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【連載第51回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

Xbox 360用コントローラ「ホリパッドEXターボ」に注目!
PSP用本革ケースとGBMグッズもレポート


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 今回のゲームグッズ研究所は、HORIから発売されたXbox 360用のコントローラ「ホリパッドEXターボ」をレポート! Xbox 360用のパッド型コントローラとしては初のサードパーティー製品であり、発売を心待ちにしていたXbox 360ユーザーも多いのではないだろうか。当研究所内では、純正コントローラの丸型方向キーに関して操作性の向上を望む声が上がっていたのだが、「ホリパッドEXターボ」は十字型の方向キーを採用している。方向キーの操作性がどれだけ変わるのか、特に気になるポイントである。

 そして、PSP用の高級ケースとなるハクバ写真産業の「PSP用本革キャリングケース」、サイバーガジェットのゲームボーイミクロ(以下、GBM)用ケース2製品とUSB充電ケーブルも併せてレポートしているので、是非ともチェックして頂きたい。



● 十字型の方向キーで操作性が大幅にアップ! Xbox 360用コントローラ「ホリパッドEXターボ」

「ホリパッドEXターボ」

    メーカー:HORI
    価格:3,500円
    重量:333g(ケーブル含む)
    ケーブル長:約3m
    カラー:ブルー
    連射機能、振動機能搭載、ヘッドセット対応
    Xbox 360ライセンス商品


 「ホリパッドEXターボ」は、Xbox 360用の有線コントローラだ。純正コントローラともっとも異なる点は、方向キーに十字型を採用したこと。また、基本4ボタン(A/B/X/Yボタン)のみではあるが最大約23回/秒の連射機能も搭載しており、当連載第46回でレポートしたXbox 360用ジョイスティック「DEAD OR ALIVE 4 スティック」を含めても、連射機能を備えたXbox 360用コントローラは「ホリパッドEXターボ」のみとなる。

 Xbox 360ではワイヤレス式と有線式の純正コントローラが用意されている。今回のレポートでは、「ホリパッドEXターボ」が有線式ということで、有線式の純正コントローラを“純正コントローラ”として比較した。ちなみに、ワイヤレス式と有線式の純正コントローラは、背面のバッテリーボックスとケーブルの有無、重量に違いがあるものの、コントローラのサイズ、方向キーやボタンなどの配置、グリップの形状は同様となっている。

◆ 外観をチェック

 それでは「ホリパッドEXターボ」の外観を見ていこう。コントローラのシャーシは若干光沢が抑えられた質感となっており、触ってみると少しザラツキが感じられる。コントローラの前面は平面的で、グリップから背面にかけては曲線が多用された丸みのある形状。コントローラ背面のグリップとL/Rボタン(LB/RB)の間にある窪みは、純正コントローラよりも深くなった。

 方向キーと右スティックは、左スティックと基本4ボタンの間へ半分ほど入り込んだところに位置している。純正コントローラとは若干異なる配置だ。そのため、左スティックから基本4ボタンまでの間隔は、純正コントローラに比べて8mmほど広く、方向キーと右スティックの間隔は約5mm狭くなっている。

「ホリパッドEXターボ」(写真左)と純正コントローラ(写真右)を並べて比較した。方向キーや各ボタン、スティックの配置や形状をチェックしてみて欲しい

方向キーの高さは約4mm。程よいストロークの深さを確保している
 方向キーは中心をへこませた十字型で、表面にはザラツキがあり滑りにくくなっている。幅は純正コントローラと同様で約24mm。純正コントローラの基本4ボタンは、ボタンの表面が山なりに盛り上がっているが、「ホリパッドEXターボ」はほぼ平面になっている。ボタン表面の感触はツルツルしており、直径は約10mm。これらは純正コントローラと同様だ。ただし、ボタンの高さは1mmほど高く、ボタンとシャーシ間の隙間は純正コントローラよりも広い。そのため、ボタンを押した込んだときに若干ボタンにぐらつきが感じられる。ボタンを押したときの固さは純正コントローラと変わらない。

 スティックの先端はラバーコーティングが施されており、中心はへこんでいる。素材や形状は純正コントローラとほぼ同様だが、スティックの高さは「ホリパッドEXターボ」の方が4mmほど高い。スティックを倒したときの感触は、純正コントローラよりもやや軽くなっている。スティックボタン(スティックの押し込み)については、純正コントローラよりもクリック感が強く、少し固くなっている。

