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「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」発表会からタイトル紹介をピックアップ
ひふみんVS倉持由香さんの対戦模様や、シブサワ・コウ35周年タイトル コードネーム「Turn」など
2017年7月18日 23:20
Yahoo! JAPANは、新ゲームプラットフォーム「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」のサービスを7月18日より開始することを発表した。
「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」は、HTML5やクラウドゲーム(ストリーミング方式)をブラウザで楽しめるというサービス。PCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどブラウザがある端末であればいつでもどこでもプレイできるのがポイントだ。
本稿では、発表会の模様から「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」で提供されるゲームや今後に提供予定のタイトルなど、ゲームタイトルについての話題を中心にお伝えしていこう。
なお、サービスの概要は今後の展望などについてはこちらの記事でまとめているので、そちらも合わせてご覧頂きたい。
スクウェア・エニックス、タイトー、サイバード、角川ゲームス、コーエーテクモゲームス、各社の代表が登壇してタイトルを発表
発表会ではサービスの紹介に続いて、参加企業の代表者が次々と登壇して「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」への期待、提供予定のタイトルなどを発表した。
最初に登壇したのは、スクウェア・エニックスより代表取締役社長 松田洋祐氏。クラウド方式で提供するゲームには、「ファイナルファンタジーXIII」、「ファイナルファンタジーXIII-2」、「ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII」のXIIIシリーズ三部作や、「ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター」、「いけにえと雪のセツナ」など、家庭用機で提供してきたタイトルをローンチタイトルに提供する。
また、HTML5方式で提供するタイトルには完全新作「アンティーク カルネヴァーレ」がローンチで配信が開始されている。
タイトーからは代表取締役社長 山田哲氏が登壇した。山田氏は、タイトーはアーケードをはじめ幅広い方面へとコンテンツを制作してきたこと、「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」のような新しいフィールドにも積極的に参加してゲーム人口を増やすことによって、アーケードシーンや家庭用ゲームなどの他方面も活性化できると考えていることを語った。
タイトーからは配信第1弾タイトルとして「パズルボブル」が紹介された。第1弾としているとおり、今後にも配信タイトルを予定しているとのことだ。
サイバードからは代表取締役社長 内海州史氏が登壇した。女性向けのゲームアプリが非常に好調とのことで、そのラインナップの中から最も人気が高い「イケメン戦国 時をかける恋」を8月14日から「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」でもサービスを開始するとのことだ。なお、事前登録は本日より開始されている。
角川ゲームスからは代表取締役社長 安田善巳氏が登壇。配信タイトルは「角川ゲームミステリー」シリーズ第1弾のビジュアルノベルゲーム「√Letter(ルートレター)」。さらにHTML5ゲームからは世界文学を追体験できる「魔女とネコ」を発表した。
コーエーテクモゲームスからはゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウ氏が登壇した。シブサワ氏は自身がゲーム開発を始めた頃とは違い、今ではゲームを楽しむ層がとても幅広くなったことを語りつつ、氏がゲーム開発を始めてから35周年を迎えたこと、そしてそれを記念したタイトルとしてコードネーム「Turn」を提供することを発表した。
コードネーム「Turn」についてはコードネーム以外は「得意の歴史物ではなく、ファンタジーにチャレンジする」としか語られなかったので、まだ詳細は一切分からない。今後に続報を期待したいところだ。
ひふみんこと加藤一二三氏と倉持由香さんが対戦!「アンティーク カルネヴァーレ」
発表会では、スクウェア・エニックスが配信中の「アンティーク カルネヴァーレ」の実演プレイも披露された。
ステージにはゲストとしてお笑い芸人のインパルスのお2人、グラビアアイドルの倉持由香さん、そして、今年6月に現役を引退された将棋棋士、ひふみんこと加藤一二三氏が登場した。
「アンティーク カルネヴァーレ」のプロデューサーである藤川翔氏の解説を聞きつつ、加藤一二三氏と倉持由香さんが実際に対戦!
「アンティーク カルネヴァーレ」は将棋のように駒を動かしつつ、相手の駒を自分の駒ではさむと有利になるといったリバーシの要素も併せ持つ戦略性の高いゲーム。バハムートやカーバンクルなどスクウェア・エニックスタイトルらしさを感じさせる召喚獣で戦局を変えるといった要素もある。
ゲーム好きな倉持さんやインパルスの板倉さんはそうしたキャラクターや召喚獸などのスクウェア・エニックスらしさに食いついていたが、一方で加藤一二三氏は、ゲーム中の駒の呼び名がキングやクイーンとなっているところからチェスに近いものと感じたようで、将棋とチェスの起源が共通のものであるという説などを語りつつ、楽しんでいた。
また、「アンティーク カルネヴァーレ」は単独でWeb配信機能があり、カメラを使えば自分の顔も配信画面にワイプで入れられる(サービス開始当初は未対応)。この日は対戦中の加藤一二三氏が一喜一憂する表情が映し出されていた。板倉さんが「それ、その左上のかわいいその人を召喚しましょう!」とイジる場面もあったが、加藤一二三氏はその機能も気に入った様子で楽しかったと語っていた。
「揃えて消してマカロン ぽちゃもぐ」、「ファイナルファンタジー X」、「チョコボのチョコっと農園」
「アンティーク カルネヴァーレ」に続いて、ほかにもタイトルの実演プレイが行なわれた。ステージには引き続きインパルスのお2人、倉持由香さんに加えて、女優の佐野ひな子さん、声優の花江夏樹氏が参加した。
まず紹介されたのは、カジュアルなパズルゲーム「揃えて消してマカロン ぽちゃもぐ」。サンリオのキャラクターが多数登場するパズルで、積み上げられていくマカロンを崩さないように間のマカロンを抜いて同じ種類を集めて消していくというものだ。
これには女性陣が「かわいい!」を連発! 本作を解説するウィズコープ エグゼクティブプロデューサー中込博之氏によれば、サンリオからこのゲームのために新規のイラストを多数提供頂けたとのことで、ファン必見のものになっているそうだ。
続いては一気に本格的なゲームへと移ってスクウェア・エニックス「ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター」の実演プレイが行なわれた。
プレイをしたのはゲーム好きで知られる声優の声優の花江夏樹氏。「ファイナルファンタジーX」からシーモアとのラストバトルの場面をプレイしたのだが、このシーンにインパルスの板倉さんなどプレイ済みの人は「今のセリフとかグッとくるんすよ!」と、テンションを高めていた。
プレイの様子を見ると詳細な画質までは会場のスクリーンなので確認はしづらいものの、見る限りはPS4版に近いようで、レスポンスの方も気になるほどの遅延は感じらなかったようだ。花江氏は「家庭用ゲーム機でやってるみたいでした」と、違和感のなさに驚いている様子だった。
また、近日に配信が開始されるという「チョコボのチョコッと農園」はかつてガラケー向けに提供された農園ゲームだが、Yahoo!ゲーム ゲームプラス版ではライフケア機能となる「歩数計」の機能が加わっている。
ヤフーの脇 康平プロデューサーは、この歩数計のように様々な機能を追加したり他のサービスと連動させていくこともしやすいのがブラウザで提供するこのサービスの面白いところと語る。Yahoo!のAPIを利用して他のWEBサービスと連携させることも可能で、例えば現実の天候をゲームに反映させたり、自分の体重をゲーム中のアバターに反映させたりなど、これまでのゲームでは難しかった連動もやりやすいとのことだ。