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「東京ゲームショウ2007」タイトーブースレポート
出展タイトルがじっくり楽しめる余裕のレイアウト

9月20日~23日 開催(20、21日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ
入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 今年のタイトーブースは、映像を含め全出展タイトルがニンテンドーDS向けという徹底ぶりで、とにかく“ゲームを体験してもらう”という直球勝負で来場者にアピール。イベント用ステージなどがないぶん、ゆったりプレイできるよう椅子とテーブルを配置した余裕のあるスペース作りが好印象。多くの人が楽しそうにプレイしていたのが印象的だった。


■ DS「クッキングママ2」

 タッチペンを調理道具に見立て“ママゴト遊び”を楽しむバラエティゲーム。レシピ数はシリーズ最多の80種類を数え、調理行為は前作のDS版から倍の150種類以上に増えている。

 ブースでは、ほぼ製品版と同等の内容がプレイできる。ゲームの基本的な流れは、料理をごちそうしたい友だちを選び、その子が食べたがっている料理を作る。完成したら試食してもらい、それが終われば新しい料理のメニューが追加される。

 基本的な遊び方はプレーヤーの自由。過程を楽しんでもいいし、レシピを増やすことに喜びを見出すのもいいし、まだ上手く操作できない小さい子は、ママがミスをカバーしてくれるモードで少しずつ慣れていけばいい。大きいお友だちは、チャーミングなママの仕草にひたすら萌えるのも悪くない。

 前作で感じた“シンプルゆえの物足りなさ”は、レシピ総数など全体のボリュームがアップしたことで、きちんとフォローされている。それでも大人の目には淡白に映るだろうが、逆に小さい子たちは敷居が低いぶん“料理に親しみを抱くキッカケ”として大いに期待できそう。11月15日発売予定で、価格は5,040円。

【スクリーンショット】


(C) 2006,2007 COOKING MAMA LIMITED/Published by TAITO
※このゲーム画面は現在開発中のものです


■ DS「アルカノイドDS」

 ブロック崩しの名作「アルカノイド」シリーズ最新作。アレンジ版と銘打たれてはいるが、ステージ構成、システムなどがDS向けに最適化されており、中身はほぼ完全新作といって差し支えないだろう。ボールを跳ね返してブロックに当て、すべてを消せばラウンドクリア。計140ラウンドが収録されており、ポイントを溜めてデコレートパーツを集める新フィーチャーなど、お手軽だがじっくり遊べる作品となっている。

 DS版最大の特徴は、周辺機器「パドルコントローラDS」に対応していること。十字ボタンやタッチペンでも遊べるが「アルカノイド」シリーズといえば、やはりパドルで操作したいもの。ブースで試遊したところ、適度な重量感がありチープさは微塵も感じられない。装着時はテーブルの上において操作するのが一般的かと思われるが、大人の手であれば、手のひらで支えるように持てばハンディ状態で十分プレイできる。

 上液晶とタッチパネルを両方使用するため、最初のうちは両液晶画面をボールが“またぐ”ときに違和感を覚えるかもしれないが、これは数分プレイしていれば慣れてしまう範疇。ただし、マルチボールになったときは若干辛い部分があることは否めない。スピードが速いときは、自信がなければ無理をせず跳ね返すボールの数を絞っておいたほうがいいだろう。12月6日発売で、価格は通常版が3,990円、パドルコントローラ(ホワイト)同梱版が5,040円。

【スクリーンショット】


(C)TAITO CORP.1986,2007
※このゲーム画面は現在開発中のものです


■ DS「スペースインベーダー エクストリーム」

 2008年で生誕30周年を迎える「スペースインベーダー」シリーズ最新作。インベーダーを撃って倒すというシステムの根幹は変わらないが、すべての敵を倒して次ステージに進むというサイクルが大幅にテンポアップ。どれくらいテンポがいいかといえば、パワーアップ状態だと“秒殺”ステージクリアさえ珍しくないほどだ。

 ゲーム全編にテクノ路線の視覚エフェクトとBGMがちりばめられており、テンポの良さとあいまって、シューティングというよりは「リズムアクション」のノリでプレイできてしまう。初代インベーダーが「陣太鼓」なら、本作は「デスメタルのブラストビート」というくらい差がある。