純正コントローラと比べて形状や配置が大きく異なるL/RトリガーとL/Rボタン
 L/Rトリガー(LT/RT)は純正コントローラに比べてサイズがひと回り小さく、ストロークも短い。押し心地は若干ではあるが固めだ。L/Rボタンを見てみると、L/Rトリガーとの位置関係が純正コントローラと異なっていることがわかる。純正コントローラはトリガーよりも半分以上外側に位置しているが、「ホリパッドEXターボ」の場合はトリガーよりも内側に配置されている。ボタンのサイズは横幅が短くなっており、ボタン表面の外側には丸い突起が設けられた。

 START/BACKボタンのサイズは純正コントローラよりも横幅が約1.5mm大きく、高さも1mmほど高くなり非常に押しやすい。コントローラの中心にある「Xbox ガイドボタン」は透明のボタンの中に、プリントされたXbox 360マークが埋め込まれている。ボタンの直径は純正コントローラと同じ約14mmで、高さは1mmほど低い約2mm。純正コントローラの「Xbox ガイドボタン」はプラスチックで成型された立体感のあるXbox 360マークとなっているので、デザイン的に見劣りするのが少々惜しい。

 コントローラの重心は、純正コントローラよりも若干グリップ側に寄っている。ケーブルを垂らした状態でコントローラの重さを量ってみたところ、「ホリパッドEXターボ」は約251gであった。純正コントローラは約220gなので31gほど重くなっている。

コードの長さは約3mと長い。また純正コントローラと同じく、ケーブルの途中で分離するようになっている もちろんヘッドセットにも対応。コントローラの下部に装着する

◆ 機能をチェック

コントローラ上部に配置された4つのターボスイッチ
 「ホリパッドEXターボ」は約13回/秒と約23回/秒の連射機能を搭載している。連射に対応しているのは、基本4ボタンのみとなっており、コントローラの上部に配置されたターボスイッチで、ボタンごとに連射速度を切り替えることができる。スイッチ式なこともあり、直感的に素早く連射の設定を行なうことが可能、設定の状況がひと目でわかるのも嬉しいところだ。

 もちろん振動機能も搭載。振動の質は純正コントローラに良く似ているが、振動の強さに関しては、「ホリパッドEXターボ」の方が少し強いという印象だ。これらの振動に関しては、当研究所ではお馴染みとなる水面の波紋で比較してみたので、下の写真をチェックして欲しい。

水面の波紋で振動をチェック。左写真が「ホリパッドEXターボ」、右写真が純正コントローラだ。「ホリパッドEXターボ」の方が波紋が荒れており、純正コントローラよりも強い振動が発生していることがわかる。振動の質が似ているため波紋の間隔はほぼ同様だ

◆ 実際に使ってみる

当レポート担当所員の手のサイズ。指の先端から付け根までの長さは、親指5.5cm、人差し指7.5cm、中指8.0cm、薬指7.5cm、小指6cm。成人男性の平均サイズよりやや小さい
 「ホリパッドEXターボ」を使って実際にゲームをプレイしてみたところ、純正コントローラに比べてサイズが少し大きくなったように感じた。これは、方向キーと右スティックの位置がコントローラの内側に5mmほど寄ったことに加え、スティックの高さが約4mm高くなったことが原因だと考えられる。成人男性の平均的な手の大きさであれば気が付きにくい点かもしれないが、手の小さい人は少々違和感を覚えることだろう。

写真では人差し指のみでL/RトリガーとL/Rボタンを操作する持ち方をしているが、グリップとL/Rボタンの間にある窪みが深くなったことで、L/Rトリガーを中指、L/Rボタンを人差し指で操作する持ち方でもコントローラをホールドしやすくなっている

 約4mm高くなったスティックの操作感だが、スティックを倒すときに親指を動かす範囲が純正コントローラよりも広くなった。手が小さい人の場合、右スティックを入力するときに親指を伸ばし気味に操作する必要があるものの、ストロークも広くなるので細かいスティック入力ができるようになる。これは好みや慣れによって異なるところでもあるが、FPSなどのガン・シューティングゲームで照準を操作するときには、スティックの高さが効果的に働くだろう。

