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その連携の見事さに興奮、「カウンターストライクオンライン」オフライン大会開催

オンラインFPSでマップ作成? 開発中のユニークな新モードも公開

12月23日開催

会場:e-sports SQUARE 秋葉原

 ネクソンは12月23日、秋葉原のe-sports SQUARE 秋葉原にて、オンラインFPS「カウンターストライクオンライン」のオフライン大会「CSOJC 2016 Season4 (Counter-Strike Online Japan Championship 2016 Season4)」を開催した。

実況担当のOooDa氏
解説担当のNoppo氏
対戦ではフラッシュバンやスモークで頻繁に視界がふさがれる。それなのに選手達は敵を倒していくのだ
王者の貫禄を見せつけたBountyHunter

 今回の大会ではオンライン予選を勝ち抜いた3チームが戦う事となった。強豪プレーヤーによる緊張感の高い熱い戦いが繰り広げられた。さらに開発者が登壇し、今後のアップデート計画も公開された。本稿ではこれらをレポートしていきたい。

 「CSOJC 2016 Season4」では、オンライン予選で優勝したチーム「BountyHunter」への挑戦権を賭け、「dazzlin」と「Twice」がぶつかり合った。対戦前のコメントではdazzlinのリーダーが「BountyHunterしか見ていない」と相手チームを挑発、試合の雰囲気は緊張したものとなった。

 対戦は様々なFPSでの有名プレーヤーであり、大会の実況を担当しているOooDa氏が実況を担当し、解説を「CSO」での強豪プレーヤーであるNoppo氏が担当した。試合のリアルタイム実況では解説が戦局に影響を与えかねない。難しい状況もある中で選手達の雰囲気を伝え、ハイレベルのプレーヤーならではの視点や、気が付いたところを伝え、選手達の見事な戦いをピックアップするなど、彼らの活躍で大会は大いに盛り上がった。

 爆弾を設置するテロリストとカウンターテロリストの戦いが繰り広げられる「CSO」のマップには明確に有利、不利がある。試合は15戦で攻守を入れ替えるという長丁場で、16勝したチームが勝利となる。dazzlinは自軍が有利な側で進めて勝ち点を稼いでいったが、
Twiceも食らいつく。有利な方であるにもかかわらず相手を引き離せないというdazzlinの焦りも感じられた。

 途中、1対3から3人を仕留めるというスーパープレイなどもあり戦いは大きくもり上がったが、 途中から“地力”の違いなのかじりじりとdazzlinが勝ち星を重ね始め、16対9でdazzlinの勝利となった。Noppo氏の解説によればdazzlinは攻めの攻撃が多彩だったという。外から仕掛けたり、フェイントをかけたり、一気に攻め込んだりと、多彩な作戦を持っており、Twiceを翻弄したのが勝因とのこと。

 BountyHunter対dazzlinの決勝戦はさらに盛り上がる戦いとなった。BountyHunterは12月頭に行なわれた国際大会にも出場したメンバーが多数参加している現在の「CSO」のトッププレーヤー達である。彼らはとにかく「声」がすごかった。敵がいれば叫び、瞬時に情報を共有、時には「俺についてこい」といった冗談ともとれる発言や、仲間を褒めたり、空元気か負け惜しみのような言葉まで盛んに発言し、とにかく自分たちの“ノリ”を重視しているように感じた。

 この戦いではとにかく先が見えなかった。戦いは3マップで行なわれた。1マップ目はBountyHunterが取り、2マップ目も14対8という差をつけ圧勝かと思われたが、ここからdazzlinが6連勝し一気に14対14というところまで追いついたのだ。15対15になれば延長戦となる。dazzlinが取って3マップ目に突入か、と思われたが、ここからBountyHunterは連勝、王者の貫禄を見せつけた。

 BountyHunterは特に連携がすごかった。ラッシュの時の分担、味方のカバー、攻められた時のリカバー。2対1で有利な時も1人が囮となってジャンプで敵の注意を引きもう1人が確実に相手を仕留めたり、障害物に隠れている時1人が踏み台となって障害物の“上”から敵を奇襲するなど、一瞬でお互いが役割を認識しこなしていくその戦い方は改めてトッププレーヤー達の凄さを見せつけられた。

【CSOJC 2016 Season4】
2位のdazzlin
3位のTwice
一瞬の隙を突いたり、時には待ち伏せたりと上級者ならではの駆け引きが熱い。実況と解説がなくてはわからない高度な戦いが繰り広げられた

 今回のもう1つの目玉が「アップデート情報」である。韓国から開発室ディレクターのアン・ピョンウク氏が来日し、今後のアップデート情報を語った。最初に明らかになったのが「CSO ALL-STAR」これまで様々なモードで登場した「CSO」のキャラクターが一堂に会すユニークな対戦モードになるという。

「CSO」開発室ディレクターのアン・ピョンウク氏

 次に明らかになったのがPVE向けの新しいボス。シオマネキのようにハサミの大きさが違う巨大なカニ型のボスで、新シナリオの最終ボスとなるという。かなりの強敵となりそうだ。そして2017年頭に予定しているイベントで登場する「超越武器」のシルエットが公開された。ゾンビの群れと戦える強力な武器だという。

 今後の予定として開発が進められているのが「マッチメイキング」。ユーザーの実力にあった戦場を提供できるモードとなる。そして話題を集めたのが「スタジオモード」。まるで「マインクラフト」の様にパーツを集めてマップを作れるモードで、そこでの対戦もできるようだ。このモードは動画も公開された。「CSO」の楽しさを膨らませてくれるモードになりそうだ。

 そしてさらにUIも含めた“リニューアル”も計画されている。アン氏は「フルチェンジ」と語り、武器の装備画面やロビー画面など様々なデザインがリニューアルされる。今後も積極的なアップデートが行なわれるようだ。

 「CSOJC 2016 Season4」ではこの後会場の希望者で戦う「ゾンビモード」大会や、じゃんけん大会なども行なわれた。FPSコミュニティーの楽しいオフ会という雰囲気もあり、来場者達は交流を楽しんでいた。

【アップデートなど】
今後も積極的なアップデートが行なわれる
話題を集めそうなスタジオモード
じゃんけん大会やゾンビモード大会も開催された