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NVIDIA、「GeForce GTX 1050/1050Ti」を10月25日より発売
1万円台で最新ゲームを60fps駆動する低価格ゲーミングGPU
2016年10月18日 22:00
NVIDIAは10月18日、新GPU「GeForce GTX 1050」および「GeForce GTX 1050Ti」を発表した。搭載ビデオカードは10月25日より各ベンダーより発売される。
GTX 1050およびGTX 1050Tiは、先行して発売されているGTX 1080/1070/1060と同じ最新のPascalアーキテクチャを搭載するGPU。GTX 1050は640のCUDAコアと2GBのGDDR5を搭載し、NVIDIAによる標準希望価格は109ドル。GTX 1050Tiは768のCUDAコアと4GBのGDDR5を搭載し、標準希望価格は139ドル。
どちらのモデルもコアクロックは標準時1.3GHz、ブースト時1.4GHzで、メモリバスは128bit/7GHz駆動。消費電力は75Wで、PCI-Eの内部電力だけで動作可能なため、基本的には補助電力ケーブルを接続する必要なく使うことができる(一部ベンダーからの製品では例外もあるという)。
GTX 1050/1050Tiはエントリーモデルに位置づけられる50番台のGPUとしても非常に低価格な製品となるのが特徴のひとつ。2世代前のGTX 750Ti(120ドル)や、1世代前のGTX 950(160ドル)よりも価格が抑えられている。また、3世代前のGTX 650比で3倍のパフォーマンスを持ち、多くの最新ゲームで1080p/60fps以上のフレームレートを達成できる性能になっているという。
NVIDIAのプロダクトマネージャーJustin Walker氏による解説では、本製品は全世界で大きく成長するe-Sports市場を強く意識した製品になっている。「Dota2」、「Overwatch」といったe-Sportsタイトルをはじめ、「World of Warcraft」、「GTA V」、「Gears of War 4」といったタイトルにて、GTX 650では20fps台となる設定においてGTX 1050では60fps以上での動作を達成する。
また、NVIDIAではGTX 1050/1050TiをディスクリートGPU非搭載のPCに対するアップグレード手段としてもアピールしており、 Haswell世代のCore i5をSkylake世代にアップグレードするよりも、GTX 1050を搭載するほうがはるかに効果が大きいという事例を紹介している。予備電源ケーブルが不要なため、少し古めのPCをゲーミングPCとして再生する安価で手軽な手段として自作PC市場でのヒットを狙っているようだ。
GTX 1050/1050TiはPascal世代のGPUが持つ全ての機能を搭載している。Shadowplay改めShareとなったゲーム録画機能、Anselスクリーンショット機能、その他各種のグラフィックス最適化機能等だ。ただし性能的にVR用途には充分ではなく、NVIDIAとしては引き続きGTX 1060以上をVR対応GPUとして位置づけていく。
GTX 1050/1050Tiともに国内の販売価格は1万円台になることが期待され、PCゲーム入門用のGPUとして最適な選択肢のひとつになりそうだ。