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アイレムソフトウェアエンジニアリング
オンラインマルチプレイも楽しめるPS3「みんなでスペランカー」

2009年3月 ダウンロード販売予定

価格:2,400円

 アイレムソフトウェアエンジニアリングは、プレイステーション 3ダウンロード用配信ソフト「みんなでスペランカー」の情報を公開した。伝説のレトロゲームとして名高いアクションゲーム「スペランカー」をもとに、オンラインマルチプレイやグラフィックスのリニューアルなど、現代のゲームユーザーに向けた新機軸を多数導入している。配信は3月中を予定。価格は2,400円。

■「ゲーム史上最弱の主人公」が帰ってきた

 「スペランカー」は、1983年にBroderbundから発売されたアクションゲーム。財宝を求めて地底の奥深くを探険するというストーリーで、当初はATARI 8 bit向けだったが、1985年にアイレムがファミコン版を発売し累計販売本数約50万本を記録。

 プレーヤーは主人公であるスペランカーを操作して横スクロールの画面を進んでゆくが、わずかな段差からの落下でも死んでしまうことから、「ゲーム史上最弱の主人公」として当時から熱狂的な人気を集めていた。2007年の東京ゲームショウで行なわれた「レトロゲームアワード」では、視聴者投票により「ドラゴンクエスト」と並んで優秀賞を受賞し、あらためてその人気の高さを知らしめた。

 また、バンダイナムコゲームス「太鼓の達人11」への楽曲収録依頼や、フィギュア化企画、カラオケ展開など、ゲーム外からも注目を集めている。

 最新作のコンセプトは、「みんなで楽しむスペランカー」。その特徴は、大きく3つのポイントに分かれている。

1.マルチプレイ
 オンライン/オフラインのマルチプレイを可能とし、複数プレーヤーで一緒に地底探険ができる。オンライン時には6分割、オフライン時には4分割の画面でマルチプレイが可能となっており、最大6人ものスペランカーが同時に冒険を繰り広げることが可能となった。

【スクリーンショット】
マルチプレイで協力するか、脚を引っぱりあうか。旧作では考えられなかった楽しみが加わった


2.ステージバリエーションの増加
 ファミコン版の25倍にあたる100ステージを用意。氷河、ピラミッド、火山などをモチーフにしたステージが用意されているのに加えて、敵の種類も増えており、ゲームをよりスリリングにしている。

【スクリーンショット】
写真は洞窟内ステージ。この他にも、さらに多彩なステージがスペランカーを待ち受けている


3.新旧のユーザーに向けたグラフィックス
 グラフィックス面では2種類を用意。新たに制作された「リニューアルモード」と、ファミコン版の雰囲気を体験できる「クラシックモード」のいずれかを選べる。旧作からの根強いファンに向けたサービスも充実している。

【スクリーンショット】
オールドファン垂涎のクラシックモード。ついつい、わざとミスをして確かめたい誘惑にかられる


■ゲームモード

 「ひとりで探険」は、プレーヤー1人でクリアを目指す、旧作に近いモードとなっている。一方マルチプレイの「みんなで探険」は、協力してステージクリアを目指すモード。洞窟内のアイテムの収集や敵の撃退など、助け合いが攻略の鍵となる。「みんなで競争」は、ステージのクリアタイムを競い合うモード。ひたすら早く進むか、アイテムを使って相手プレーヤーを妨害するかのテクニックが試される。

