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【スマホアプリ今日の1本】「メテオジーン」

コマンドひとつでコンボが繋がる! わかりやすさを追求した最新型RPG

6月16日 配信(Android)

6月16日 配信(iOS)

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「メテオジーン」の3大ポイント

・隕石落下世界の終末期という独特な世界観を丁寧にわかりやすく表現
・育てたキャラクターの組み合わせで変化するコンビネーション技を試行錯誤していくのが楽しい
・多彩なコンテンツが既に用意されており、飽きさせないスピーディな展開

 サクセスが6月16日より配信を開始した、Android/iOS用アプリ「メテオジーン」。本作は「天の涙」と呼ばれる隕石落下事件が数年前に起こった世界を舞台にしたコマンドバトルRPGだ。元々は台湾・神嵐遊戯が2016年に同国でリリースした作品で、それを日本向けに改良を加えた作品となる。

 SFとダークファンタジーの世界観が折り重なったストーリーや、誰でも簡単に楽しめるコマンドバトル、あるいはプレーヤー同氏の共闘、PvPなどさまざまな魅力を併せ持つ本作だが、果たしてその触り心地はどうなのか、実際にプレイしてみた。

5つの職業の使い方がバトルのカギ

 本作の世界は、隕石落下事件「天の涙」の影響で蔓延したウイルスによって、滅亡の危機を迎えている。ウイルスの感染力と致死率は非常に高く、さらに感染者が死亡すると、死して動くもの「アンデッド」となり人を襲ってしまう。そうして人口の9割を失った世界で、プレーヤーの分身である主人公は目を覚ます。主人公はウイルスに感染した一部の人間だけが手にする超常の力を持っている。そんな人物のことを人類は「メテオジーン」と呼び、アンデッドに対抗するため各地で活躍していくのだ。

 独自の世界観を持つ作品ではあるが、導入部分から物語のあらすじを丁寧に教えてくれる上、専門用語にはしっかりと解説もついてくる。物語が長く続くソーシャルゲームという特性上、内容を細かく評価することは難しいが、少なくとも丁寧さという点は評価できるだろう。

 その中でプレーヤーはストーリーやイベントの報酬、あるいはガチャなどから仲間を集め、最大6人のパーティーを形成し、アンデッドに立ち向かっていく。最大6人と言ってもプレーヤー自身が事前に選ぶのは5人までで、残りの1人は他プレーヤーから借りる助っ人となる。このあたりは他のスマートフォンアプリでもよく見られる、おなじみのシステムだ。

獲得したキャラクターとは交流を重ねることで、専用のシナリオを解放することも可能だ。キャラクターをタップすれば、Live2Dで表現されたさまざまな反応を楽しめる

 キャラクターの数は膨大で、さらにランクによって能力にも差が生まれるのでバリエーションは多彩だ。その中でパーティーを編成するコツとしては、前列・後列の概念と、戦士、護衛士、射撃手、念術師、治療師という5つの職業について知っておくことが挙げられる。

 戦士はHPが少ないほど攻撃力が高くなるという特徴があり、護衛士は前列に配置すると後列の仲間を敵の攻撃から守ってくれる。また射撃手は素早い連続攻撃が可能で、念術師は必殺技を使用するのに必要なSPが増加しやすい特徴を持つ。そして治療師はその名の通り、味方や自分自身のHPを回復してくれる。

 どれか特定の職業が優遇されていることはほぼないと思っていい。全体的にバランスよくパーティーに組み込んでいくことが大切だ。また先述の通りパーティーを前列と後列にわけることができ、近接攻撃しかできない戦士や護衛士は前列に置く必要がある。射撃手などは前列に置くことも可能ではあるが、より安全な位置から攻撃できる後列がベターだ。

 このように、前列と後列に誰を、どのように配置するかが攻略のキーポイントとなっているのだ。どれがベストの布陣かはプレーヤーの育成方針や、助っ人として入る他プレーヤーのキャラクターによっても変わってくる。戦闘の場数を踏み、どのキャラクターがダメージを受けやすいかなどを見極めていく必要があるだろう。

