【特集】

「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「遠隔DPS編」

大胆な仕様変更で召喚一強時代は変わるのか? 各ジョブの変更点をチェック

【ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ】

11月23日発売

価格:
4,620円(通常版)
6,600円(コレクターズエディション)

 スクウェア・エニックスは、9月19日と21日に本社で「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のメディアツアーを開催した。このレポートでは主に、遠隔DPSの新スキルについて紹介したい。

 なお、このバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には今回紹介した内容から大きく変更される可能性があることを注記しておく。

【「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」メディアツアーレポート目次】

【新エリアレポート】
撮影に使える魅力的な場所がたくさん! 「FFXIV: 暁月のフィナーレ」、新エリアレポート
新拠点「オールド・シャーレアン」、新エリア「サベネア島」、「ガレマルド」をたっぷり紹介

【新IDレポート】
「FFXIV: 暁月のフィナーレ」新ID試遊レポート
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【最新ジョブレポート】
「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「リーパー&賢者編」
スタイリッシュに空間を移動するリーパー、攻撃的回復スタイルの賢者

「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「タンク編」
4タンク全てがMT・STどちらも可能なら戦国時代に突入

「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「近接DPS編」
モンクと竜騎士はスキル回しが一変。侍忍者は正統進化

「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「遠隔DPS編」
大胆な仕様変更で召喚一強時代は変わるのか? 各ジョブの変更点をチェック

「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「ヒーラー編」
設置型ヒールの白、早さの学者、占星はピュアヒーラーに

【「FFXIV」“次の10年”を予測する】
“次の10年”という前人未踏の領域に踏み出した「FFXIV」。「暁月のフィナーレ」メディアツアーレポート。吉田P主導でいよいよ始まる第2の「新生」。その中身を予測する

【吉田直樹氏インタビュー】
「FFXIV: 暁月のフィナーレ」プロデューサー吉田直樹氏インタビュー
気になる「ハイデリン・ゾディアーク編」の行方や新エリアの謎、調度品へのこだわりなどに迫る

召喚士:その名にふさわしい戦い方に新生

【召喚士】

 召喚士は「バイオ」、「ミアズマ」、「バイオラ」と「ベイン」、「エギアサルト」がなくなり、クラスのアクションが大きく変更になっている。これまでレベル2で覚えていた「バイオ」の代わりに、カーバンクルを呼び出せるようになる。カーバンクルは、新スキル「守りの光」で命令することで、召喚士にダメージ軽減バリアを張ってくれる。

 「ミアズマバースト」はレベル10で覚える無属性単体攻撃として残っている。「エナジードレイン」もレベル10で覚える技になった。基本的な性能はそのままだが、「ルインジャ実行可」が付与されるという追加効果が追加されていた。これはレベル52修得になった「エナジーサイフォン」も同様だ。

 レベル6には「ミアズマ」の代わりに「エーテルチャージ」が入る。これは魔法の威力を高める15秒間有効のバフ。さらに追加効果として、自身に「ルビーの神秘」、「トパーズの神秘」、「エメラルドの神秘」を付与する。

 この「~の神秘」というバフは、この後覚える「サモン・ルビー」、「サモン・トパーズ」、「サモン・エメラルド」という属性を持つカーバンクルを呼び出すときに必要になる。

【召喚士】

 最初に覚えるのはレベル6の「サモン・ルビー」。呼び出すと、火属性魔法攻撃「ルビーの煌き」を実行し、召喚士には2スタックの「ファイアエーテル」が付与される。このエーテルの効果中には、後に説明する単体魔法「ジェムシャイン」と範囲魔法「ジェムブリリアンス」が火属性魔法に変化する。

 同様に「サモン・トパーズ」では4スタックの「アースエーテル」が付与され攻撃が土属性に、「サモン・エメラルド」では4スタックの「ウィンドエーテル」が付与され、攻撃が風属性になる。

 属性攻撃の起点となる「ジェムシャイン」はエーテルに応じたアクションを発動する魔法。「サモン・ルビー」と同時に覚え、レベル15で「サモン・トパーズ」を覚えるまでは、火属性だけで慣れていくことになる。「ジェムブリリアンス」はレベル26で修得する。