 基本4ボタンについては、ボタンをポンッと軽く押したときに反応しないことがあった。どうやら、純正コントローラよりも、入力を検知するストロークの深さを多めに確保しているようだ。この感覚を理解してからは確実にボタンを入力できるようになったので、純正コントローラと比較しても非常に微妙な差と言えるが、「ホリパッドEXターボ」を使い始めたばかりのときは少々気になるかもしれない。

 さて、純正コントローラの丸型方向キーでは、右キーを入力したつもりが右下の入力になっていた、というミスが発生することがあった。丸型なだけに斜め方向の入力には適しているのだが、上下左右のキーを強く押したときに、余分な力が斜め方向に加わってしまう場合があるのだ。

 一方、方向キーに十字型を採用した「ホリパッドEXターボ」では、上下左右を確実に入力することができ、入力ミスは全くといっていいほど無くなった。特に、ダッシュボードや「Xbox Live Arcade」のレトロゲームで、確実なデジタル入力ができるようになったのは非常に嬉しい! また、方向キーの中心がへこんでいるため親指の収まりが良く、斜め方向も親指の腹で快適に入力できた。

 次に、L/RトリガーとL/Rボタンの操作感を見てみよう。まず純正コントローラよりもストロークが短くなったL/Rトリガーだが、アナログ的な操作、例えばレースゲームでアクセルやブレーキの具合を調整するといった操作では、やはりストロークが長い純正コントローラの方がシビアな入力ができる。

 L/Rボタンについては、文句無く「ホリパッドEXターボ」の方が使いやすい。L/Rトリガーの縦サイズが小さくなったことで、人差し指をL/Rトリガーに添えた状態からL/Rボタンを押すとき、人差し指の移動距離が純正コントローラに比べて7mmほど縮まった。これにより、L/Rボタンを素早く押すことが可能となり、さらに指の付け根に若干感じていた突っ張りも無くなったのである。また、L/Rボタンの丸い突起により、指先の感触だけでボタンを押すポイントがわかることも操作性の向上に一役買っているようだ。

 手の小さい人の場合、高くなったスティック、親指から少し遠くなった方向キーと右スティックの操作に慣れるまで少々時間が必要になると思うが、入力ミスが無くなった十字型方向キーの操作性、L/Rボタンの押しやすさ、そして連射機能が付いているという魅力は大きい。今回のレポートを担当した当研究所員も手が小さいわけだが、2日ほど使用したところ操作にもすっかり慣れて、今や「ホリパッドEXターボ」は手放せない存在となっている。残念なのは有線式しか発売されていないことであり、ワイヤレス版の発売を強く期待したいところだ。


● 高級感と実用性を兼ね備えたPSP用本体ケース「PSP用本革キャリングケース」

「PSP用本革キャリングケース」

    メーカー:ハクバ写真産業
    価格:5,040円
    カラー:ブラック、ホワイト
    重量:約190g


 ハクバ写真産業から発売された「PSP用本革キャリングケース」は、製品名の通り素材に本革を使用した高級感のあるPSP用キャリングケース。本製品は、PSP本体に加えて、UMDとメモリースティックDuoを2枚ずつ収納することができる。また、持ち手が用意されているため、「PSP用本革キャリングケース」単体で気軽に持ち運ぶことが可能だ。

◆ 外観をチェック

 ケースの素材に本革を用いた「PSP用本革キャリングケース」。その表面は光沢が抑えられた落ち着いたツヤが綺麗な質感となっている。また、革のキメは細かく滑らかで、柔らかさを感じる触り心地だ。それに加えて、ケース部分の外周や持ち手には白のステッチが入っているため、本革製のケースながらカジュアルな雰囲気も持ち合わせている。今回はブラックカラーの「PSP用本革キャリングケース」をチョイスしたが、ホワイトカラーも用意されている。ホワイトのPSP本体を持っている人や、PSPを可愛らしく持ち歩きたいという方はそちらを選ぶと良いだろう。

ケースの表面と底面は薄くて柔らかい革で覆われており、内部には材質はわからないが下敷きのような板が入っている。側面の革は厚くなっているのでケースの形が崩れることは無い。持ち手の金属パーツには、若干黒味がクローム色の金属が使われている。ケースの厚さは約4.7cmだ

