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「ファイナルファンタジーXV」の最新デモンストレーションをプレステブースで開催
Twitchブースでは「BROTHERHOOD」最終話を初公開
2016年9月18日 11:03
11月29日に発売となるスクウェア・エニックスのRPG「ファイナルファンタジーXV」。東京ゲームショウ2016の一般公開日初日にも、精力的に各所でイベントが行なわれていた。
プレイステーションブースで開催された「FFXV」コーナーでは堂珍嘉邦さんがデモプレイ
一般公開日初日となった17日の午後にプレイステーションブースで行なわれた「一遊入魂(わんぷれいにゅうこん)」に登場した「ファイナルファンタジーXV」(以下、FFXV)。これはゲームのデモプレイを紹介するコーナーだが、ここには同作のディレクターである田畑端氏のほか、デモプレイをするメンバーとして、CHEMISTRYの堂珍嘉邦さんが登場。本作の内容について、基本的なところから紹介された。
田畑氏はまず「東京ゲームショウに来る前に、いろいろな国でいろいろなイベントをやってきているが、どの国にも負けない注目のされ方や反響、熱意を感じることができてうれしい」とコメント。そして本作は特に、「FFシリーズ」を知らない、初めての人にプレイしてもらいたいタイトルなのだという。「『FFXV』は、制作している我々と、ファンの皆さんとでいっしょに未来に向けて一歩踏み出すような作品。その中で大切にしているのが、これまで『FF』を遊んだことがない人、また以前は『FF』をプレイしていたが、途中で止めてしまった人にも、できれば『FFXV』から接点を持ってほしいと思っている」(田畑氏)。実際に会場で『FF』を遊んだことがない人、また止めてしまった人はどれくらいいるのかを聞いてみると、結構な人数になった。「このステージでそんな皆さんに『FFXV』に興味を持ってもらうことを目的に来た」と田畑氏。
堂珍さんは1作目の「ファイナルファンタジー」からプレイしているという「FF」ファンだそうで、1番好きなタイトルを聞かれて堂珍さんが答えたのは「FFVI」。「キャラクターが出てきてドラマが盛り上がる。ティナとロックとか、キャラクターに個性があって感情移入がしやすかった」(堂珍さん)。それを受けて「最新作が出るたびに、そのときの感動をまた味わえるのではないかと期待してくれている。『FFXV』はその期待になんとか答えたい」と語る田畑氏。
堂珍さんは「FFXV」への期待を聞かれて、「今のゲームはオープンワールドの流れになっているので、それに『FF』がチャレンジしたことの重大さはある。前作から7年の間に凝縮された『FF』ということで、注目度は高いですね」と熱く語る。
このあと「FFXV」について、ゲームのストーリーや世界観、主人公のノクトとその仲間たちの紹介があったあと、堂珍さんのデモプレイとなった。プレイを待っている間に夜になってしまったが、とりあえずプレイ開始だ。スティックで移動をして〇ボタンを押すだけでどんどんと攻撃できるので、田畑氏の説明の前にどんどんと進めてしまう堂珍さん。「堂珍さん、理解が早い」と田畑氏。「これはクエストですね?」と、堂珍さんはアドバイスをそれほど必要としていないようだ。なぜかと思ったらプラチナデモをプレイしていたとのこと。1つのクエストを終えたところでゲームプレイは終了した。
「ちょっとしか触れられなかったですが、システムの進化を見せていただいたので(素晴らしかった)。RPGなのでストーリーが気になります」と堂珍さん。これについて田畑氏は、公開したトレーラーを見てほしいと語る。「(ストーリーを楽しんで)エンディングでみんな泣きたいんですよ(笑)」(堂珍さん)。
