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変形ロボから乙女ゲームまで! 「LEVEL5 VISION 2016」詳報
「レイトン」、「イナイレ」最新作、スマホ作も一挙に大公開
2016年7月27日 21:48
レベルファイブは7月27日、新作発表会「LEVEL5 VISION 2016 -NEW HEROES-」を開催した。場所は舞浜アンフィシアター。
「LEVEL5 VISION 2016 -NEW HEROES-」ではクロスメディアプロジェクト第5弾となる「メガトン級ムサシ」、「レイトン」シリーズ最新作「レディレイトン 富豪王アリアドネの陰謀」、「イナズマイレブン」シリーズ最新作「イナズマイレブン アレスの天秤」などの新作や、「スナックワールド」、スマートフォン向けタイトルの続報など、多岐に渡ってプレゼンテーションが行なわれていった。
プレゼンテーションはレベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博氏が自ら、ほぼ1人で行なう形式で、それぞれの作品の魅力や概要の紹介を話していった。弊誌ではすでにいくつかのタイトルの情報を速報としてお伝えしているが、本稿では情報をひとまとめにしてご紹介したい。
王道設定で熱く燃えたぎるロボット大作「メガトン級ムサシ」
発表会のトリを飾り、最も注目度すべきタイトルとなったが「メガトン級ムサシ」だ。
本作は“クロスメディアプロジェクト第5弾”として制作されており、ゲーム、アニメ、玩具、そしてマンガなどで展開される。発表会では2017年夏の展開予定とされたが、その特徴は「“王道のロボットもの”に真正面から取り組んだ作品」であること。
突如飛来する謎の異星勢力「ドラクター」によって地球は制圧され、ドーナッツ型に繰り抜かれてしまった地球。地球人は居住施設「シェルター」へと逃れていたが、異星人に反旗を翻す最後の希望、メガトン級の巨大ロボット「ムサシ」も同時に開発していたのだった。
ムサシに搭乗することとなる3人の操縦士、一大寺大和、土方龍吾、浅海輝は、いずれもシェルター内の学校に通う普通の学生。3人は、「ムサシ」に搭乗し得る才能を見出され、地球の運命を一手に引き受けることとなる。
会場では作品の世界観を説明するため、約13分間のパイロットフィルムが上映された。映像の最大の見どころは、ロボットが繰り出すド派手な必殺技の数々。必殺技は、技名が書かれた「メモリー」と呼ばれるカードをコクピットの装置に入れることで発動する。
発動すると技にあわせてロボットが変形していくのだが、ここが魅力的で、たとえば「メガトンパンチ」なら右手がガキョン、ガキョンとケレン味たっぷりに太く変形していく。変形シーンのバックでは往年のロボットアニメを髣髴とさせる「メガトンパンチ」用のテーマが流れており、変形の最後には決めカットも入って、変形ロボットの魅力が前面に押し出される。
こうした変形を経てからの敵の滅殺が映像作品としてのカタルシスとなっていたが、こうした「ロボットもの」の王道がプロジェクト全体の根底にあるようだ。
ゲームとしてはRPGとだけ紹介され、プラットフォームや発売時期は未定とされた。玩具展開はバンダイがパートナーとなり、変形ロボットとしての「ムサシ」や必殺技カード、またカード用のコクピット装置が制作されている。またさらなるパートナーとして、週刊少年ジャンプとの協力も発表された。
「メガトン級ムサシ」のページ
シリーズ正式続編「レディレイトン 富豪王アリアドネの陰謀」
「レイトン」シリーズの最新作として発表された「レディレイトン 富豪王アリアドネの陰謀」。主人公はレイトン教授の娘、カトリーエイル・レイトン(通称カトリー)へとバトンタッチし、周りを取り巻くキャラクターも一新される。
