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スクエニ、第32回「FFXIV」PLLで、パッチ3.4の全容がついに明らかに

「やっほー、Naokiちゃん私になにかごよう?」 「クロの空想帳」の報酬が凄かった!

9月15日~18日開催

会場:幕張メッセ

入場料:
一般前売券 1,000円(税込)
一般当日券 1,200円(税込)
小学生以下無料

 スクウェア・エニックスは東京ゲームショウ一般公開日初日の9月17日、同社ブースメインステージにおいて「ファイナルファンタジーXIV」の最新情報を公開する「第32回FFXIVプロデューサーレターライブ」を開催した。

 今回は8月27日に行なわれた第31回に続く「パッチ3.4 魂を継ぐ者」特集第2弾。パッチ恒例となっているトレーラーが公開されたほか、9月27日の実装から10日前ということで、実機を使ったデモを行ないながらより踏み込んだ内容が紹介された。

【第32回FFXIVプロデューサーレターライブ】
すし詰めの満員となった「第32回FFXIVプロデューサーレターライブ」

【FINAL FANTASY XIV パッチ3.4トレーラー「魂を継ぐ者」】

【「パッチ3.4 魂を継ぐ者」コンテンツ一覧】

 今回紹介されたには、「女神ソフィア討滅戦」、「デュエルモード」、「ザ・フィースト 観戦モード」、「アパルトメント」、「アクアリウム」、「冒険者小隊コンテンツ」、「クロの空想帳」。

 「女神ソフィア討滅戦」は、単身無敵状態で乗り込み、いくつかのギミックをチラ見せするというもの。ステージ周囲に設置されている柵は壊れて落ちることもあるようだが、蘇生は可能で、全員落ちてしまうと失敗となる。ギミックは「脳トレ」で、「最初はよくわからないため、全員下に落ちて失敗すると思うが、わかってくると割と解きやすく、人によっては極ニーズより簡単ではないか」と吉田氏。以上は極の情報で、真についてはいつも通りワイワイ楽しめるカジュアルな難易度になっているようだ。

【女神ソフィア討滅戦】

 「デュエルモード」は、ウルヴズジェイルの東部が拡張されて、そこがデュエルエリアになっていることが明らかにされた。その浮島に入ってすぐの所にある点滅しているラインの奥がデュエルエリアとなり、そこでのみ1対1のデュエルが行なえる。

 デュエルの仕方は、お互い手が届く距離まで近づいて、いずれかが申請を出し、もう片方が承諾するとカウントダウンでデュエルスタートとなる。申請するとジョブとアイテムレベルの情報が表示される。アイテムレベルシンクは意図的に入れておらず、自分の装備の実力がそのまま発揮できる仕様となっている。今後、ユーザーの意見を聞いて、アイテムレベル的に平等なデュエルを求める声が大きければアイテムレベルシンクの導入も考えたいという。

 デモでは実際に吉田氏と室内氏のデュエルが行なわれた。室内氏の白魔道士が開幕でアクアオーラを一発入れたところまでは良かったが、あとは壁に隠れて逃げる一方で、吉田氏の黒魔道士のファイアで焼き殺されるまであまり時間は掛からなかった。倒されても蘇生のダイアログが出るためすぐ生き返って再戦することができる。

【デュエルモード】

 そして今回たっぷりデモの時間を取っていたのが「ザ・フィースト 観戦モード」。同様の紹介を吉田氏自身が昨日インテルブースでも行なっており、PLLでもじっくり紹介が行なわれ、吉田氏がこのPvPモードに掛ける意気込みが伝わってきた。

 今回実装される「ザ・フィースト 観戦モード」は、オフラインイベントや大会向けの機能で、それぞれ4人パーティで編成されるチーム・クロウ、チーム・ファングに加えて、3パーティー目として加入することで2チームの対戦が観戦できるというモードになる。観戦モード専用のUIで、両チームの状況から、アドレナリンラッシュゲージなども含めた各メンバーの状況、定点カメラの切り替えなどが可能で、感覚的には「フライングマウントで飛んだ状態で観戦しているイメージ」(吉田氏)ということだ。

 デモ映像では、俯瞰視点からキャラクター追尾視点に切り替えたりしながら観戦を楽しむ姿が映し出され、試合が終わると結果を見ることもできる。今後のアップデートで、対戦リストから直接選択して、より手軽に観戦ができるようになる予定で、まずはイベントで使って欲しいということだ。

【ザ・フィースト 観戦モード】

 「アパルトメント」は、森に囲まれたグリダニアのアパルトメントが紹介された。アパルトメントは、各国に1つずつではなく、各区画に1つずつあり、1棟に90部屋が標準で需要次第で増やせる。1部屋50万ギルで、家持ちでもセカンドハウスとして購入が可能。吉田氏によれば売り切れることはない、ということだ。アパルトメントを購入すると、アパルトメント入り口にあるチョコボ厩舎も利用可能で、これまで家がないと利用できなかったチョコボのお世話や色の変更なども可能となる。

【アパルトメント】

 アパルトメントの部屋ではそのままアクアリウムの紹介が行なわれた。水槽に入れる水に使っている半透明シェーダーの扱いが難しいため、部屋に入ったらクラッシュするような自体を避けるため、まずは1部屋につき水槽1個からスタートさせる。うまくいけば3つぐらい置けるようになるということだ。

