発売元 Vivendi Universal Games
ValveがE3の「Half-Life 2」シアターにて公開していた「Counter-Strike: Source」のリアルタイムムービー。わずか2分弱の映像だが、最新のゲームエンジンによる新たなゲーム性の数々を確認することができる。CSファンなら一度は見ておきたいムービーだ。
「Counter-Strike: Source(CSS)」は、一言でいうと「Half-Life 2」エンジンを使った「Counter-Strike」。「Half-Life 2」エンジンは正式にはSourceエンジンと呼ばれ、自社ゲームエンジンをサブタイトルとして使っているわけである。クライアントは完全新規となり、Valveのファイル配信システムSteamを介して販売される予定となっている。
さて、ムービーではすっかり様変わりしたAztecマップを舞台に、テロリスト側とカウンターテロリスト側の視点を交互に切り替えながら、短い遭遇戦の模様をおさめている。水面への環境マッピングや太陽光のまぶしさをグレア処理で表現、物理演算によるドラム缶のリアルな動きなど、「Half-Life 2」同様、3Dゲームのトレンド的表現はひととおりおさえられている。
中でも注目したいのが、水面にプレーヤーが足を踏み入れた際や、着弾した際に上がる水しぶきの表現。これは単にビジュアル的な効果だけでなく、実際に目くらましとしても有効な印象で、水際の攻防がかなり変化しそうだ。
また、グレネードの炸裂を受けて四方に散らばるドラム缶も要注目。ムービーの場面ではたいした効果は生み出せてないが、既存の障害物のいくつかが可動オブジェクトに変わるということは戦術面で大きく変化がありそう。これら可動オブジェクトがプレーヤーに与える影響も気になるところだ。
CSSが今後CSのメインストリームになるかどうかは、ある意味ユーザー次第といった感じだが、過去に様々な理由からコミュニティに否定された「Counter-Strike: Condition Zero」といったコンテンツも存在するだけに余談を許さない。じっくりβテストを行なってコミュニティの意見を吸収しつつ、メインストリームとなるべく努力を重ねてもらいたいところだ。
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