 こうしたアレンジは、下手をするとただ淡白なだけのゲームを生み出しかねないが、その点本作は「シューティングの根幹部分」の作りにブレがないため、視聴覚から伝達される情報がプレーヤーの神経に響きわたり、明瞭なプレイ感覚を形成する。ややせわしい感じがしなくもないが「クラブ世代のインベーダー」と考えるなら、本作は“正当進化のいち形態”といえる。

 本作は「アルカノイドDS」同様パドルコントローラーに対応しているが、筆者がプレイした印象としては、フィット感がイマイチ。まず、パドルコントローラーをかなり豪快に回さないと、左右の限界一杯まで砲台が移動してくれない。敵弾を避けるにも、ブロック崩しでは適度だったトグルの遊びが逆に仇となり「ほんの少しずらそうとしたのに、動かない!」など微妙なストレス要因となってしまう。対応してはいるものの、無理にセットで使う必要はなそう。2008年2月発売予定で、価格は5,040円。

【スクリーンショット】


(C)TAITO CORP.1978,2007
※このゲーム画面は現在開発中のものです


■ DS「非常口 -EXIT DS-」

 影絵のような独特なタッチのグラフィックが話題を呼んだ「EXIT」がニンテンドーDSで登場。主人公「Mr. ESC(ミスターエスケープ)」を操作して、火災、地震など危機的状況にある人々を助け、制限時間内にステージを脱出するのがゲームの目的。PSP版との違いは、タッチペン1本でミスターエスケープが操作できること。

 最初「あれ、これタッチペンでなぞっても全然動かないぞ?」と悩んでいたら、スタッフの方に「まず主人公にタッチペンで触れて、次に移動したいポイントをタッチペンで指定してください」と操作方法を教わる。本人に触れた後、場所を指定すると、ミスターエスケープはすっと移動してくれる。段差が大きすぎるなど、指定されたポイントにたどり着けないときは、ネックになっている場所で自動的に停止する。

 最初は「直接操作をタッチペンに置き換えただけでしょ?」などと思っていたが、タッチペンを片手にポン、ポンッと場所を指定するだけの簡単操作に、ついつい出口にたどり着くまで遊んでしまう。移動先は複数のポイントが指定でき、その場合は触れた順番の通りに移動する。「どこかの手前までいってすぐ引き返す」といった動作を指定するときは、手前でポイントを指定したら、すぐ次の移動ポイントを指定するだけ。実に簡単だ。

 時折止まって十字キーでステージレイアウトを確認しながら、タッチペンでテンポよくキャラクタを動かしていく。アクションパズルが好きな人には、ぜひとも一度プレイしていただきたい作品だ。2008年1月発売予定で、価格は5,040円。

【スクリーンショット】


(C)TAITO CORP.2005,2007
※このゲーム画面は現在開発中のものです


■ 映像出展タイトル

【影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE 2-】
(C)TAITO CORP.1985-2007
ロゴ:御子柴知子/SUGAR
※このゲーム画面は現在開発中のものです
'85年にアーケードでリリースされた忍者アクションゲーム「影の伝説」をモチーフにした2Dアクション。プレーヤーは、忍者「影」もしくはくノ一「千尋」を操り、「雪草妖四郎」に連れ去られた「霧姫」を救うべく、さまざまなアクションを駆使して用意されたステージをクリアしていく。2008年2月発売予定で、価格は5,040円

【ペットショップ物語DS】
(C)TAITO CORP.2007
※このゲーム画面は現在開発中のものです
犬、猫、うさぎ、ペンギンなど、40種類以上の動物が登場するペットコミュニケーションゲーム。これらの動物をペットにしたいときは、プレーヤー自らがゲーム中で探し捕らえなければならない。2008年春発売予定。価格は5,040円



□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□関連情報
【9月21日】東京ゲームショウ2007 記事リンク集
http://watch.impress.co.jp/docs/20070921/tgslink.htm
【9月12日】「東京ゲームショウ2007」出展メーカー特設サイトリンク集
http://watch.impress.co.jp/docs/20070912/tgs.htm

(2007年9月22日)

[Reported by 豊臣和孝]



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