ケースの内部も白のステッチで加工されている
 ケースの開閉は本革のつまみが取り付けられた2つのファスナーで行なう。PSP本体の収納場所はポケット状になっており、内部は若干弾力性があるつややかな布素材で覆われている。収納口は長方形の形に大きく開いているため、PSP本体をスムーズに出し入れすることが可能だ。そして、PSP本体用ポケットの上面にあるのが、メモリースティックDuo用ポケット。ポケットは2つ用意されており、下部には穴が開いているのだが、この穴に指を入れてメモリースティックDuoをスライドさせると取り出しやすい。

 PSP本体用ポケットの反対側には、UMDを挟み込むことができる2つのホルダーが取り付けられている。このホルダーも本革素材で、UMDの底面が当たる部分は、PSP本体用ポケットの内部と同じ布素材で覆われている。本革のホルダーと布素材の弾力性により、UMDをガッチリと固定できる。

PSP本体用ポケットにPSPを収納。ポケットの中へ完全に収まるので、他の収納物と接触することは無い メモリースティックDuo用ポケット。このように下部の穴へ指を入れて取り出せるようになっている UMD背面の開口部は布素材によりピッタリ塞がれる。ケース内のチリがUMDの中まで侵入することは無さそう

◆ 実際に使ってみる

 さて、「PSP用本革キャリングケース」にPSP本体、UMDとメモリースティックDuoを2枚ずつ収納して、3日間ほど持ち歩いてみた。その結果、ひとつ気になる点を発見。それは、PSP本体を取り出すときに、ケースの上側を下にしてケースを開けると、PSP本体がポケットからはみ出してしまうということだ。もっとも、ヒンジ部分の出っ張りにPSP本体が引っ掛かるので、実験中に落下すること無かったのだが、ケースの上下を逆さにしたまま180度広げると、PSP本体がUMD用ホルダー側まで出てきてしまうことがある。「PSP用本革キャリングケース」は外観を見ただけではケースの上下を判断することができない。使い慣れるまでは、ケースを開ききる前に、ケースの上下を確認した方が良さそうだ。

 PSP本体を取り出すときには少々気を使いたいところだが、UMDとメモリースティックDuoはガッチリと固定されており落下する不安は全く無い。また、持ち運び時に発生する振動にもビクともせず、ケース内でUMDとメモリースティックDuoが飛び出てしまうことも無かった。

「PSP用本革キャリングケース」で持ち運ぶことができるアイテムを全て収納してみた ゲーム機を持ち歩いている姿にはまるで見えない高級感漂うデザイン

 3日ほど持ち歩いた後に「PSP用本革キャリングケース」の状態をチェックしてみると、メモリースティックDuo用ポケットとUMD用ホルダーに、収納した物の形がくっきりと残っていた。つまり、革が少し伸びてしまったということだが、この状態でもメモリースティックDuoやUMDはしっかりと収納できるので問題は感じない。ただし、1つのポケットに無理やり2枚のメモリースティックやUMDを収納すると、革が伸びきってしまい、1枚だけ収納するときに抜け落ちてしまう可能性がある。1つのポケットやホルダーに収納するのは1枚ずつ! これだけは守っていきたいところだ。

 PSPをお洒落に持ち歩きたいという方には間違いなくオススメな「PSP用本革キャリングケース」。だが、5,040円という価格は、ケースにしては高いと感じるかもしれない。とはいうものの、PSP本体だけではなくUMDとメモリースティックDuoも安全に収納、持ち運ぶことができるという実用性の高さに加えて、丁寧でしっかりとした作りを見ると、この価格にも納得できる。PSPを屋外に持ち出すことが多く、本革という素材と高級感のあるデザインに価値を見い出せるならチェックしておきたい一品だ。


● GBM用初の装着型ハードケース「CYBER・ハードケース(GBmicro用)」

「CYBER・ハードケース(GBmicro用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン(直販価格:1,200円)
    重量:約48g


 「CYBER・ハードケース(GBmicro用)」(以下、CYBER・ハードケース) は、GBMを収納したままゲームをプレイすることができるプラスチック製のハードケース。GBM本体を外部からの衝撃や傷から守るだけではなく、ポケットやバッグからサッと取り出して直ぐにゲームが始められるというのが嬉しいグッズだ。

