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セガ・インタラクティブ「さんぽけ」タイトル発表会を開催
試遊会で一足先に触った感覚も併せてレポート
2017年3月16日 20:39
セガ・インタラクティブは3月16日、横浜・中華街の「均元楼」にて「さんぽけ」タイトル発表会&試遊会を開催した。この日の司会進行役を務めたのは、アーケード版「三国志大戦」シリーズで孟達の声を演じている櫻井慎二朗さん。自身も「三国志大戦」のファンということで、司会というよりは1ユーザーとしてタイトルが気になっていたようだ。
コンセプトは“誰でもできる「三国志大戦」”
最初にアーケード版「三国志大戦」についての説明が、「三国志大戦」総合プロデューサーの西山泰弘氏より行なわれた。魅力的な武将カードやリアルカードとアクションの要素を交えたゲームシステムが好評で、全国のゲームセンターで大ブームを巻き起こした「三国志大戦」。その最新作が、2016年12月より稼働を開始している。このDNAを受け継いだのが、今回発表された「さんぽけ ~三国志大戦ぽけっと~」とのこと。そのコンセプトは“誰でもできる!!「三国志大戦」”で、幅広いユーザーに楽しんでもらえるように創りあげたという。
ここで「さんぽけ」ディレクターの寺田康太氏にバトンタッチし、詳しいゲーム内容が語られた。基本は6×6のマス目状のマップを舞台に、味方4人と他ユーザーの援軍1キャラを引き連れて敵と戦うターン制パズルRPG。ステージには援軍1キャラを除いた4キャラが配置され、そのうちの味方1体をドラッグ&ドロップで移動していく。キャラクターに表示されている矢印を敵に隣接して向け、指を離せばターンエンドで攻撃開始! ドラッグ&ドロップで移動できる時間は、通常は7秒間。味方にタップするまではカウントダウンは始まらないので、まずは頭の中で移動順路をじっくりと考えたいところだ。
マップ上の味方は通り抜けることができるのだが、このときに2人の場所が入れ替わるようになっている。うまく利用すれば味方を好きな位置へ移動させられるので、ターンエンド時に4人全員を敵に隣接させ一緒に攻撃することも可能だ。なお、武将は敵味方共に「三国志大戦」と同じ“馬・弓・槍”と「さんぽけ」で加わった“扇・剣”いずれかの属性をもっている。馬は弓に、弓は槍に、槍は馬にそれぞれ強いという“3すくみ”の関係に加え、扇と剣は光と闇のように相反する属性となっており、これらを考慮に入れて敵を攻撃すれば、レアリティが高くない武将でも相手を労せず倒すことができる。このシステムは「三国志大戦」プレーヤーにはお馴染みのものなので、すぐに慣れるだろう。
スキルは、トレーディングカードゲームライクな要素を導入
各武将とも「三国志大戦」で“スキル”に該当する「計略カード」を2つ持っており、戦闘時に計略カードをドローして使用する、トレーディングカードゲームのようなシステムを導入している。計略カードはそれぞれ使うための士気の数が決められており、毎ターンごとに1つずつ増える士気でどの計略カードをドローするかが勝負の鍵を握るのだ。計略には、敵に圧倒的なダメージを与えられるようになる“強化”、狙った敵を仕留める“ダメージ計略”、敵を弱体化させる“妨害”の3ジャンルがあるので、プレーヤーのスタイルに合わせて選びたい。
ユニークなのは、武将ごとに攻撃できる方向が決まっているのと、敵から攻撃を受けると吹き飛ばされる点。武将全員が攻撃できるような道順を考えるのは、パズルゲームが好きな人にとってはたまらなく面白いはず。また、攻撃を受けて弾き飛ばされることで展開が有利になる場合もあるため、そこまで考えて武将を配置する必要性も出てくるかもしれない!?
豊富に用意されたゲームモードのほか、ユニークな機能も搭載
ゲームモードも豊富に用意されており、各武将にスポットを当てた特別な物語が体験できる“武将列伝”や通常のシナリオモードはもちろん、アーケード連動設定を行ない「さんぽけ」でガチャを回せば、「三国志大戦」で使用できる貨幣がもらえてしまう。これを「三国志大戦」で使うことで、特別なカードと交換することができる仕組みだ。
なお「さんぽけ」の武将カードは、同一キャラであれば「三国志大戦」のカードと同じイラストレーターさんが描いているが、イラストは異なっている。これにより、収集する楽しみも増したと言えるだろう。
ユニークな試みなのは“スマホ義勇軍”と呼ばれる機能。スマートフォンの画面をアーケード筐体のフラットリーダーの代用品として扱うことで、スマートフォンにて「三国志大戦」のキャラクターを操作することが可能になる。義勇ロードで楽しめるので、これからは友人が遊んでいるから見ているだけ、なんてことはなくなるかもしれない。