ニュース

エイシスとゲオ、PCゲームのレンタル事業を来春開始

20周年を迎え、二次元情報サイト「DLチャンネル」をスタート

9月30日 発表

 エイシスは、2次元コンテンツ関連のコミック、ゲームの販売などを取り扱うサイト「DLsite.com」の20周年を記念し、関係者を集めたイベント「DLsite.next」を9月30日に開催した。イベントでは「DLsite.com」の時期展開などの発表が相次いだほか、ゲストアーティストとして大島はるなさん、榊原ゆいさん、民安ともえさんを迎えライブも行なわれた。

エイシスとゲオ、PCゲームのレンタル事業を来春開始

エイシスの新規事業として立ち上げとなるPCゲームのレンタル事業を説明する、企画営業部の山口修マネージャー
ゲオの強みについて説明するメディア運営部の松岡達哉マネージャー
日本全国に多数の店舗を持ち、郊外で強みを発揮するというゲオ

 エイシスは、1,600万人以上の会員を有し日本全国1,200店舗を展開するDVDなどのレンタル事業を手掛ける「ゲオ」と組み、PCゲームのレンタル事業を2017年春より開始すると発表した。

 PCゲームのレンタルは、GEO店頭でタイトルごとに用意されたレンタルカードを購入し、ソフトのPCへのインストールはDLsite.comを通しダウンロードして行なうことになる。ダウンロードということで、レンタル期間を過ぎると遊べなくなるだけで、DVDのように返却する必要はない。また、プレイしている間に欲しくなれば差額を支払うことで買い切り版にアップグレードすることもできる。

 今回のレンタル事業のベースとなるのは、6月に提供されはじめたWindowsゲーム向けDRMシステム「playDRM」。「playDRM」は著作権管理システムで、シナリオや画像データなどあらゆるファイルを暗号化し不法にゲームをプレイできなくなる。作品のライセンスを正しく管理するためのシステムということで、購入しずっとプレイするだけではなく、期間を区切ってプレイできるかどうかということを管理できるようになっている。「playDRM」におけるユーザー認証は初回起動時に英数字16文字の入力のみ。プロテクト処理は全自動で行なわれ、数分で完了し、専門知識は不要だという。

 レンタル事業はサービス開始当初、最低でも100タイトル以上からスタートさせたいという。金額は正式には決まっていないが、「タイトルや期間で変わってくると思うが、ワンコインをイメージしている」と言うことで、1週間500円程度を想定していると思われる。「DLsite.com」はアダルトコンテンツも取り扱っており、同サービスでもアダルトコンテンツは含まれるが、販売される場所はもちろん通常コンテンツとアダルトコンテンツは別々となり、アダルトコンテンツはしきられた場所での販売となる。

 レンタル事業の意味だが、エイシスとゲオは秋葉原に毎週ソフトを買いに来るようなコア層とは別の客層への新規開拓を狙っていくという。ゲオは日本中に展開しており、郊外店に強みを持つとしている。お店では人気のアニメのDVDのレンタルも行なわれており、そういった売り場の横で原作となるゲームのレンタルカードを置くことで、相乗効果をまずは狙っていきたいという。

著作権管理システム「playDRM」が今回のサービスをスタートさせるきっかけとなったという
まだ未確定だが、レンタル価格はワンコインを目指し、手に取りやすい価格設定を行なうという
会場で発表されたレンタル販売に参画する予定のパートナーブランド。今後も増えていく予定だという

2次元コンテンツの楽しさを共有したい! コミュニティサイト「DL チャンネル」

「DL チャンネル」の説明を行なったエイシスの南 将貴氏
PVにも出演したイラストレーターの岸田メル氏

 「DLsite.next」ではもう1つの大きな発表が行なわれた。コミュニティサイト「DL チャンネル」は、DLsite.comと紐付いた二次元情報サイトだが、基本的には口コミをベースとしたコミュニティサイトとなる。

 当初3つのチャンネルで構成されている。1つ目は、DLsite.comで取り扱いが行なわれているタイトルの情報が網羅されたデータベース「アンテナチャンネル」。2つ目は、同じ作品が好きな人で盛り上がることができる掲示板機能とも言える「トークチャンネル」。3つ目は、話題の作品の情報を色々ととりまとめて情報を発信できる「まとめチャンネル」。

 このサービスは9月30日のイベント内での発表を持ってオープンとなった。PCだけでなくスマートフォンからも利用することができる。このサービスは前述の通りDLsite.comでの取り扱いタイトルと連動している。ただし、エイシスによれば体験版などの取り扱いも今後さらに活性化させていきたい意向で、そういった意味では現在以上に多数のタイトルを取り扱っていく予定だという。

 また、例えば「DL チャンネル」への投稿者のDLsite.comでの購買情報が連動することはなく、自由な情報交換が可能なサイトとなっている。ちなみに「まとめチャンネル」などではアフィリエイトシステムも導入され、情報発信を積極的に行なうことで一定金額がキックバックされるシステムも用意されている。

 イベントには「DL チャンネル」のPVに出演したイラストレーターの岸田メル氏も登場。PV撮影時の苦労話なども披露。はっちゃけた演技で会場も笑いに包まれたが、かなり撮影を行なったにもかかわらず、採用されてない映像があるとかで不満があるよう。今後披露されることもあるかもしれない。

【「DLチャンネル」PV(フルバージョン)】
購入したゲームをダウンロード、インストールしてくれるクライアントソフト「DLsite playnest」今冬サービス予定。購入タイトルのバージョン管理も行なってくれる。Windows/Mac用
DLsite.comの現状
インターネット関連サービス全般に言えることだが、DLsite.comも同様にスマートフォンからの利用が急激に伸びているという
重要なトピックスの1つとしてブラウザ上ですぐ見ることのできる「DLsite play」が好評
VRにも対応し、ImagineVRと提携を行なった
ユーザー間の口コミ情報を重要視し、横の繋がりを強めることで、購買にも結びつけていきたいという

波乱の20年を振り返る

 同社の3大事件をスライドで紹介。笑いで20周年を振り返った。

20周年を笑いのスライドで振り返った藤井 純氏
DLsite.comの発端は猫好きが集まるパソコン通信サイトだった。ところがふたを開けたら猫耳好きなオタクが集まってしまったという
「へべれけ事件」。サイトがダウンし復旧作業中に社長がユーザーに投げたメールに「へべれけになって頑張っている」と書いてしまったためにネットが大炎上。社長が言葉を間違っただけだったのが原因。それを逆に商品を開発し大ヒット
プレゼントキャンペーン事件。300万円の賞品を用意したところ、景品表示法違反に問われ厳重注意を受けてしまった。ちなみにこのキャンペーンは好評で現在も法令に遵守して続けられている
「今夜もハッスル」事件。地上波番組だったが、かなりきわどいコンテンツも扱っていたため、視聴者から抗議が入り1発で放送打ち切り! しかしこの時の番組制作の教訓が現在のラジオ番組制作やCMの制作にイカされているという