◆ 外観をチェック

 「CYBER・ハードケース」の素材は、透明度の高いプラスチック製。ケースの場所によって多少の差はあるが、約2mmもの厚さがある。試しに「CYBER・ハードケース」を体重60kgほどの研究所員が足で踏んでみたところ、破損する気配は全く感じられず、ケースのしなりもほとんど無い。外部からの衝撃や圧力からGBMを確実に守ってくれるだろう。ケースの左側面にあるヒンジと右側面のロックも、サイズが大きく頑丈な作り。ただし、ケースを閉じてロックをかけても、側面から軽い力を加えるとケースの上側と下側が0.5mmほどガタついてしまうのは少々気になるところだ。

ケース内部の下側には半透明のゴムが2本取り付けられている。そのため、GBM本体の背面とケースが直接触れることは無い。ケースの背面には、指の滑りを防止するためのライン状の突起が左右に3本ずつ並んでいる ケースのロック部分は、ロックを引っ掛けるためのツメも大きくガッチリと閉じることが可能。不意に開くことはまず無いだろう

ネックストラップに強い力が加わると、樽状の黒いパーツが分離する。白いパーツではGBMのフェイスプレートを外すことができる
 ヒンジ部分には、過剰な負荷がかかると自動的に分離する安全機構を備えたネックストラップが取り付けられている。ただし、このネックストラップはケースから取り外すことができない。ネックストラップには、取り外しが可能な2つの突起がある白いパーツが繋がっている。このパーツに関しての説明は記述されていないのだが、どうやらGBMのフェイスプレートを外すためのパーツのようだ。「CYBER・ハードケース」を利用するためにフェイスプレートを外す必要は無いので、このパーツはオマケと考えて良いだろう。

 十字キーや各ボタンには穴が空けられており、GBMを収納したままゲームをプレイすることができる。また、充電端子やイヤホン端子、電源スイッチ、音量/バックライト調整スイッチに加えてスピーカー部分にも穴が空けられている。カートリッジスロット部分は塞がっているので、カートリッジを交換するときは、ケースからGBMを取り出す必要がある。液晶画面もカバーしているため、液晶保護フィルターの代わりに液晶画面を傷や汚れから守ってくれると思われるかもしれないが、過信できない問題点が潜んでいる。この点に関しては後半で詳しく触れていこう。

「CYBER・ハードケース」にGBM本体を収納した。電源スイッチ、音量/バックライト調整スイッチ部分の穴は、指先が入るほどのスペースが確保されている

◆ 実際に使ってみる

ヒンジとロック部分の形が異なるので持ちやすいとは言えないが、L/Rボタンを押す人差し指は疲労が溜まりにくくなった
 「CYBER・ハードケース」にGBMを収納した状態でゲームをプレイするときは、左側面のヒンジと右側面のロック部分を手の平で支えるようにして持つことになる。手の平の感触には違和感が残るものの、横幅が広くなったため、L/Rボタンは非常に押しやすくなった。方向キーについては、親指の先が若干ケースに触れてしまうが操作感は良好。ただ、A/Bボタンについては、ボタンを押し込んだときに親指の先が強くケースに当たるため、未装着時よりも操作性は落ちる。親指の先がケースに当たらないよう意識しながらボタンを押す必要があるだろう。START/SELECTボタンの操作は、ケースの角が親指に当たってしまうものの、連打が必要なボタンでは無いので特に問題は感じられないところだ。

 さて、実際にGBM本体を収納した「CYBER・ハードケース」をコートのポケットやバッグに入れて、3日間ほど持ち運んでみたところ、意外な弱点が見えてきた。まず、「CYBER・ハードケース」自体に傷が付きやすいということ。特に「CYBER・ハードケース」の液晶画面部分に傷が付くと、ゲームをプレイするときに映像が少々見辛くなってしまう。また、ケースの各所に穴が開いていることに加えてGBM本体とケースの間に若干の隙間があることから、細かいチリが侵入しやすい。

 今回の実験後にGBM本体の状態をチェックしてみたところ、液晶画面に2つの丸い傷が確認された。ケースの内側にも同じ傷が付いていたことから、「CYBER・ハードケース」とGBM本体の液晶画面の間に、硬くて細かいチリ、例えば砂のようなものが挟まり、これらが互いに擦れ合って傷が付いたと考えられる。はっきりと確認ができた傷は液晶画面のみだったが、本体に傷が付く可能性も否めない。これが先述した過信できない問題点である。

