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ゲームメーカーがアイドルを育成? 心動網路のアクションRPG「ICEY」イベントステージにアイドルグループATFが登場!
2016年7月31日 17:13
今回、ChinaJoyでユニークな取り組みをしていたメーカーのひとつが、新進気鋭のゲームメーカー心動網路だ。
心動網路は、SIESHのステージイベントにおいて、PS4やPS Vita向けに開発しているアクションゲーム「ICEY」を発表した。「ICEY」はアジア圏で人気の高い横スクロールアクションゲームで、ハイテンポなアクションと、空中を飛び回っての空気を切り裂くような連続攻撃で、爽快な打撃感が魅力のゲームだ。
心動網路の取り組みがユニークだったのは、単に紹介して終わりではなく、アイドルを呼んでプレイしてもらったことだ。公式サポーターとしてアイドルを呼んでプレイさせることは珍しくないが、今回呼んだアイドルATFは、実は自社のアイドルなのだ。
20歳前後と思しきATFメンバーのひとりがおもむろにPS4コントローラーを手にしてプレイし始めると、すでにかなり遊び込んだ形跡があり、機敏な動きで敵を倒し、最後に出現した巨大なボスには空中コンボをたたき込んでこれを撃破していた。「頑張ったけど、やられちゃいました」といったアイドル的な演出はなく、ATFのファンらしき複数人の男性の声援が凄まじい以外は、まるでスタッフの1人がプレイしているような淡々とした風景だった。これまで見たことのない新しいタイプの紹介の仕方だ。
心動網路では、ゲームを提供するだけでなく、ゲームとセットで自前のアイドルを育成し、AKB48のようなアイドルビジネスにも手を伸ばそうとしており、アイドル大国である日本に助力を得るために、SIEに協力を求めたり、ダンスを学ぶためにエイベックスに研修にも行なっているという。
ゲームのデモの後は、残りのメンバーがすべて登場し、メンバー全員で、Ubisoftのダンスゲーム「Just Dance」をプレイしたり、ATF 2曲目となる新曲「喊、我的名字把(私の名前を呼んで)」を披露した。アイドルらしい歌声と、綺麗に揃ったダンスが特徴的で、ステージはライトスティックを手にした熱狂的な男性ファンの絶叫で彼女たちの声が聞こえないほどだったが、すでにファンが付いており、アイドルという側面からゲームをアピールしていくという、今までありそうでなかったアプローチがおもしろい。昨夜香港のゲームショウから戻ったというSIESH織田氏も、ATFからゲーム業界を学ぶためにインタビューした恩人という役回りで登壇し、サイン色紙を手に嬉しそうだった。