 水槽には様々なサイズ、デザインがあり、入れられる容量が決まっている。今回紹介されたのは、水族館仕様のようなどでかい水槽で、容量は7。この容量の分だけ魚を入れられる仕組みで、Sサイズは1、Mサイズは2、Lサイズは4、XLサイズは7となる。

 設定可能な項目は、まず淡水か海水かの選択と、水槽のアクセサリー。アクセサリーについては現時点では選択肢は限られるものの、今後徐々に増やして行きたいという。このアクアリウムは、魚が別の魚を食べたりすることはなく、餌や水替えの必要もない。あくまで鑑賞だけを楽しむシンプルな仕様となっている。

 パッチ3.4ではまた新たに数匹のヌシが追加されるということだが、水槽に入れられる魚は、魚モデルの開発が間に合った分だけごく一部に留まる。吉田氏によれば、毎パッチ毎に10匹ぐらいが追加されていくので全種入るまで待って欲しいということで、現在は“雲海の魚”の扱いをどうするかについて検討が進められているようだ。

【アクアリウム】

 「冒険者小隊コンテンツ」は、前回も解説が行なわれたソロ向けのコツコツ遊ぶ育成コンテンツで、ストーリー仕立てになっている。グランドカンパニーから光の戦士に憧れて入隊志願者が来ており、自身の小隊を持つことを進められる。本部の奥に専用の小隊用の部屋が割り当てられ、3人の応募者が来ている。プレーヤーはこれにもう1人加えて4人から小隊を編制していくことになる。

 小隊は最大8人まで編成可能だが、メンバーの増やし方は、「攻略手帳」がキーになるという。攻略手帳の任意の項目をクリアすると、その都度志願者が来るか来ないかの判定が行なわれ、攻略手帳の項目によって、これはミコッテの女性など、来るキャラクターが異なるという。

 小隊編成後は、訓練を行ない、個々のレベルを上げ、個々のレベルを上げることで、小隊の総合力を高めていく。総合力がある程度高まったら小隊任務を受けて、任務をこなしていくことになる。小隊の帰還を待って成功していたら報酬を受け取れる。ちなみに、パッチ3.4で新たに開放されるグランドカンパニーの新しい階級「中尉」は、この小隊のランクがトリガーになるようだ。

【冒険者小隊コンテンツ】

「やっほー、Naokiちゃん 私になにかごよう?」という独特な口調と子ミコッテのズルい可愛さで人気が出そうな新進気鋭のNPCクロ・アリアポー

 そして最後に紹介された「クロの空想帳」。その存在は前回の第31回PLLで明らかにされていたが、肝心の部分がマスクされていてよくわからなかった。今回は報酬も含めてそのすべてが明らかになった。

 ストーリーの起点となるのは、イディルシャイヤに住む子ミコッテ クロ・アリアポー。彼女は空想小説を書いて友人たちに読み聞かせることを生きがいにしていたが、最近マンネリ気味となり、光の戦士に冒険譚を求めてくる。かくしてプレーヤーは、クロちゃんから「クロの空想帳」を受取り、そこに書かれている冒険にチャレンジしていくことになる……というのが基本的なバックグラウンドストーリー。

 コンテンツとしては、コンテンツルーレットをはじめとしたデイリーコンテンツとは別に新たに加わるウィークリーコンテンツで、1週間の期限で様々なバトルコンテンツをクリアし、クリア時の印を集めて、手帳に描かれているビンゴゲームをクリアすることで報酬が獲得できるというもの。

 ブックスタイルの専用のUIは、左側がクロちゃんが求める冒険譚(バトルコンテンツ)、右側が4×4マスのビンゴと報酬になっており、バトルコンテンツを1つクリアすることで、ビンゴを1つ埋めることができる。9マス分埋めるか、ラインを完成させることで報酬が獲得でき、3ラインを達成すると、未バインド状態の新式装備(5穴確定、アイテムレベル250)という報酬が得られる。もっとも吉田氏によれば3ラインを達成できる人はワールドに1人でるかどうかということで、それなりに難易度は高く設定しているようだが、ゲームバランスを維持するために、飛び抜けたアイテムの実装を避けている「FFXIV」としては珍しく夢のあるコンテンツといえる。

 報酬は確認できた限りでは、レア装備以外にアラガントームストーンやミニオン、ゴールド、MGPなど様々で、求める冒険譚や報酬も毎週変わるという。

 ユニークなのは、セカンドチャンス機能だ。バトルコンテンツで初コンプしたメンバーがいると、今後は「チャンスポイント」も獲得できるようになる。このチャンスポイントを消費することで「セカンドチャンス」が行なえる。

 セカンドチャンスには、リトライとシャッフルの2種類があり、リトライは求める冒険譚の中から、クリア済みのコンテンツと、未クリアのコンテンツを1つ入れ替えるというもの、シャッフルはマスに貼られた印をシャッフルするというもので、これにより、「今週は無理かな……」という状況でもラストチャンスが与えられる。これによりビギナーを積極的に助けてあげようと考える人が増えるため、新規ユーザーにとっても嬉しい要素といえる。

【クロの空想帳】

 吉田氏は、この「クロの空想帳」と「冒険者小隊」は、普段のプレイに彩りを与え、報酬を得ることでプレイがより快適になると説明し、この2つの新規コンテンツに高い期待を寄せているようだった。「パッチ3.4 魂を継ぐ者」は既報の通り9月27日実装予定。例によってコンテンツは膨大な量になっているため、どれから遊ぶか決めておくといいだろう。

【告知コーナー】