堂珍さんのデモプレイが終了したところで、同時放送していたニコニコ生放送で見たいプレイについて「屈強な男」か「妖艶な女」のどちらかを尋ねるアンケートを実施。予想通りとも言えるが「妖艶な女」に票が集まる。会場に聞いても同じだった。なので「アラネア・ハイウインド」とのボス戦のデモを行なうことになった。アラネア・ハイウインドは竜騎士。飛び上がっての攻撃もしてくるなど、かなり強い敵だ。デモを担当したのはスクウェア・エニックスの開発陣の方だ。ちなみにアラネア・ハイウインドについてはシアトルのミーティングで紹介されたキャラだが、戦いを見せるのは今日が初めてとなる。
地上だけでなく竜騎士なので空中戦も展開されるなど、かなり派手な戦いとなるアラネア戦。そして物理攻撃だけでなく、魔法での攻撃も披露することに。ちなみに「FFXV」では、魔法を放つとその効果がフィールドに残るのも特徴だ。例えばファイアを放つと回りのオブジェクトも燃えるし、サンダーでは電気が残って感電することもある。
デモプレイとアラネア・ハイウインドの戦いが終わり、感想を聞かれた堂珍さんは、「FF」シリーズならではのファンタジー要素がどの程度盛り込まれているのか気になった様子。それに対して田畑氏は「ゲームの開始直後はすごく現実的なところから始まるが、ファンタジーの要素が現実の世界に実在するように作っている。ゲームの後半になると、ファンタジーの要素を強くして、もっと幻想的な、現実離れした世界に変わっていく」と答えた。
「このコーナーで『FFXV』が魅力的に思えたと思う。発売日を楽しみにしてほしい」と最後に田畑氏はコメントを残した。
Twitchブースではアニメ「BROTHERHOOD FINAL FANTASY XV」のイベントを開催
また同じ日にTwitchブースで開催された「ファイナルファンタジーXVスペシャルステージ」では、アニメ「BROTHERHOOD | FINAL FANTASY XV」の紹介とともに、最終話が初公開された。会場にはノクト役の鈴木達央さんと、本作のプロデューサーである大藤昭夫氏が登場した。
ゲーム「FFXV」と同じ世界観で描かれるアニメ。このアニメが作られた理由について大藤氏は「主人公の仲間4人がどのような友情のきっかけで親友になったのか。それを描きたくてこのプロジェクトを始めた」と語る。実際主人公を演じた感想を聞かれて鈴木さんは「長いこと『FFXV』の世界に関わらせていただいて、その中で彼らは出来上がった関係性でずっといたので、自分たちがどうやって仲良くなっていったのか、アニメを通して知ることができ、キャラクターの内面や過去、その深み、背負っているものの重みを感じることができた」とコメント。
アニメの最終話はこのあと上映されることが告げられ、「それを見ることによって『FFXV』のゲーム本編にもつながるし、この前公開された『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』にもつながる。すべてのパイプ役にもなるので、そのあたりを感じていただければ」と鈴木さん。
収録のエピソードを聞かれて鈴木さんは「ゲームを収録しているときは掛け合いで自分の間で収録できる。アニメの場合はしゃべる時間を演出の人が計ってくれるので、それができた状態でセリフを入れるのは、いつもと違う感覚。いつも通りのナチュラルな雰囲気を出すのがちょっと難しいけど、『これはこれで新鮮だね』と話していた」とか。
また鈴木さんによると、ゲームの収録が終わっていたにもかかわらず鈴木さんが現場に来て、今出来上がっているものをDVDに焼いてほしい。自分でチェックして納得がいかないところは録り直したいと言ったのだとか。これについては、映像が出来上がった状態をわかっていなかったので、できた映像を見たときにプレーヤーがゲームに没入できるようにしたかったのだそう。一部のセリフは実際に録り直したそうだ。「鈴木さんは開発メンバーだと思って接するし、実際にそう」(大藤氏)。
「様々な思惑があった上での『FFXV』なので、自分たちが作っているのはナンバリングタイトルでありながらも、ナンバリングタイトルでないと思っているので。自分たちが『ファイナルファンタジー』を作っているというところに重きを置きたかった」(鈴木さん)。そして世界初公開となる最終話が公開され、イベントは終了した。