 GBMを衝撃から守る効果は高い「CYBER・ハードケース」だが、チリやホコリには弱いと言える。当研究所のGBMのように液晶画面へ傷が付いてしまうとゲームプレイにも影響するので、チリやホコリの侵入には十分注意して頂きたい。少なくとも、GBMに液晶画面保護フィルターを装着しておきたいところだ。


● 耐衝撃性に優れたコンパクトなGBM用ポーチ「CYBER・キャリングポーチ(GBmicro用)」

「CYBER・キャリングポーチ(GBmicro用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン(直販価格:780円)
    重量:約54g


 サイバーガジェットの「CYBER・キャリングポーチ(GBmicro用)」(以下、CYBER・キャリングポーチ)は、GBAカートリッジを1枚収納することができるGBM用キャリングポーチだ。金属製のカラビナや、ベルトルーフも用意されており、バッグやズボンに装着してGBMを気軽に持ち歩くことができる。

◆外観と使用感をチェック

 ポーチの素材は、衝撃を和らげる効果が高いネオプレーン素材。厚さは約4mmで、フタとGBAカートリッジ用ポケット部分以外には下敷きのような硬めの板が入っている。また、ポーチ側面と下部にかけて、柔らかくて厚みのあるラバー製のクッションが縫い付けられているのが特徴的。このクッションは、ポーチにGBMを収納して1mの地点からフローリングへ落下させたときに、約10cm跳ね上がるほどの弾力性を持っているため、落下時の衝撃を和らげる効果は高そうだ。

 ポーチのフタはマジックテープで固定するタイプとなっている。フタの上部には細長い楕円状の穴が開いており、この穴からGBMに取り付けたストラップを出すことが可能。また、この穴からGBM本体の側面が見えるので、めったに無いことでもあるが、「本体を収納するのを忘れてGBAカートリッジとポーチだけ持ってきてしまった!」といううっかりミスを防ぐことができる。

1色でまとめられた落ち着いたデザインだが、側面のラバー製クッションとフタ部分の穴は「CYBER・キャリングポーチ」ならでは。ポーチの背面にはカラビナとベルトルーフが取り付けられている。カラビナは取り外しが可能だ

 フタを開けてポーチの内部を見てみると、GBM本体用のポケットとGBAカートリッジ用のポケットに分かれている。GBM本体用ポケットの内部はフリースのような柔らかな素材。収納口はポケットよりも幅が狭く、縫い付けられた平ゴムにより伸縮する。GBM本体を収納すると、ポケットからGBM本体が1cmほどはみ出るのだが、収納口でGBM本体を締め付けてくれるので、ポーチのフタを開けた後も不意に落下することは無い。しかし、GBMに挿入したときに約9mm出っ張る「プレイやん」といった特殊なカートリッジをGBMへ挿入したままだと、収納口が狭くなっていることから出し入れが難しくなる。また、「プレイやん」にイヤホンを付けたまま収納するのは不可能であった。

 GBAカートリッジ用のポケットは、内部も外部もネオプレーン素材。GBAカートリッジだけではなく「プレイやん」もすっぽりと収まるほど収納スペースには余裕があり、出し入れもスムーズ。ネオプレーン素材の伸縮性を利用してカートリッジを押さえつけているため、こちらも不意に落下することは無さそうだ。

GBM本体はポケット内に入りきらないが、はみ出した部分をつかむことができるので取り出しやすい。GBM本体とGBAカートリッジを収納した状態の厚さは約4.5cmとなっている

 GBM本体とGBAカートリッジを一緒に収納できる本体ケースにしてはコンパクトにまとまっており、外部からの衝撃にも配慮されている「CYBER・キャリングポーチ」。ベルトルーフ、そしてカラビナにより、手軽に持ち運ぶことができるのも嬉しいところ。

 ポイントとなるのは、フタ部分の細長い楕円状の穴だろう。少し厳しい見方になってしまうが、ここからホコリやチリが侵入しまうことになる。また、バッグの持ち手やズボンのベルトにぶら下げて持ち歩くと、フタの穴が上側に位置するため、突然雨が降ってきたときにGBM本体へ直接水滴が付いてしまうこともあるだろう。しかし、この穴はデザイン的なアクセントになっているし、先述したようにストラップを通せたり、収納したままでもGBM本体の姿を確認できたりという利点もある。これらの利点に高い魅力を感じるのであればオススメできる一品だ。


