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「Fallout 4」、「Contraptions Workshop」で遊んでみる!

ピタ〇ラスイッチも作れる! より楽しい連邦ライフをもたらすDLC第4弾

6月21日発売予定

価格:600円(税込)

 「Fallout 4」のDLC第4弾、「Contraptions Workshop(コントラプションズ・ワークショップ)」のプレイステーション 4/Xbox One版が7月5日に配信された。このDLCは、第2弾の「Wasteland Workshop」同様、生産要素を拡張させるDLCでこれを導入することで機械で大量の物資を生産する「工場」も作ることができる。

 「Fallout 4」ではロボット工場や、ヌカ・コーラの生産工場など様々な工場が登場するが、どれも戦前に機能を停止しており、廃墟ばかりである。しかし、「Contraptions Workshop」によって“生きている工場”を作ることができるのだ。実用性はもちろん、複雑にベルトコンベアが組み合わさる巨大で本格的な生産施設も作れる。

 また、コンベアやレールを組み合わせ、インクレディブル・マシーン、「ピタ〇ラスイッチ」やドミノのような、動作そのものが面白い“仕掛け”を作るのも楽しい。今回筆者は、“「Fallout 4」大発掘連載 スーツで語る「オレの美学」”を担当したライターの池氏に、「池さん、ちょっと面白いピタ〇ラスイッチみたいなの、作ってみてよ」とムチャ振りをしたところ、彼は見事に期待に応えてくれた。今回は「Contraptions Workshop」の特徴と、池氏の力作を紹介したい。

工場で好きな物資も作れる。より楽しい連邦ライフが楽しめる多彩なアイテム

 「Contraptions Workshop」での最大の特徴は“工場”の存在である。武器、弾薬、服など様々な物を作ることができる。特に“弾薬”を作れるのはありがたい。「Fallout 4」で銃を中心に戦う場合、ショットガンシェルや、44口径弾など、特定の弾薬だけ多用することになるが、ショップで売っている数は少なくいくつも回る必要があった。ここで弾薬を作れれば自分の欲しい弾薬をたっぷり作ることができる。

様々な工場が作れる。実用だけならこの機械と最低限の設備で作れるが、工場風にオブジェクトを組み合わせるのが楽しい
ターミナルをつけることで機械の制御が可能に
ポスターは本当に多彩で見ているだけで楽しい
池氏が苦労したという銃弾を使ったスイッチ

 もちろん物を作るには特定の資材が必要となり、それらを確保するのに奔走することとなる。材料は機械に直接入れることも可能だが、「ホッパー」に材料を放り込むとそこからコンベアに流れて機械に入り、そして機械の排出口からは製品が流れてくる。機械を通すと原料が形を変えた機械に変わるという、工場らしい光景を作り出すことができるのだ。

 工場を使うには別に「ターミナル」という卓上コンピューターを設置し、ワイヤーに取り付けなくてはならない。この手順に関して今回は一切説明がないので最初は手間取ってしまうだろう。ターミナルはホッパーなど複数のデバイスを1台で管理できる。ホッパーでは物資の投入タイミングなども設定できる。コンベアは物資を垂直に持ち上げたりもできるし、カーブさせるローターなどもある。

 うまく組み合わせると巨大工場風の風景が作れる。しかしこれらの新ガジェットはかなり電力が必要となる。「Wasteland Workshop」で導入された「ジェネレーター・核融合」があれば便利だ。コンベアを分岐させたり、物資を選別させる装置もあるので、工夫次第でかなり凝った生産工場が作れるだろう。

 このほか、廃品を空中に打ち出す「廃品迫撃砲」などのおもしろアイテムもある。ピッチングマシンとレーザーセンサーを組み合わせ人が通ると手榴弾を発射するトラップなども作れるし、バスケットコート型のフープスイッチなどもあり、工夫していくと色々な遊び方ができそうだ。

 また、多彩なポスター、アーマーを展示できるラック、電車の貨車風の家など本当に多彩な物が追加されている。特にポスターは非常に多彩で味がある。この機会にとことん“自宅”にこだわって快適な空間を作ってみてはいかがだろうか?

 そしてお待ちかね、「池氏のピタ〇ラスイッチ」である。「Contraptions Workshop」では、「ボールトラック」というジャンルのオブジェクトが、やたら多く追加されているのだ。直線、右カーブ、左カーブに螺旋ループ、さらに通過スイッチもある。「これらを組み合わせて、面白パズルを作ろう!」という開発者の強いメッセージを感じる。

 今回池氏は、かなり凝った仕掛けを作った。まず長いスロープを鉄球が転がり、漏斗型ボールトラックで違うレーンに移動、先にある通過型スイッチで武器工場を稼働させ、ベルトコンベアに大量のパイプピストルが流れていく。このピストルはコンベアの先で地面に落ち、感圧型のスイッチを作動させ、さらに上にある鉄球を止めていた仕切りを外す。鉄球ではなく小銃を使ったのは、直角に曲がるコンベアに鉄球だとうまく移動できないためだという。

 鉄球が転がる先にはピストル型トラップを動かす仕掛けがある。このピストルの銃弾が、的形のスイッチを打ち抜くことでピッチングマシンを作動させ、このピッチングマシンから出てきたアイテムがレーザーセンサーを作動させ、鉄球を動かす。螺旋状のレールの先には最後のスイッチがあり、このスイッチにより花火が打ち上げられフィナーレを飾る。

 池氏によれば銃で動くギミックが1番大変だったという。銃の角度と的への当たり判定を確認するのが大変な上、銃は一定数撃つと壊れてしまうためいくつもの銃を使ったとのことだ。「今回でコツをつかんだので、もっと変わったギミックもやってみたいです」と言うことなので、池氏の次回作にもご期待いただきたい。

 「Contraptions Workshop」はかなりユニークなDLCだ。充分遊ぶのは物資がかなり必要となる。浄水器で「きれいな水」を量産し、売り払ってキャップを稼ぐなど“財テク”も必要となりそうだ。「Fallout 4」では今後もDLCが登場予定で、ついに「Vault」を作ることができるようになりそうだ。今後の展開、何よりもユーザーの作品に期待したい。

【Fallout4:池氏のピタ○ラスイッチ】

【Contraptions Workshop】
曲がったローラー、垂直にものを上げるベルトコンベア、スイッチなど多彩なオブジェクトが作れる
池氏のピタ〇ラスイッチ。いくつもの鉄球が仕込まれており、スイッチと連動して転がっていく