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スクエニ、台湾で一足先に「ファイナルファンタジー」30周年をお祝い
「FFXV」大ヒット御礼で中文化の歴史を振り返る特別映像が公開。台湾料理も実装へ
2017年1月22日 01:24
SIEのアジアビジネスにおいて切っても切れない関係にあるスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズ。今年その「FF」シリーズが30周年を迎えるにあたり、Taipei Game Showで特別イベントが行なわれた。
特別イベントには、「FF」シリーズブランドマネージャーの橋本真司氏と、2017年にリリースされる「FF」タイトルを代表して「ファイナルファンタジーXII ZODIAC AGE」のプロデューサー加藤弘彰氏が登壇。2人だけと思いきや、橋本氏が用意したビデオメッセージでこれまで台湾に訪れてきた「FF」シリーズのプロデューサーが次々にコメントを寄せ、共に「FF」30周年を祝い、再び「FF」シリーズの新作を携えて台湾の地を訪れることを約束するなど、台湾の「FF」ファンにとっては記念すべきイベントとなった。
橋本氏は、台湾でも日本と同時発売された「ファイナルファンタジーXV」が大ヒットしたことを報告し、2010年の「FFXIII」からスタートした「FF」シリーズ繁体中文版の歴史を振り返りながら、「台湾の皆さんの応援があってこと」と語り、今後も毎年ペースで新たな「FF」作品を台湾にお届けする事を約束した。
そして2017年の「FF」タイトルとなるのが「FFXII ZODIAC AGE」だ。加藤氏は、台湾では初の取り扱いとなる「FFXII」について、“イヴァリース”の存在から丁寧に説明。日本では、PS2からPS4へのHD化という印象が強いが、台湾では「FFXII」はそもそも発売されておらず、ローカライズももちろん初となる。
もちろん「FF」ファンはご存じの通り、「FFXII ZODIAC AGE」はただのHD化ではない。2006年当時のオリジナルコアメンバーを可能な限り集め、グラフィックス、サウンド、ゲームシステムを一新させたもので、加藤氏は「2017年のRPGとしてガチのクオリティを保証する」と自信たっぷりに語ってくれた。
システム面では、フルHD化に伴い、マップ全域を画面全体に透過表示させる機能や、サクサクマップを移動できるようになる倍速モードなどを新たに搭載。デモの最後に、繁体中文版の映像を数秒ほどお披露目し、開発が順調に進んでいることをアピールした。
その後に橋本氏より歴代「FF」プロデューサーのビデオメッセージが披露された。登場したのは「FFXIII」プロデューサーの北瀬佳範氏、ディレクターの鳥山求氏、「DISSIDIA 012[duodecim]ファイナルファンタジー」プロデューサーの間一朗氏、「ワールドオブファイナルファンタジー」ディレクターの千葉廣樹氏、そして「FFXV」ディレクターの田畑端氏の計5人。いずれも台湾のゲームファンに感謝を述べた後、現在の状況について説明が行なわれた。
北瀬氏は「FFVII」リメイク版、鳥山氏は「メビウス ファイナルファンタジー」、間氏はアーケード向けの「DISSIDIA」シリーズ最新作、千葉氏は「ワールドオブファイナルファンタジー」のアップデートや「キングダムハーツ」シリーズとのコラボレーションに携わっていることなどがそれぞれ報告された。
間氏は、話が長すぎるということで、そのほとんどがカットされていたが、台湾のマンゴーが美味しいこと、女の子が超可愛いかったこと、「DISSIDIA」最新作はアーケードなので直接持っていくことはできないが、いつの日か何らかの形で台湾に持ってきて、SIETの協力を仰ぎながら繁体中文版で出したいという夢を語っていた。
そして最後に登場した田畑氏は、「FFXV」が台湾で大ヒットしていることを感謝し、グローバルで600万本を超える大ヒットになっていることを報告。この喜びと感謝を何らかの形で台湾のゲームファンに伝えたいということで、「FFXV」の食事に台湾料理を加えることを約束した。
また橋本氏からは、感謝の気持ちとして「ワールドオブファイナルファンタジー」デザインのPS4テーマを1月23日より2週間無料で配信すると発表。まさに感謝とお礼尽くしの「FF」イベントだった。