 「リザレク」は大きな変更なしで残っている。ジョブアクションだった「アウトバースト」は、レベル26で覚えるクラスのアクションに変更された。 レベル66には、ペットの新技能として周囲のパーティメンバーの与ダメージを3%上昇させる「シアリングライト」が追加されている。

 今回の目玉技能である蛮神召喚はすべてジョブアクション。レベル30で「サモン・イフリート」、レベル35で「サモン・タイタン」、レベル45で「サモン・ガルーダ」を覚える。メインストーリーの中で戦う敵だけに、やはり一度は倒さなければならないということだろう。さらにレベル30になるとそれぞれ「II」が付いた上位召喚が使えるようになる。「サモン・イフリートII」を使うとイフリート・ルビーが召喚され、同時に2スタックのファイアエーテルが付与される。また、相手に急接近して攻撃する「クリムゾンサイクロン」と、そこからつながるコンボの範囲攻撃「クリムゾンストライク」が使えるようになる。「サモン・タイタンII」は、タイタン・トパーズが召喚され「大地の怒り」を使う。同時に4スタックのアースエーテルが付与される。この状態で攻撃を行なうと、「マウンテンバスター実行可」が自身に付与され、攻撃の追加攻撃として「マウンテンバスター」が発動する。そのため、4スタックの攻撃だが合計8回の攻撃が可能になる。「サモン・ガルーダII」では、召喚と同時に「エリアルブラスト」を使い、召喚士に4スタックのウインドエーテルと「スリップストリーム実行可」を付与する。「スリップストリーム」は設置型の風属性範囲魔法攻撃。ウインドエーテルでの最初の攻撃と同時に相手の足元に発生し、そのまま12秒間の継続ダメージを与える。

 「トランス・バハムート」は「トランス深度」という考え方がなくなり、魔法を使うことで自身を「トランス・バハムート」状態にする。さらに「ルインガ」が「アストラルインパルス」に、「アウトバースト」が「アストラルフレア」に変化する。さらに自身に「ルビーの神秘」、「トパーズの神秘」、「エメラルドの神秘」を付与する。「~の神秘」は「サモン・バハムート」と「サモン・フェニックス」でも付与される。

 レベル72では、それぞれの属性状態に応じた魔法を使う「ルビー・リチュアル」、「トパーズ・リチュアル」、「エメラルド・リチュアル」を取得できる。さらにレベル82では上位魔法の「ルビー・カタストロフィ」、「トパーズ・カタストロフィ」、「エメラルド・カタストロフィ」も修得できる。

 この説明でどこまで変化を感じていただけるか自信がないほどに大きく変わった召喚士。だが“Dot士”の名前を返上し、いよいよ真の召喚士として覚醒したといえるだろう。

【召喚士ジョブアクション】
【新クラスアクション】
【新ジョブアクション】

黒魔道士:「エノキアン」がなくなり新規参入の敷居が下がったか

【黒魔道士】

 まず目に付いたのは、範囲魔法っぽくなかった「ブリザラ」のアイコンが、より実際に効果を体現するものになっていたことだ。また「ブリザガ」と「フリーズ」の修得順位が入れ替わった。「エノキアン」はレベル56で修得する特性となった。

 新アクションとしては、レベル82で「ファイラ」と「ブリザラ」が上位魔法「ハイファイラ」と「ハイブリザラ」に変化する。レベル86では、「エデン零式」の苦闘を思い出す「アンプリファイア」というアビリティを修得する。使うと、「ポリグロット」を直接付与できるようになる。

 レベル90ではジョブアクションPVでも印象的だった、炎と氷を同時に使う「パラドックス」を修得できる。90になるとアストラルファイアまたはアンブラルブリザードとアンブラルハートが最大スタック数の状態で反対属性に変化したときに「パラドックスシンボル」が付与されるマスタリーを修得する。このシンボルが「パラドックス」の発動条件となる。

 この技は、付いているのがアストラルファイアの場合は、さらにアストラルファイアを付与し、40%の確率で「ファイガ」の詠唱時間と消費MPを0にする。アンブラルブリザード時には、この魔法の消費MPが0になり、さらにアンブラルブリザードを付与する。

