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Taipei Game Show 2009 現地レポート

SCE Taiwanブースレポート
PS3立体視システムを参考出展。「LocoRoco」など開発者トークも

2月12日〜16日 開催

会場:台北世界貿易中心

入場料:大人150台湾ドル(約450円)
    子供100台湾ドル(約300円)


SCE Asia プレジデントの安田哲彦氏。トロと台湾のタレントに囲まれながら記念撮影も行なった
 今年のSony Computer Entertainment Taiwan(SCET)ブースは、PlayStation Store、PlayStation Homeの紹介に広く場所をとった構成で、2つのオンラインサービスを強くアピールする形になっていた。

 ゲームタイトルでは、プレイステーション 3用「リトルビッグプラネット」を、ゲームのイメージにあわせたデザインの専用ブースで展開。また18歳未満は入場できないコーナーも用意され、PS3用「バイオハザード5」や「KILLZONE 2」などが出展された。こちらは大行列ができており、かなりの待ち時間に耐えたユーザーがようやく遊べるという状況だった。

 その他のタイトルについては、日本・台湾ともに発売済みのタイトルが多い。これはブース内で物販も行なっているためで、遊んでみて面白ければ本体も含めてその場で買う、という流れを意識している。とはいえ前述の2タイトルを含め、発売前のものも若干あるし、日本未発売タイトルも見受けられた。また日本から開発者を招き、デモプレイやトークセッションを行なうステージイベントも実施された。

 またSCETは、ハードウェアのバリエーションが日本よりも先行している。PSPの新色は日本では3月19日に4色のラインナップで発売予定だが、台湾では1月に「バイブラント・ブルー」と「ラディアント・レッド」の2色が既に発売されている。またPS3も、日本にはない160GBモデルが登場している。いずれもブース内の物販コーナーで、関連グッズ付きで値引き販売されており、特にPS3本体を買っていく人が多く見受けられた。

 初日に行なわれたプレスカンファレンスでは、今年もSony Computer Entertainment Asia プレジデントの安田哲彦氏が登壇。「春節商戦中、PSP、PS3で非常に多くのソフトをお買い上げいただいた。約10年前に台湾でプレイステーションのビジネスを始めた時、正規のソフトは全く売れず、コピー品や保障のない平行輸入品ばかりが売れる状況だった。お客様に安心できる商品をお届けし、流通の皆様には安心して商売をしていただける市場が、いま出現した」と挨拶し、関係者の長年の協力に感謝の言葉を述べるとともに、ビジネスの好調さをアピールした。

「PlayStation Store」のコーナー。「トロ&クロ 愛のチョコレート」など実際に商品が置かれており、その場で購入できるものもあった ゲームのイメージに合わせた「リトルビッグプラネット」の試遊コーナー
18歳以上のみ入場できるコーナーには、長い行列ができた。中は狭く、4タイトルが2台ずつ並んでいた 日本では発売前の新色PSPを会場で販売中
PSPの会場購入特典として用意されていた、PSP型の枕。魅力的だったが非売品 160GB HDD搭載のPS3に、HDMIケーブルなどを付けたお買い得なパッケージを用意。かなり値引きされていたこともあり、続々と売れていた



■ PS3立体視システムを参考出展

メガネなしで見ると、遠くはズレが大きく、近くは小さいといった感じの絵になる
 会場内の1コーナーに壁掛けされた液晶テレビで、PS3の立体視システムのデモが行なわれた。こちらは1月に米ラスベガスで開催された2009 International CESで発表されたもので、今回も参考出展となっている。会場では専用のメガネが置かれており、「モーターストーム」など3タイトルのデモ映像を立体視で見られた。たまたま斜めから見たものの、映像ははっきりと遠近感があり、また破綻のない映像処理が行なわれていた。

 仕組みについて担当者に尋ねてみたところ、PS3と偏光フィルタを備えた液晶テレビのセットで実現できる機能だという。メガネなしで画面を見ると、2重にぶれたような絵になっているが、この映像処理はPS3側で行なっており、テレビは偏光フィルタを設けただけで、立体視についての特別な処理はしていないという。ちなみに立体視映像の解像度は、縦方向が半分になるそうだが、映像そのものは特に気にならなかった。細かい文字が表示されるようなシーンがなかったこともあるが、PS3の解像度が高いこともいい方向に働いていそうだ。

 ではPS3の3Dゲームならば何でも対応できるかというと、そうはいかないようで、ゲームごとに対応が必要だという。ただPS3本体は発売中のもので対応できるそうなので、既存のゲームもアップデートで立体視対応にできる可能性は高い。対応した液晶テレビは発売日・価格ともに未定となっているため、「テレビの発売までに、どれだけの対応ゲームを用意できるかが、今後の頑張りどころ」と語っていた。



■ 「PlayStation Home」は日本と協力しつつ独自イベントを展開

リビングを模した広々とした場所で紹介された「PlayStation Home」
 PlayStation Homeは日本でもサービスされているもので、基本仕様に大きな違いはない。ただサービス面では、販売されているアイテムや、イベントの内容などで若干違いがあるという。

 開発は特に日本と密接にかかわっているそうで、協力しながらイベントなどを企画しているという。ちなみにPlayStation Homeは、大きくは日本、北米、欧州、アジアという4つのリージョンに分けられており、各地域のアカウントを取得すれば、どのリージョンからでも相互に参加できる。決済方法の違いで、アイテムの購入ができない場合もあるが、ログインして見て回る程度ならば問題ない。



