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【東京おもちゃショー2017】エポック社、シルバニアは田舎から都会へ……

最新の野球盤はオーロラビジョン搭載!

【東京おもちゃショー2017】

開催期間:6月1日~4日(1、2日は業者日)

入場料:無料

 エポック社の出展ブースは毎回「シルバニアファミリー」の展示の力の入れように驚かされる。かなりのスペースにものすごい密度で「シルバニアファミリー」の商品を展示しているのだ。

「シルバニアファミリー」は舞台を都会へと広げる
キーアイテムとなるのがトラム(路面電車)なのも面白い

 「シルバニアファミリー」はエポック社が展開するドールハウスと擬人化した動物のミニフィギュアだが、その精巧な作りに海外からのファンが多く、エポック社の主力商品として大きくアピールを行なっている。これまでは牧歌的な“田舎での生活”を描いていたのだが、今回はちょっと違う、非常に豪華な“都会”を舞台としているのだ。

 「シルバニアファミリー」の最初に発売されたのがウサギの家族なのだが、主人公のウサギの女の子の“お姉さん”が、都会に住んでおり、家族がお姉さんを訪ねた、というのが舞台を移すストーリーだという。「シルバニアファミリー」はドールハウスとして欧米の田舎町での生活をイメージして家具や建物を展開していたが、数年前に「車」を導入、テーマを屋外まで広げ、より多彩な展開を行なった。今回、さらに“都会”という新しい舞台が拡張されることになった。

 都会をイメージした商品の家具や家のドアなどには豪華な飾りが施されていて“ヴィクトリア朝時代”の豪奢さを感じさせる。動物たちがまとうドレスも豪華で派手なもので、ちょっと古めかしい、オペラを観劇するような衣装で、作り手の独特の“憧れ”を感じさせる。中心となる乗り物はトラム(路面電車)なのも面白い。今後、「シルバニアファミリー」はこの都会と、田舎の2つのラインで展開していくとのことだ。

最新作の「野球盤3Dエースオーロラビジョン」は“オーロラビジョン”を搭載

 もう1つエポック社で面白かったのが「野球盤」である。最新作の「野球盤3Dエースオーロラビジョン」は7月発売予定で、その最大の特徴は“オーロラビジョン”にある。野球場のバックスクリーンのところに液晶画面がはめ込まれているのである。

 その下には様々なボタンがあり、「ストライク」、「ボール」、「ヒット」、「アウト」、「ホームラン」など非常に細かく割り振られている。そしてそのボタンを押すとメッセージやアニメーションが展開するのだ。つまり、本商品ではストライクを取ればボタンを押し、アウトを取ればボタンを押し、1つ1つのアクションの度に対戦相手とオーロラビジョンのアニメも楽しもう、という商品なのである。

 これは、開発者の強いこだわりによるものだ。野球盤は玉が入った部分で結果がわかるのだから、ヒットやホームランはセンサーとオーロラビジョンの連動もできる、しかし自動で展開しては「野球盤」が“アナログゲーム”である意味がないというのだ。ユーザーが1つ1つボタンを押すことでホームランの喜び、アウトの悔しさ、そして対戦相手は逆の感情が、アニメを見ながら浮かび上がるそういう“手応え”を感じて欲しいとのことだ。

【エポック社ブース】
都会をテーマにした新商品は豪華な雰囲気だ
同時に“田舎町の生活”も引き続き展開していく。こちらもアイテムの幅がものすごい
オーロラビジョンのアニメーションは独特の味がある
エポック社はガチャも非常に細かい作りがウリで、「シルバニアファミリー」向けの小物もある。エポック社の歴史を振り返るガチャも