必殺技で敵を一掃! 手軽さと爽快感も魅力

 肝心のバトルシステムはシンプルなターン制となっているが、その中ではさまざまなことを考えながら行動を起こさなければいけない奥深さもある。戦闘が始まるとまずはこちらのターンとなり、相手に対して攻撃を仕掛けることになる。このとき注意したいのが、画面中央に黄色いバーとなって表示されているBPだ。これは自身のパーティーが1ターンの間に行動できる数値であり、0になるとターン終了となってしまう。各キャラクターは1回の攻撃で消費するBP値が決まっており、一撃は強力だけど消費量が多い者、消費量が少なく手数を稼げる者と多彩な種類がある。

ターン毎のBPの回復量は、全体の半分といったところ。長期戦になるとジリ貧に陥る可能性もあるので、あえて溜めて次のターンで攻勢を強めるなど、先を見越した作戦も必要になってくる
BPが0になるだけでなく、ターン毎の制限時間(20秒)が切れても強制的に終了となる。制限時間は1度でも行動を起こすとカウントがスタートし、そこから止めることはできない。細かいことを考えず、ひたすら攻撃を繰り出すことが攻略の糸口になることも

 バトルで特に重要になるのがキャラクター同士のコンビネーションだ。本作にはターゲットを空中に浮かせる攻撃があり、これで浮いた相手は無防備な状態となる。そこへ対空攻撃を上手く当てれば大ダメージを期待できる。さらに地上に落ちてきたところへ再び通常攻撃を決めていく。こうした流れを生み出すことで、的確に敵を処理できるのだ。「コンボ」と言うと難しそうな印象を持たれるかもしれないが、実際にはタイミングを取るのも簡単で、ゲームを始めたばかりの人でもすぐに高い威力の攻撃を繰り出せる。最大6人が同時に攻撃を仕掛ける様子は見た目にも華やかなので、ぜひ1度試してほしいところ。

 バトルにおけるあらゆる行動、例えば攻撃やアイテムの使用などで各キャラクターのSPが増加し、これが溜まると画面下のキャラクターアイコンが光る。この状態からアイコンを上方向にドラッグすると、固有の必殺技が発動する。

 必殺技は単体でも高い威力を持つが、複数のキャラクターに連続で発動させるとラッシュモードに突入する。ラッシュモードでは必殺技に追加ダメージが入るため、通常では倒せないような強大な敵にも対抗できる。出現する敵が弱い序盤は使う機会が限られるが、物語を進める上では覚えておきたいシステムだ。

多彩なコンテンツ、寄り道で飽きさせない工夫も

 本作はフィールド上に点在するさまざまなロケーションを回りながらストーリーを進めることがメインの内容となっている。フィールドは1本道ではなく、さまざまなエリアに細かく枝分かれしており、ストーリーを追う以外に寄り道という楽しさもある。またエリアによっては登場する敵が変わるケースも。ときには四角のマスで区切られたフィールドを探索するマップも登場したりと、メインストーリーの合間だけでもたくさんの発見がある。

探索マップはただゴールを目指すだけでなく、宝箱を開けたり、突如現われる敵と戦ったりといったイベントも発生する。通常のバトルとは違った楽しみ方ができるだろう

 もちろんギルドの作成や、それを活かした共闘クエスト、争奪戦などコンテンツも非常に充実している。このあたりは先に海外で運営していた作品の強みといえるだろう。しかもこれらのコンテンツはストーリーを進めるだけで簡単に解放される。遊び方によって変わってくると思うが、筆者は1時間くらいで共闘クエストが解放できた。

 さまざまな遊びをすぐに体験できるのは、重厚長大な作品が徐々に目立ってきたスマートフォンアプリの中で貴重な存在だ。マニアックな世界観のため入りづらい面があるかもしれないが、その内容はとても丁寧に作られた、誰でも楽しめるRPGである。