本作は“ハイスピードなコミカルナゾトキストーリー”とされており、これまでの「レイトン教授」シリーズが1つの大きな謎を追う物語が展開されていたのに対し、本作では「ロンドンで起こる小さな怪事件」をテンポよく解決していくものになるという。
また「レイトン教授」おなじみの豪華声優陣起用は今作でも引き継がれており、カトリーは有村架純さん、助手で喋る犬の「シャーロ」は役所広司さん、同じく助手の若者「ノア・モントール」は坂口健太郎さん、一流のプロファイラー「ジェラルディン・ロイヤー」は黒木メイサさんが声を担当している。
壇上で日野氏は、「レイトン教授」シリーズのナゾ監修を行ない、今年3月に亡くなった多湖輝氏との思い出を振り返りながら、多湖氏の意思を引き継ぐ新たなナゾ開発者として、「ゴースト暗算」開発者として知られている岩波邦明氏を紹介した。
岩波氏は会場でナゾの一例も紹介し(下記写真参照)、新たな「レイトン」シリーズのナゾを楽しみにしてほしい、と会場にアピールした。なお本作はニンテンドー3DSのほか、Android/iOSでも展開予定。価格、ビジネスモデルは未定で、2017年春発売予定。
「レディレイトン 富豪王アリアドネの陰謀」のページ
まさかのパラレルワールド展開! 「イナズマイレブン アレスの天秤」
日野氏が「新たなシリーズ作を作りたかったが、企画を立てても自主的にボツにすることが多かった」と制作に際しての苦悩を明かした「イナズマイレブン」シリーズ。
その最新作として発表されたのが、「イナズマイレブン アレスの天秤」だ。発売予定、プラットフォーム、価格は未定。
「イナズマイレブン アレスの天秤」は、「イナズマイレブン」第1作にて、円堂守がフットボールフロンティアで優勝を飾った後のパラレルワールドで展開される作品で、のどかな孤島「伊那国島」から雷門中学校に編入してきた少年たちの物語が描かれる。
主人公は雷門中学校の「稲森明日人」のほか、ライバル校・星章学園の「灰崎凌兵」、王帝月ノ宮中「野坂悠馬」が主人公となり、それぞれの視点からストーリーが描かれる。また詳細は明かされなかったが、本作では新制度「スポンサード」が適用されており、各学校はスポンサーの支援を受けることにより、それぞれ違った個性があるという。
アニメは、2017年夏より開始予定。玩具はタカラトミーがパートナーとなり、各種商品を展開していく。
「イナズマイレブン アレスの天秤」のページ
ゲーム発売時期決定! プレイ画面もチラ見せ「スナックワールド」
昨年の「LEVEL 5 VISION」で発表されたクロスメディアプロジェクト第4弾「スナックワールド」。2回目の登場となった今回は、ゲーム発売時期の発表を含む新情報が紹介されていった。プラットフォームはAndroid/iOS、ニンテンドー3DSで、発売時期はAndroid/iOSが2017年4月、3DSが2017年7月を予定。
ゲームは3Dグラフィックスで描かれるアクションRPGで、プレーヤーはカスタマイズが可能なアバターキャラクターを使い、「スナックワールド」の世界を自由に冒険していくものになるという。
作品のポイントになるのはアイテムの「ジャラ」。ゲーム内では装備品として登場し、場面ごとに装備する「ジャラ」を切り替えながら敵と戦っていく。
「ジャラ」はタカラトミーによって玩具化され、玩具商品の「ジャラ」にはNFCチップを埋め込み、これをゲーム側で読み込むことで、同じ「ジャラ」が手に入るクエストが出現するなど連動する。商品化に際してはゲーム版「ジャラ」のモデルデータをそのまま用いているため、その再現度には自信があるという。
さらにゲーム内には、登場モンスターをカード「スナック」にして、ゲーム内で呼び出せるようになるというシステムもあり、この「スナック」も商品化されるという。加えて携帯端末型の商品も発売され、こちらは「ジャラ」や「スナック」と連動するものになる。「ジャラ」や「スナック」にはさらなる仕掛けがあるとのことなので、それら最新情報も楽しみにしておきたい。