インタビュー

セガ 3D復刻プロジェクト「3D パワードリフト」インタビュー

よりクイックなハンドル操作ができる“操作タイプ「TYPE3」”を追加

操作タイプに「TYPE3」が追加。よりクイックなハンドル操作でプレイしたいという声に応えたものになっている

――もうひとつの追加要素として“操作タイプに「TYPE3」を追加”していますよね。そこはやはり「アーカイブス2」でプレイされたユーザーさんから「もう少しハンドル操作にクイックさが欲しい」という声があったのを受けて、というところでしょうか。

奥成氏:ハンドル入力設定の担当としては、「アーカイブス2」の調整は煮詰めたものであって完結しているというものではあるのですが。そうしたクイックなハンドル操作でプレイしたいというご要望に、せっかくもう1度、単体配信版をリリースできる機会があるのだから操作タイプを追加したいという気持ちがあったようです。

堀井氏:これも触ってもらうと、ここまで反応がクイックだと……っていう意見も、もしかしたらあるかもしれないのですが。

奥成氏:ちなみに「TYPE3」でプレイしてもらいました?

――先ほど試させて頂きました。ちょっと感覚的な話なので伝わりづらいかもしれませんが、以前の設定だとスライドパッドを入れてから、ぐいーっと車体が横になって曲がっていくところが、TYPE3だと入れてすぐにフレームを飛ばし気味にグッと車体が横になる感じでした。曲がり始めの反応が速いですよね。

堀井氏:そうですね、触った感じはそれで合っていると思います。

奥成氏:「スペースハリアー」や「アウトラン」を作るときも毎回そうなんですけど、やはりアナログ操作をスライドパッドなり十字ボタンに落とし込んでいくのは、すごく大変なんですよね。それは昔にセガサターンで「セガラリー」や「デイトナUSA」を移植しているときもそうだったのですが。アーケードのハンドル操作のゲームを移植するのはどこの会社の人も苦労されているのだと思います。

堀井氏:「アウトラン」や「スーパーハングオン」でもやってきたのにも関わらず、「パワードリフト」ではまたいろいろとあるというのが。奥が深いというか。難しいですね。

――「パワードリフト」を筐体でプレイされている人だと、ハンドルをガンッガンッと音が出るぐらいに一気に入れている印象があります。そういうフィーリングに近いものを求めている声なのかな……と思うところもあります。

堀井氏:あー、なるほど。確かにそういう感覚のものかなと思います。今回はアンケートで頂いた意見をもとにTYPE3設定を作成してみたのですが、そのご意見やご要望にもまた、いろいろなものがありますので。

――反応をもう少しクイックに……という同じ要望を複数の人からもらったとしても、実は人それぞれにまたその感覚やさじ加減が違っている可能性もありますし、難しいですね。

奥成氏:ハンドル型の入力デバイスがあったとしても、アーケードの感覚そのままにはならないんですよね。僕もかつて「デイトナUSA」とともにレーシングコントローラーを買ったりもしましたが、ステアリングの大きさが変わると全然変わってしまったり。完全に再現するのには筐体のコンパネをそのまま持ってくるしかないとすら思います。

 以前、「SEGA AGES 2500」シリーズを制作しているときに、そのゲームをやりこんでいるプレーヤーさんによるプレイを収録した“スーパーリプレイ”というのを入れていたのですが、「スペースハリアー」ではアーケードのスコアラーの人にお願いしたところ「あのスティックでないと上手くできない……」となってしまいましたし、「モンスターランド」のプレーヤーの方も「このジョイスティックでないとアーケードに近いプレイができないので、このスティックでプレイできるようになりませんか?」っていう話になったんですよね。

堀井氏:ありましたねーそれ。

奥成氏:本当のところを突き詰めるなら、完全にそういう風にしていかないといけないところなんですよね。その上にこのプロジェクトでは携帯ゲーム機ですから。そういう意味では、アーケードのプレイ感覚とは違うと割り切りつつも、自分のプレイ感覚と違うという人には、今回のTYPE3も試してみてもらいたいです。

そして……、これからの「セガ 3D復刻プロジェクト」……?

――単体配信のスケジュールとしてはこれで一区切りとはなりますよね? あとは「アーカイブス3」があるということで。

奥成氏:そうですね。さらにその先の「アーカイブス3」からの単独配信というのは……やれる機会が貰えるならやるかもしれないですけど、現時点だと計画はないですね。

下村氏:今のところ、事業計画にもなく、当然予算もありません。開発ラインも何も押さえていない状態です。そもそも今回の単体配信や「アーカイブス3」だって、「アーカイブス2」の成功があって実現している話なので、次を検討する場合は「アーカイブス3」の成功があってのお話になるのかと思います。でも、やっぱり単体版の前に「4」を検討しちゃうでしょうね。

奥成氏:「アーカイブス3」は“FINAL STAGE”、最終作としていますので。その先は今のところは予定はないです。

 ……ただ、もし「アーカイブス4」なのか、「新・アーカイブス」なのか、「新・セガ 3D復刻プロジェクト」なのかわからないですけど、もしそういうことがあったなら、「アーカイブス3」から「ターボアウトラン」などを単独配信するチャレンジもあるかもしれないですけど。でも現時点ではその計画はないですし、未定ですね。

堀井氏:もし、そういうチャレンジができるのなら「バーチャレーシング」を完成させます。

奥成氏:それねー、「バーチャレーシング」は今の完成度からすると、あと2、3年はかかると思うんだけど?

堀井氏:いや、そこまではかからないっすよ。今のところまで行くのにかかった時間はほぼ解析の時間なんで。ここからの作業はそこまでかからないはず。

奥成氏:……だったら「コラムス」の代わりに「アーカイブス3」に入れたら良かったじゃん!?

堀井氏:そういう話じゃねーんだよ!!

全員:(笑)。

堀井氏:それは違う、それは違うよー!! 色々とわかった今だからそう言えるってだけで、それは「パワードリフト」を作る前と、作った後とでは全然理解が違うみたいな話ですから! あと「コラムス」も大切なの!!

奥成氏:まぁ、この話の続きは「アーカイブス3」のインタビューでやりましょうね! 今回は「3D パワードリフト」なんだから!!

堀井氏:そうだった!まずは「3D パワードリフト」をお願いします!!

……というわけで、このお話の続きは「セガ 3D復刻アーカイブス3」のインタビューをお楽しみに!!