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「FFXIV ファンフェスティバル 2016 in TOKYO」基調講演詳報
新ジョブは「赤魔道士」! 松野泰己氏と雨宮慶太氏のコラボコンテンツも発表
2016年12月24日 14:18
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/3/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」の大規模オフラインイベント「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル 2016 in TOKYO」を東京ビックサイトで開催している。
初日の基調講演では、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が、2本目の拡張パック「紅蓮のリベレーター」の最新情報を公開した。新ジョブとして赤魔道士が追加され、海で泳いだり、海中に潜ったりといった水中アクションが可能になるほか、テーマソングは引き続き植松信夫氏が担当することなどが発表された。これらの発表についてはすでに速報でもお伝えしているが、本稿では最新のスクリーンショットとともに、発表された情報の詳細をお伝えしたい。
ステージの最後には、突然スクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏が銃を持って乱入。初夏という画面を打ち抜いて、6月20日の発売日を発表した。日、米、欧の同時発売で、予約は1月24日から。
新ジョブ「赤魔道士」は遠隔DPS
東京ビッグサイトに集結した6,000人の観客が見守る中、ファンフェスティバル最大の注目ステージである基調講演は、吉田氏の挨拶からスタートした。吉田氏は、大勢の観客を前に「さすがに緊張しますね」と笑みを浮かべつつ登場し、最初にユーザーが最も気にしている新ジョブを発表した。
前回のラスベガスで、レッドウィッチのTシャツを着ていたことから、予想されていた通り新ジョブ1つ目は「赤魔道士」だった。ロールは黒魔道士や召喚士と同じ、遠隔魔法DPSと位置付けられている。
武器はレイピアと魔法のクリスタル。納刀している時にはその2つが合体した状態になっているが、抜刀すると左手にクリスタルを掲げ、右手でレイピアを構えるというポーズになる。
暗黒騎士など「3.0」の新ジョブと同様に、対応クラスはなく、また初期レベルも50からになる予定だ。「3.0」の新ジョブは、イシュガルドエリアに入らなければ転職できなかったが、「4.0」の新ジョブは既存のエリアで転職が可能で、転職した状態で「紅蓮のリベレーター」を進めていくことができる。
赤魔道士は、白魔法と黒魔法から生まれた独自の赤魔法を使って攻撃する。基本は遠隔攻撃だが、レイピアによる近接攻撃も可能で、遠近の攻撃を使い分けて戦う。ジョブを紹介するトレーラーでは、光のラインのようなものがつながった敵に向かって素早く突進し、攻撃を加えた後バック転で離脱するアクションを見ることができた。
「連続魔」というスキルがあり、魔力を高めることで強力な攻撃を繰り出すことができる。「いかに魔力を貯めるかがDPSとしての面白さになっていくと思います」(吉田氏)という性格のジョブだ。
赤魔道士の発表が終わると、吉田氏のTシャツがスパイダーマンにわかっていた。毎回、Tシャツが次のジョブのヒントになっているだけに、気になるところだ。
泳ぎと潜水を追加。コスタ・デル・ソルでも海水浴可能に!
「3.0」ではフライングが追加されたが、「4.0」では泳ぎと潜水という2つのアクションを合わせた「水中アクション」が実装される。
これまで海岸には段差があり、深い場所へは入ることができなかった。「4.0」からは、泳げる場所に入ると自動的に泳ぎのモーションに切り替わるようになる。浅い川などは、今まで通り走ることになる。
普段の移動速度のままの速度では、優雅さがないという理由で、普段は平泳ぎ。スプリントを使うとクロールで猛烈に泳ぐ。フライングマウントでは、湖面の上を飛翔することになる。グラウンドマウントは水中には侵入できない。
紹介ムービーでは、仰向けになって海に浮かんでいる様子や、岩場から飛び込む姿を見ることもできた。「4.0」のエリア以外に、コスタ・デル・ソルのような一部の既存エリアでも水中アクションが使える。
潜水は「4.0」のメインストーリーに組み込まれており、潜水できるのは「4.0」エリアのみ。潜水中は呼吸が可能で、溺れることはない。これはシナリオで補足されており、潜水能力はストーリーの前半部分で開放されることになる。
泳いでる状態から、画面に泡が浮かぶ演出の後、シームレスに水中の画面に切り替わる。何かの理由で水中でも呼吸ができるようになっている。移動速度は地上を走るよりもやや遅めになる。フライングマウントはすべて潜水が可能。