■ PS3「みんニャのパターGOLF」、PSP「LocoRoco 2」の開発者が登場

 ステージイベントでは、まずPS3用「みんニャのパターGOLF」を、伴哲氏が紹介。「みんなのGOLF」のシステムでパットゴルフを作り、「まいにちいっしょ」のトロをプレーヤーキャラクタにした、といった感じのコラボレーションゲームだ。日本ではPlayStation Storeにて600円で発売中。

 本作の特徴は、SIXAXISの6軸検出システムに対応し、コントローラの動きでスイングできる点。伴氏とイベント進行の男性との対戦形式でデモプレイが行なわれ、1ホール目は惜しくもホールインワンを逃して2人ともパー。伴氏がもう1ホールやりたいということで続いた2ホール目では、ボールを強く壁に当てて跳ね返しつつカップを狙うというテクニックを見せてバーディを決め、パットゴルフならではの面白さを来場者に伝えてくれた。

 次にPSP用「LocoRoco 2」では、河野力氏がゲームをさまざまな視点から紹介した。今回はプレイの中で、キャラクタのロコロコが色々なアクションを覚えていくのだが、河野氏もそのアイデア出しを、通勤中にPDAを出して描くという方法でメモを取っていったそうだ。他にも、「黒いロコロコは飲み屋にいるオヤジをイメージした」、「スノーボードが好きで、雪山のステージを作った」などの裏話も披露した。

 さらに河野氏はイベントの終わり際に、「『PlayStation Home』で『LocoRoco』の公園のようなものを作って、みんなが『LocoRoco』の世界で遊べるものを作ろうと思っています」と語った。スクリーンには、ロコロコの形をしたソファーが映し出されていたが、さらに大掛かりに楽しめるものが出てきそうだ。

「みんニャのパターGOLF」を紹介した伴哲氏は、自らコントローラを振ってデモプレイを実施。トロも一緒に登場して会場を盛り上げてくれた
「LocoRoco 2」ディレクターの河野力氏は、PDAに書き溜めたアイデアスケッチを一挙に公開。現在は「PlayStation Home」に提供する「LocoRoco」のコンテンツを準備しているという



■ 日本未発売タイトルも出展

 試遊台に並んでいるタイトルを眺めると、日本語や英語の内容のソフトが多いことに気づいた。SCEのタイトルは中文にローカライズされているものの、サードパーティのものはほぼ全てそのままの言語で展開されている。それでもPS3用「ストリートファイターIV」や「NARUTO -ナルト- ナルティメットストーム」といったアクションゲームはさほど問題なく遊べることもあって、かなりの人気を集めていた。

 他のゲームも誰も遊んでいないということはなく、満遍なく遊んでいるという印象だった。RPGやシミュレーションでは、ゲームのルールもわからないまますぐに離れてしまう人も確かに多かったが、PSP用「アイドルマスターSP」などは1人のプレイ時間も長く、時々行列ができていることもあった。

 日本のゲームユーザーとして目に付いたのが、欧米などでは発売中だが、日本では未発売というタイトルが出ていたことだ。ローカライズせずに出せるという土壌もあって、欧米でややマイナーなタイトルでも発売しやすいのかもしれない。

 例えば、THQのPS3用「Destroy All Humans: Path of the Furon」は、北米では既に発売されており、台湾では2月発売予定となっているが、日本では発売の予定がない。このゲームはその名のとおり、プレーヤーが地球を侵略するエイリアンとなり、人類をどんどん倒していく。会場でプレイできたのはゲーム序盤でチュートリアルのようなものだったが、走る車にビームを当てて破壊し、逃げる歩行者にブースターで追いついてビームを当て……とやりたい放題な内容。コンセプト的にもユニークなタイトルなのだが、グラフィックスなどで特筆すべきところもなく、何とも“B級感”が漂う。日本語にローカライズしてまで売るべきかと言われると首を傾げざるを得ないが、それが英語版とはいえ普通に売られている環境というのは、少々うらやましくも思う。

 他には、韓国Windysoftが発売しているPSP用「STRIKERS 1945 PLUS」も出展されていた。こちらは台湾では発売中だが、日本では販売されていない。元々は日本製のゲームが日本では遊べず、アジアに出回っているというのは奇妙な感覚だ。ちなみに内容は忠実な移植のようだが、解像度やインターフェイスの違いのためか、弾避けが少々難しく感じた。それでも欲しいと思う日本人も少なからずいそうなだけに、いつか発売されることを期待したい。

「ストリートファイターIV」などアクションゲームは言語を問わず人気が高い 「アイドルマスターSP」や「牧場物語 シュガー村とみんなの願い」など、日本でも発売前のソフトもあった。ただし全て日本語のまま
日本語のソフトでも、あまり気にせず触ってみる来場者が多く、試遊台が空いていることは少なかった PS3用「Destroy All Humans: Path of the Furon」。このテイストが楽しめる人は多くないかもしれないが、たとえ英語版でも安心して遊べる環境があるのは素晴らしい PSP「STRIKERS 1945 PLUS」は、発売元が韓国Windysoftということもあり、日本では未発売のタイトル。価格は990台湾ドル(約2,970円)と安めに設定されている


□Taipei Game Show 2008のホームページ
http://tgs.tca.org.tw/
□Sony Computer Entertainment Taiwanのホームページ
http://asia.playstation.com/tw/
□関連情報
【2月13日】台湾最大規模のゲームショウTaipei Game Show 2009が開幕
Webゲームやアーケードゲームなど、台湾ゲーム産業に新たな兆し
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090213/tgs_01.htm
【2008年1月25日】SCE Taiwanブースレポート
台湾でPS3/PSPクリエイターを育成するプログラムを発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080125/scet.htm

(2009年2月13日)

[Reported by 石田賀津男]



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