを行なうことを目的として設立された社団法人。

 「JAGSA」は、ゲームシナリオライターの資質向上による社会的地位の確立、ならびにゲームシナリオの普及及び質的向上を図ることを目的に、ゲームシナリオライターの生活環境保全、保護に寄与する活動をはじめ、ゲームシナリオに関する講演会、講習会及び研修セミナー等の開催に関する活動、ゲームシナリオに関する情報の調査、研究、収集、保存及び発信に関する活動などを行なう。

 他にも、ゲームシナリオライターのスキルアップ、キャリアアップのためのセミナー、確定申告や税金などについてのセミナーなど、各種講座が開催される予定。個人・法人団体の正会員も募集している。

 設立にあたり、長年にわたりゲームシナリオ制作に携わってきた4社の代表が理事となった。代表理事に月光の重馬敬(本名:重松敬介)氏が就任し、エッジワークスの山野辺一記(本名:山部康男)氏とエルスウェアの小川楓氏、エレファンテの日暮茶坊(本名:日暮俊彦)氏がそれぞれ就任した。

【代表理事 重馬敬氏の挨拶】

 ゲームシナリオを主たる戦場として戦うライター、彼、彼女らをゲームシナリオライターと呼称します。わたしがはじめてコンピュータゲームのシナリオを執筆したとき、この職種はそれほど一般的なものではありませんでした。

 現在、PC、スマートフォン、専用ゲーム機上で、数多くのゲームがリリースされ、ゲームシナリオ作成を専業として活躍するライターも珍しくはなくなりました。

 一方、そんなゲームシナリオライターが互いに交流し切磋琢磨し情報交換する場は、いままで存在しませんでした。若手ゲームシナリオライターが税金で悩んでいても、ベテランのゲームシナリオライターが健康について不安を抱えていても、組織としての受け皿はなかったのです。

 わたしはそんな「ゲームシナリオを主たる生業とするライター」をケアする組織が欲しいと以前から考えていました。誰かつくってくれないかな、と……。そう考える業界関係者は多かったのではないかと思います。いえ、実際に多いのです。

 勝手になんとなくいいようにしてくれる「誰か」はいないけれど、「誰か」を探すみんなが手をとりあえば、多くの力を集めることができれば、そんな場を得ることができる――。それが、日本ゲームシナリオライター協会(JAGSA)です。

 ゲームシナリオライターみんなのための組織を、今回、多くの方々のご賛同、ご協力のもと形作ることができました。これから、みなさんと一緒に一歩、一歩、歩んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【各種開催予定講座などについて】

1.ゲームシナリオ講座
 ゲームシナリオ特有の様々な問題について考えていく講座。シナリオ分岐や大量の短編シナリオ(キャラシナリオやイベントシナリオ)の執筆方法などについて学んでいく。

2.クリエイター講演会
 著名なクリエイターによる、ゲームに関連する様々な問題などについての講演会を開催。

3.確定申告対策講座
 フリーランスにおける節税法(経費の考え方、小規模企業共済の利用方法など)や健康保険料などの支払いについての実用講座。

【法人概要】
名称: 一般社団法人日本ゲームシナリオライター協会
本社所在地: 東京都調布市布田1-40-2 アクシス調布402
設立:2017年6月7日
代表者:代表理事 重馬敬氏