● PCやゲーム機でGBMを充電! 「CYBER・USB電源ケーブル(GBmicro用)」

「CYBER・USB電源ケーブル (GBmicro専用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン(直販価格:780円)
    ケーブル長:約2m
    重量:約36g


 「CYBER・USB電源ケーブル(GBmicro用)」(以下、CYBER・USB電源ケーブル)は、PCや据え置きゲーム機のUSB端子でGBMの充電が可能な充電ケーブルだ。パソコンやゲーム機は設置されているが、コンセントが机やテレビラックの裏にある、という環境では特に活躍するグッズである。

◆ 外観と使用感をチェック

 「CYBER・USB電源ケーブル」の作りは、USB-AタイプのUSB端子と、GBMの充電端子がケーブルで繋がっているだけというシンプルなもの。ケーブル長は約2mで、デスクトップPC背面のUSB端子に接続しても十分に取り回しがきく長さである。ケーブルの太さは約3mmと細めだが、外装の素材に弾力性があるため、長期間束ねておいてもそれほどケーブル癖が付かない。ケーブルの柔らかさはGBMの純正ACアダプタで使われているケーブルとほぼ同等だ。

こちらが「CYBER・USB電源ケーブル」。写真ではわかりにくいが、ケーブルの質感はビニールのようなツヤがある 写真左がGBM用の充電端子、写真左がUSB-AタイプのUSB端子だ。GBM用の充電端子には抜き差しがしやすいように出っ張りが設けられている

Xbox 360のUSB端子とGBMを「CYBER・USB電源ケーブル」で接続して充電中
 それでは早速「CYBER・USB電源ケーブル」でGBMを充電してみよう。まずは、純正ACアダプタを使い、バッテリー切れで電源が入らなくなったGBMを充電してみたところ、約2時間24分で充電が完了した。次に、当研究所にあるデスクトップPCのUSB端子とGBMを「CYBER・USB電源ケーブル」で接続して充電開始。その結果、約2時間27分で充電が完了。純正ACアダプタとほぼ同等の結果となった。

 また、据え置き型ゲーム機での充電も試してみた。PS2とXbox 360にはUSB端子が搭載されているので、「CYBER・USB電源ケーブル」を利用することができるのだ。早速Xbox 360とPS2(SCPH-70000)に「CYBER・USB電源ケーブル」を接続してGBMの充電を行なってみたところ、Xbox 360では2時間33分、PS2では2時間24分で問題なく充電が完了した。

「CYBER・USB電源ケーブル」の方が純正ACアダプタよりも30gほど軽いが、純正ACアダプタが小型なだけに容積の差はそれほど無い
 今回は、デスクトップPCに加えてXbox 360とPS2のUSB端子を使ってGBMを充電してみたが、いずれの場合も純正ACアダプタとほとんど変わらない充電時間となり、純正ACアダプタを使っていたときと同じ時間感覚で充電作業を済ませることができた。「CYBER・USB電源ケーブル」は2つ目の充電機器として大いに活躍してくれそうだ。

 実際に使っていて気になったのはケーブルの長さ。もっとも、デスクトップPCに「CYBER・USB電源ケーブル」を常時接続したままにし、充電器の代わりとして使うには丁度良い長さであった。しかし、ノートPCで充電したいときだけ「CYBER・USB電源ケーブル」を接続するという使い方では、ケーブルが長すぎて取り回しが面倒に感じるところ。また、GBM本体と一緒に持ち運ぶ際にも少々かさ張ってしまう。使い方にもよるのだが、ケーブルが短いタイプも欲しくなってしまった次第である。


 以上、3機種のゲームグッズをまとめてレポートしてみたが、いかがだっただろうか? 携帯機のゲームグッズはそろそろ飽和状態に近づいていると思われるが、まだまだ細部に工夫を凝らしたものが登場してきている。一度グッズを選んだ人も、そろそろ自分の選んだゲームグッズを再考してもいい時期に来ているのかもしれない。また、初のサードパーティ製Xbox 360コントローラが登場してきたことは素直に喜んでいいことだろう。コントローラはこれからずっとお世話になる大事なインターフェイスだけに、良く吟味して使っていきたいものだ。



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□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ハクバ写真産業のホームページ
http://www.hakubaphoto.co.jp/hakuba/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/

(2006年3月16日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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