 「エノキアン」の維持管理がなくなり、遊びやすくなった黒魔道士。逆にエーテルの属性チェンジという独自要素が強調されることとなり、2つの属性を切り替えて遊ぶという特徴がより際立ったという印象を受けた。

【黒魔道士ジョブアクション】
【新アクション】

赤魔道士:上位技能の実装で順当に進化

【赤魔道士】

 赤魔道士は「アンガジェマン」の修得レベルが下がり、「デプラスマン」と同時に覚えるようになったのが、地味に嬉しい変更だ。新アクションは、レベル82では上位魔法の「ヴァルサンダガ」と「ヴァルエアロガ」を覚える。

 レベル86の「バマジク」は、一定時間自身と周囲のパーティメンバーの被魔法ダメージを10%軽減し、さらに受ける回復効果を5%上昇させるサポート技能。

 レべル90の魔法「レゾリューション」は、「スコーチ」の後に連続して発動できる前方範囲の無属性魔法攻撃。発動条件を満たすと、「スコーチ」が「レゾリューション」に変化する。「暁月」では、「漆黒」時代の最終アクションに追加攻撃が追加されているものが多い。1つのボタンで完結する変更は、ボタンの管理を気にせず新アクションを発動できてとても便利だった。

【赤魔道士ジョブアクション】
【新アクション】

吟遊詩人:新たな歌の使いどころで個性が出そう

【吟遊詩人】

 吟遊詩人の新アクションには、新たな歌と、赤魔道士と同様にボタンが切り替わる追加攻撃が追加されている。

 レベル82「ラドンバイト」は、扇形範囲物理攻撃。追加効果として、確率で「ブラッドレッター」と「レイン・オブ・デス」のリキャストタイムがリセットされる。レべル86の「ブラストアロー」は、「エイペックスアロー」が変化するコンボ攻撃。

 レベル90の新アビリティ「光神のフィナーレ」は、与ダメージを上昇させる新たな歌。レベル90になると「賢人のバラード」、「軍神のパイオン」、「旅神のメヌエット」の実行時に、対応した「コーダシンボル」が付与されるようになる。集めたシンボルの数によって、与ダメージを上昇させるレベル90の新アビリティ「光神のフィナーレ」の効果量が変化する。

【吟遊詩人ジョブアクション】
【新アクション】

機工士:みんな待っていた「回転のこぎり」がついに登場

【機工士】

 「漆黒」で大きく見直された機工士は、そのままの路線で正統進化している。レベル82の「スキャッターガン」は「スプレッドショット」が置き換わる前方範囲物理攻撃。「ヒート」を10上昇させる追加効果が付いている。

 レベル84では、整備が2チャージのアクションに変化する。レベル88で「タクティシャン」のリキャストタイムが90秒になり、

 レベル86の「クイーン・コレダー」はオートマトン・クイーンの「クイーン・パイルバンカー」の追加攻撃。威力が「バッテリー」の残量に依存しているのは「クイーン・パイルバンカー」と同様で。両方の技を使ったあと、帰還するようになる。

 レベル90の「回転のこぎり」は「FFVI」のエドガーが使用していた元祖機工士の技。前方直線範囲攻撃で、使用すると「バッテリー」を20上昇させる。

【機工士ジョブアクション】
【新アクション】

踊り子:複数のアクションに、ボタン差し替えの追加攻撃が登場

【踊り子】

 「テクニカルフィニッシュ」を使うと置き換わる、追加攻撃「ティラナ」がレベル82の新アビリティとして追加された。「テクニカルフィニッシュ」に続けて範囲物理攻撃を行なう。

「インプロビゼーション」の効果が魔法回復効果の増加から、継続回復効果へと変更された。さらに「踊りの熱情」が3秒ごとに最大4スタックされるようになる。「踊りの熱情」のスタック数が多いほど、術の最後に使う「インプロビゼーション・フィニッシュ」で張るバリアのダメージ経験割合が高くなる。

 レベル86で覚える新アビリティ「扇の舞い【終】」は、扇側範囲の物理攻撃。「フラリッシュ」で実行可になる技として追加される。

 レべル90の「流星の舞い」は、「攻めのタンゴ」で実行可能になる追加攻撃。クリティカルヒットかつダイレクトヒットが必ず発生する前方直線範囲攻撃。

【踊り子ジョブアクション】
【新アクション】