発売元 JoWood
ドイツのゲームデベロッパーB-Aliveの動物園経営シム「Wildlife Park」の拡張セット「Wildlife Park: Wild Creatures」のPlayable Demo。発売は来年ということで、最終的にどうなるのかは不明だが、基本的に本編から新動物、新タイルセット等を拡充したデータ集と捉えていいようだ。このため、パーツの数が膨大になっていて、初心者が手を出すにはやや敷居の高い内容になっている。
「Wildlife Park」は、北米でミリオンセラーを記録したマイクロソフトの「Zoo Tycoon」の対抗馬として誕生した動物園経営シミュレーションゲーム。基本的なゲームデザインはよく似ており、「Zoo Tycoon」シリーズの経験者なら迷わずプレイできるだろう。
「Wildlife Park」の特徴と言えそうなのは、飼育、教育、そして遊び道具など、動物に対するアプローチが豊富なところ。それだけ経営者に対する要求がやかましいということでもあり、「Zoo Tycoon」より格段に手間暇がかかるゲームという印象が強い。ちなみに動物に対する教育や遊び道具といった要素は、「Zoo Tycoon 2」で取り入れられている。市場シェアでは「Zoo Tycoon」が圧倒的だが、お互い意識しあう存在であることは間違いないようだ。
Demoでは、チュートリアルステージが2本、フリープレイが1本用意されている。チュートリアルは、基礎的な部分を集中的に学べるようになっている。ただし「Zoo Tycoon」のアドオンのチュートリアルのように、アドオンの新要素はほぼ体験できないのが残念だ。開発はこれからということなのだろうか。
フリープレイでは、本編と同じように、初期資金や天候や気温などを自由に設定して、自由に動物園を経営していくことができる。ただし、Demoということで、飼育できる動物の数に制限がある。これ自体は問題はないのだが、表示そのものはすべての動物がリストアップされており、著しく扱いづらい。
このインターフェイスの悪さこそが、「Wildlife Park」の印象を悪くしている原因のひとつで、アドオンでデータを充実させたことが完全に仇となっている。せめて分類分け程度はするべきで、贅沢を言えばソート機能ぐらいはほしい。今後のチューニングに期待したいところだ。
(C) 2003 by B-Alive. (C) 2003 by Deep Silver. (C) 2004 by JoWooD Productions
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