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ALIENWAREのリアル店舗が秋葉原にオープン

実機の購入も可能。ニコ生などのイベントも実施可能に

会場:東京・秋葉原「ALIENWAREストア」

 東京・秋葉原駅の近くに、デルが展開するゲーミングPCのブランド「ALIENWARE」のリアル店舗となる「ALIENWAREストア」を12月10日よりオープンする。これに先立ち、前日の12月9日には報道関係者向けのプレイベントが開催されたのでお伝えしよう。

 イベントでは同社のグローバルコンシューマー&スモールビジネス シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのフィル・ブライアント氏が登壇。今後の抱負について語った。

 ALIENWAREは今年20周年を迎える。「ALIENWAREというブランドは、なんと言ってもプレミアムなブランドであり、ほかにないクオリティを提供している。そして個性的、魅力的なデザイン。さらにハイパフォーマンス、そして革新性。この4つの原則からALIENWAREは成り立っている」とブライアント氏。これまでは若いブランドだったが、20年が経ち、ようやく大人になりかかっている状態。これからも勢いのあるブランドであり続けると語る。

まずはテープカットでオープンを祝う
フィル・ブライアント氏

 世界的に見るとゲームマーケットは非常に伸びており、大きくなっている。その牽引要素となっているのはVRとARだ。まだまだ伸びしろがあると考えているとのこと。e-Sportsについてもこれから伸びていくと思われる。2019年には11億ドルに及ぶ、とも。

 ブライアント氏は、PCゲームはなぜそのような伸びしろがあるのかと、よく質問を受けるそうだ。PC市場は横ばいか、あるいは縮小しているという人もいるとか。「現実を見ていくと、PCマーケットとしては数年前と比べて落ち込んでいる。その中でもゲームPCについては年率でプラスとなっている。スタンダードな市場は縮小傾向かもしれないが、ゲーミングは破竹の勢いで伸びている」とブライアント氏。

 しかしアメリカや中国のようなゲーム大国から見ると、日本のPC向けゲーム市場はまだ小さい。しかしこれは、これから伸びる余地があるということ。「ALIENWAREは業界に先駆けてVRに対応してきた。現段階で出荷されているVR対応のPCの3分の1はALIENWAREが占めている」と強調するブライアント氏は、「VRやARはさらに進歩していくと思われるので、デルは業界のリーダーとして、たくさんの機種でサポートしていくつもりだ」と続けた。

 しかし、「コンソールだけ、PCだけでプレイするというスタイルは今後はなくなっていくだろう。クロスプラットフォームという、プラットフォームを越えた形での展開が非常に浸透してきているので、これまでになかったプレイの仕方が出てきている」とブライアント氏。そして、従来はコンソールだけでプレイしていたゲーマーも、PCのゲームに触れることで、初めてPCならではの楽しみ方を知るだろう、とも。

 「ゲーミングPCには追い風が吹いている。日本において、世界的に見てもALIENWAREは伸びていくポテンシャルがある。秋葉原のストアは世界の中でいうと129番目の店舗。日本においてはPCゲーム、ALIENWAREに輝かしい未来が待っている」(ブライアント氏)。

グローバルゲーミングマーケットの現状
日本におけるゲーミング市場

日本での重要な戦略拠点となるALIENWARE STORE

柳澤真吾氏

 引き続いて同社のコンシューマー&スモールビジネス ALIENWAREマーケティングマネージャーの柳澤真吾氏から、日本におけるALIENWAREの戦略について語られた。

 ALIENWAREでは、今年開かれた東京ゲームショウの週から、新しいイメージロゴ、ビジュアル化を進めているという。従来は宇宙最強を謳っていたが、それを改め、プレミアムラインを見せるような形にしている。それと同時に、グローバルで目指しているのは「WE'RE GAME」という新しいコンセプトであり、これを元によりゲーマーのために活動していくという。「ゲームを真剣に愛して、ゲームに情熱を燃やす方々にALIENWAREは最後までサポートする、という思いがある」と柳澤氏。

 これを受けて日本でも、ユーザーエクスペリエンスの充実、コミュニティサポートの促進、パートナーシップの強化を掲げてビジネスを展開するとのこと。「従来、日本におけるALIENWAREはデザインにフォーカスが当たっている。しかしALIENWAREにとってデザインはファーストプライオリティではなく、クオリティ。ゲーマーにプレミアムなクオリティを提供するのがALIENWARE。これをよりいっそう伝えていくために、ユーザーに触れていただく機会を増やしたい。同様にゲーマーやパートナーの方々に触っていただきたい。これらにより、ゲーム業界の発展にも寄与したいと考えている」と柳澤氏。

 そして、上記に挙げたことを体感できる「ゲーマーとパートナーのための場所がALIENWARE STORE」(柳澤氏)となる。この発表会はニコニコ生放送とTwitchで放送されたのだが、この場からゲーマーやメーカーがイベントを実施し、発信することができる。「これを通じて皆様の考えや思いを我々が採り入れていくことができる。今後の日本のALIENWAREにおける重要な戦略として捉え、反映させていく」(柳澤氏)。

 なおALIENWARE STOREには、配信などが行なえるスペースのほか、HTC ViveやOculus Riftなどを使用したVR体験が可能。両脇に5台ずつPCを設置し、ゲームの試遊スペースもあり、最大で10タイトルをプレイすることが可能だ。ジャンルも多岐にわたったものにするとのことで、3面の曲面スクリーンを用いた体験スペースも用意。「ここに来ることで自宅で味わえないようなゲームも味わえるようにしている」(柳澤氏)とした。

 これ以外にも、大型のディスプレイが3台設置され、プレイしているゲームの配信なども実施することが可能だ。そしてALIENWARE STOREは2階にあるのだが、1階にも43インチのディスプレイを設置して、ゲームを配信することができるとのこと。このほか様々なゲーミングデバイスも用意されており、それを試すことができるようになっている。

 なお12月10日にオープニングイベントを行なう予定で、午後2時からイベントは開始される(店舗のオープニングは11時から)。

新しいコンセプト
ALIENWARE STOREの位置づけ
ALIENWARE STOREの展示レイアウト
オープニングイベントのスケジュール
壁際に沿って設置されたALIENWARE
3面スクリーンでゲームのプレイも可能
ジョイスティックが用意されているPCも
店舗中央にもPCを配置