【スクリーンショット】
マルチプレイ時の画面。4等分されているのがオフライン時の4人プレイで、1画面だけ大きくなっているのが、オンライン時の6人プレイとなる


【スクリーンショット】


■シンボルチャット

 コミュニケーションツールとして、「シンボルチャット」を搭載。感情の表現やアイテムに関するシンボルがあり、プレーヤー同士のコミュニケーションを容易にする。

【スクリーンショット】
協力プレイを盛り上げるか、競争プレイを熱くするか、チャットの使い方次第で楽しみ方も変わる


■アイテム、乗り物

 探索の途中で手に入るアイテムは、探険を進めるためのものと、スコアがアップするもの、それから隠しアイテムにわかれる。

ダイナマイト。進路をさえぎっている岩を爆破できる エネルギー。補給すれば活動できる時間が伸びる フラッシュ。コウモリを撃退できるが、触るとミスになる

カギ。洞窟内に散らばっており、同じ色の扉を開けられる コインやドル袋を手に入れると、スコアがアップする


【スクリーンショット】
隠しアイテムは、壁の中に隠されていることがあり、ダイナマイトで発掘できる


【スクリーンショット】
隠しアイテムには、特定の場所でジャンプをすると出現するものもある


 また、トロッコやエレベーターなど、洞窟には乗り物が用意されている。うまく活用すると奥へ進める仕かけになっており、パズルゲーム的な要素もある。移動には欠かせないが、地面に降りるときに注意しないとミスになってしまう

【スクリーンショット】
トロッコは、乗降口近辺のスイッチに乗れば呼び寄せることができる


■スペランカーを待ち受ける敵キャラクターとトラップ

 敵キャラクターやトラップなど、待ち受ける難関も多数用意されている。地面と天井からは間欠泉、炎、ガスが噴き出すトラップがあり、さらには大岩のように転がってくるトラップもある。

【スクリーンショット】


 敵キャラクターは、コウモリ、ヘビ、クモ、ゆうれいなどが出現。コウモリは空中からフンを落とし、ヘビは地面から近づき、クモは天井からたれさがる。ゆうれいは3種類に分かれており、それぞれ対策が異なる。

【スクリーンショット】
空中からフンを落としてくるコウモリ。フラッシュで撃退できる 地面をはうヘビ。ダイナマイトを置くと一定時間地面にもぐるので、回避できる クモ。スペランカーが近づくと天井から垂れ下がる。ダイナマイトで地面に落ちる

ゆうれい。これは前作同様にスペランカーを追いかけるタイプ。ポータブルファンで倒せる 今作で登場する巨大ゆうれい。見た目の通りタフであり、ポータブルファン一発では倒せない もっとも手強いかもしれない分裂ゆうれい。ポータブルファンを撃つと、複数のゆうれいにわかれて襲いかかってくる


■名物のミスモーションは健在

 「スペランカー」特有のミスモーションも多彩なものが用意されている。ファンにはおなじみの落下も健在だ。ダイナマイトの爆発、エネルギーがなくなる、フラッシュに触れる、炎に触れて燃える、大石につぶされる、そして名物でもある高いところからの落下や落とし穴もある。

【スクリーンショット】


■蘇生システム

 ミスに加えて、今作では新たな機能「蘇生システム」も追加された。「みんなで探険」モードでは、残機を他のプレーヤーと共有する「残機共有制」が用意されている。共有した残機が0になると、プレーヤーは仮死状態となってカウントダウンがはじまる。この時に他のプレーヤーが接触すると復活できる。

【スクリーンショット】
まさかの時でも、仲間がいれば安心?


■さらなる要素:謎の石板

 各ステージには、石板が1枚ずつ散らばっている。これを集めていくと、大きな「絵」ができあがってゆくようになっている。これは何を意味するのか……?

【スクリーンショット】
全ての石板がそろったとき、「スペランカー」の世界の真実が明かされるのかもしれない


(C)Tim Martin
(C)1985,2008 IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.
Licensed by Tozai, Inc.

□アイレムソフトウェアエンジニアリングのホームページ
http://www.irem.co.jp/menu/index.html
□「みんなでスペランカー」公式サイト
http://www.irem.co.jp/official/minnade_spelunker/index.html
□関連情報
【3月3日】エクシング、PS3用「みんなでスペランカー」とのタイアップ企画を実施。初代「スペランカー」のBGMに合う歌詞を募集。採用者には豪華特典も!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090303/spe.htm
【2008年10月10日】アイレムブースレポート PS3「みんなのスペランカー」と“起震車”に注目
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/irem.htm

(2009年3月14日)

[Reported by 上北皆人]



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