水中ではバトルが発生しないので、バトルアクションはない。ただし、継続ダメージなどで泳いでいる最中にHPが0になった時のために、泳ぎ専用の死亡モーションは作ってあるそうだ。「機会があったら見てあげてください」と吉田氏。
潜水中にNPCとの会話や、採集活動が可能。新たなギャザリングポイントもあるようだ。漁師には新しい採集活動が追加されると吉田氏が発表すると、拍手が沸いていた。
新蛮族アナンタ族と蛮神「美神ラクシュミ」
「4.0」エリアに登場する新たな蛮族として、アナンタ族が登場する。アナンタ族はアラミゴ周辺に住む蛮族で、ガレマール帝国によって迫害を受けている。女性しかいない種族で、魔法を使い、美しい装飾品を作る民として知られている。
アラグ帝国以前より存在する歴史の深い種族で、女性のみで構成されている。これまでのダンジョンに登場してきたラミアなどのモンスターは、彼女たちが改造された姿なのだそうだ。
彼らは、同じく蛇身の女神「美神ラクシュミ」を信奉している。どういう状況でラクシュミがエオルゼアに降臨するのかに注目して欲しいということだ。
新高難易度レイド「次元の狭間 オメガ」
「紅蓮のリベレーター」では、「機工城アレキサンダー」に続く新たな高難易度レイドとして「次元の狭間 オメガ」が登場する。オメガは、カルテノー平原の地下に埋まっている異形の怪物で、古代アラグの文献では「バハムートを捕らえし者」とされている。すでにメインストーリーの中で何度かその存在が言及されており、パッチ3.4ではネロがオメガに絡む動きを見せていた。パッチ3.5のメインストーリーにも関わりがあるのだそうだ。
レイドとしては「これまでのレイドとは若干テイストの違うものになります」(吉田氏)という。ストーリーについては、やってもやらなくても、メインストーリーがわからないということにはならないそうなので、レイドが苦手な人も安心して欲しい。
松野泰己+雨宮慶太がアライアンスレイドでコラボ
24人が参加するカジュアルなアライアンスレイドは、「RETURN TO IVALICE(リターン・トゥ・イヴァリース)」というタイトルで、スペシャルゲストとして「ファイナルファンタジーXII」や「ファイナルファンタジータクティクス」のクリエイター松野泰己氏と、「牙狼」など多数の映像作品の監督や脚本、イラストを手掛ける雨宮慶太氏を交えたコラボレーションコンテンツとして開発される。
プロットとシナリオ全体を松野氏が、ボスのキャラクターデザインを雨宮氏が担当。ステージに登場した松野氏は「パッチが遅れたら僕のせいです」といきなり後ろ向きな挨拶をしつつも、「『FFXIV』はシリーズのテーマパークがコンセプトだと聞いています。来年は『FFT』から20年でもありますので、ここいらでイヴァリースを使ってくれないかとお願いしました」と語った。
雨宮氏は「松野さんのプロットに負けないように、記憶に残るモンスターだったといわれるようなものを作ります。よろしくお願いします」と意欲を見せていた。
イヴァリースは「FFT」や「FFXII」に共通する世界観。新アライアンスレイドでは、これらのゲームをプレイしていなくても楽しめるものになるようだが、知っていれば楽しめるネタも仕込んであるようだ。「このおふたりを迎えて、『FF』シリーズの世界をさらに拡大して、突き進んでいこうと思います」と吉田氏が語り、3人で握手を交わしていた。
コレクターズエディションの豪華特典やインゲームアイテムが判明
発売日の発表に合わせてコレクターズエディションの内容も公開された。コレクターズエディションにはパッケージ版とダウンロード版があり、パッケージ版には、天野喜孝氏描き下ろしの豪華特装パッケージをはじめ、様々な物理アイテムが同梱されるほか、インゲームアイテムも同梱される。ダウンロード版は、パッケージ版から物理アイテムを廃したもので、価格はそれぞれ後日発表される予定。
特典のインゲームアイテムは、「FFV」に登場するシルドラのマウント、チョコボにのったバッツのミニオンと「FFV」推しの内容。さらに発表された新ジョブ赤魔道士向けの、ミラージュプリズムに使える武器が付いてくる。
「紅蓮のリベレーター」コレクターズエディションパッケージ版の内容
・天野喜孝氏描き下ろしイラスト 「紅蓮のリベレーター」特装アートBOX
・「ゼノス」ハイクオリティフィギュア
・「紅蓮のリベレーター」ビジュアルアートブック
・布製エオルゼア全図
・「紅蓮のリベレーター」ロゴステッカー
・インゲームアイテム
コレクターズエディションのインゲームアイテム
・マウント:シルドラ
・ミニオン:バッツ
・赤魔道士武器:チキンナイフ
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