アトラス新作発表SP2017＜春＞ニコニコ生放送レポート

「真・女神転生」シリーズ最新作のティザー映像に追加された新規映像

　アトラスは、3月26日にニコニコ生放送で配信された番組「アトラス新作発表SP2017＜春＞」で、2017年に発売を予定している新作の情報を公開した。

　この日紹介されたのは「ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー」、「世界樹と不思議なダンジョン2」、「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」の3作品で、いずれもニンテンドー3DS用ゲーム。また、放送の最後にはティザー映像のみ公開されていたNintendo Switch用ゲーム「真・女神転生」シリーズ最新作の追加映像も公開された。

演出面を大幅に強化した「ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー」

　「ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー」は、主人公のストックを演じる声優の小西克幸さん、ディレクターの平田弥氏を迎えて紹介された。本作は2010年11月3日に発売されたニンテンドーDS用RPG「ラジアントヒストリア」のリメイクで、プレーヤーはとある国の密偵として過去や未来、平行世界を行き来しながら歴史を改編していく。

　リメイクのポイントとしてまず挙げられたのは、豪華キャストによるボイスの実装。小西氏によると自身だけで4,000～5,000ワードを収録し、何度もスタジオに通ったそうで、演出面の大幅な強化を期待できるようだ。

　2つめのポイントは、音楽は下村陽子氏、主題歌は霜月はるかさんが前作に引き続き担当し、オープニング曲を含めて新曲もある模様。またアニメーションによるオープニング映像も収録され、こちらはA-1 Picturesが担当する。この内、下村氏はビデオメッセージを寄せ、オープニング曲「落花流水」について「切なさがありながらも元気の勢いのある曲」に仕上げたと語った。

　最後のポイントは、アーティファクトを求めて旅をする少女・ネメシア（CV:小松未可子）によってもたらされる新たなシナリオ“亜伝”の存在。加えて、最初からこのシナリオをプレイできる「パーフェクトモード」、前作に収録されていた物語をクリア後に亜伝をプレイできる「アペンドモード」の2種類のモード選択が可能なこと、そして難易度もFRIENDLY、NORMAL、HARDの3種類から選べることも明かされた。

　ほかにも作中のビジュアルを確認できるギャラリーモードや、コンフィグ機能も追加されているほか、平田氏によると「さらに新しいシステムも追加している」とのこと。

　小西さんによるチュートリアルバトルの実機プレイ後は、6月29日に発売される本作の特典情報が公開。先行購入特典は、メインキャラクター10人のバストアップカットがイラストレーター・CHANxCO氏によるデフォルメイラストに変化するダウンロードコンテンツ「キャラデフォルメパック」。限定版には2枚組のコンプリートCDやスペシャルアートブックなどが収録される。

新クラス・ケンカクが公開された「世界樹と不思議なダンジョン2」

　「世界樹と不思議なダンジョン2」は、声優の磯村知美さん、川原慶久さん、村瀬歩さんを迎えて紹介された。本作は2015年3月に発売されたニンテンドー3DS用RPG「世界樹と不思議のダンジョン」の続編となる。

　基本的なゲームシステムは前作を踏襲し、本作も「世界樹の迷宮」と「不思議のダンジョン」という2シリーズの要素を組み合わせたダンジョンRPGになっている。しかし物語は少女ナディカと世界樹を目指すという内容に刷新されており、本作からプレイしても問題ないそうだ。

　ゲームの流れは、パーティを作り、不思議のダンジョンを冒険するというシンプルなもの。ただし随所でボリュームアップしており、まずケンカクを始めとする5種類の新職業が追加。このケンカクはデザイン原案の日向悠二氏によると、マイクロビキニとふんどしを着用しているそうだ。

　さらに第1迷宮から始まり、峠や亜熱帯、砂漠、神秘的な森など、第6迷宮までのビジュアルも公開された。従来の「世界樹の迷宮」シリーズでは第6迷宮で終盤を迎えるが、本作では第6迷宮でまだ半分くらいの地点となり、その倍のダンジョンを冒険することになる。

「世界樹の迷宮」の大ファンである川原さんによる実機プレイでは、第2迷宮のボスに挑戦。両手に剣と銃を装備できるパイレーツ、両手に刀を持って二刀流で戦えるケンカクを含む4人という攻撃的な布陣ながら、同じく大ファンの村瀬さんのアドバイスもあり、見事ボスを撃破して迷宮を突破していた。

　最後に「世界樹の迷宮」シリーズ10周年を記念した3つの企画が発表された。まずシリーズ作品すべてを対象にした楽曲人気投票を実施。上位となった人気楽曲は、8月31日発売の「世界樹と不思議なダンジョン2」先着購入特典の2枚組のアルバムに収録される。なお、この人気投票はすでに公式サイトで実施中だ。

　また「世界樹と不思議なダンジョン2」はシリーズ10周年を記念した初回生産限定版「世界樹の迷宮 10th Anniversary BOX」が用意される。このバージョンには日向氏が表紙を描き下ろし、200ページ以上にわたってキャラクターの画像が収められる「キャラクターアート集（仮）」が付属する。

　さらに5月20日19時から、川原さんと村瀬さんがMCを担当する10周年記念ニコニコ生放送が行なわれる。

よりディープに、より遊びやすくなった「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」

　「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」は声優の潘めぐみさん、杉田智和さん、フリーライターのマフィア梶田氏を迎えて紹介された。本作は2009年10月8日に発売されたニンテンドーDS用RPG「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」のリメイクとなる。

　本作のリメイクにあたり、バストアップイラストが一新され、フルボイス化が行なわれている。広瀬淳さん演じる主人公が所属するシュヴァルツバース調査隊は、ゴアを石塚運昇さん、ヒメネスを櫻井孝宏さん、ゼレーニンを坂本真綾さんがそれぞれ演じる。この4人のほかにも多くの声優が参加し、彼らからのコメントは後日、何らかの手段で公開される予定だ。

　なお、本作には出演しないものの「女神転生」シリーズの熱狂的なファンとして放送に出演した杉田さんは、前作発売時に櫻井さんが遊んでおりプレイを勧められたこと、そして彼がCHAOSルートに入っていたことを明かした。

　本作に登場するモンスター数は350体以上。発表されたイラストでは、デザイナーの土居政之氏による描き下ろしモンスター・アモンや、2002年発売のXbox用ゲーム「真・女神転生 NINE」以来の登場となるマリアの姿も見られた。

　また新キャラクターとして潘さんがキャラクターボイスを務めるアレックスが登場し、彼女に関連した新たなエンディングも用意される。主人公の命を付け狙う彼女は、潘さんが披露した「お前らは終わりだ、ここで孤独に死ね！」、「心臓で足りないなら脳を潰す、それでも足りないなら焼き尽くす！」といった台詞から察するに苛烈な性格をしているようだ。

　梶田氏によると本作では新たなスキルや育成要素もあり、バトルシステムもブラッシュアップ。難易度が3種類から選べ、どこでもセーブできる機能も追加されているそうで、遊びやすさを追求したリメイクになっていることを伺わせた。

　最後に「真・女神転生IV FINAL」ダウンロード版が2,500円に値下げされることが告知された。こちらはすでに実施中で、4月10日19時59分までの期間限定となる。