開発元 7FX
チェコのゲームデベロッパー7FXの新作アクションシューティング「Rapid Gunner」のFree Trial。ダウンロード販売オンリーのバリュータイトルで、プログラムそのものは製品版同等だが、25分の時間制限が課せられている。ゲームデザインはシンプルなので、うまいプレーヤーなら8ステージ全制覇も不可能ではなさそうだ。
「Rapid Gunner」は、特殊部隊の訓練などで使われるベニア板の標的を、できるだけ短時間にすべて撃ち抜いていくという訓練スタイルのアクションシューティング。武器は「Glock」、「CZ」、「Sig」といった実在する5種類のピストルから1種類を選択。カウントダウン後は、狭いフィールドをFPSスタイルの操作で素早く移動し、点在する的を次々に撃ち抜いていく。的が反撃してきたり、逃げるといったことはなく、あくまでタイムを競うゲームだ。
的は、スタート時点ですべて出現しているわけではなく、ある的を撃ち抜いたり、プレーヤーが特定の箇所を通過するといった条件を満たさないと出現しない的もある。クリア時間は60秒だったり45秒だったりさまざまだが、すべての的の出現条件を把握しておいて、移動ミスやミスショットが無ければ何とかクリアできるというセッティング。このため、初回でクリアするのは難しいが繰り返しプレイすれば必ずクリアできる。FPS初心者には手が出しやすいゲームだろう。
ステージが進んでくると、標的も単なる的から、テロリストを描いたベニア板になったり、その手前に重なるようにして民間人の板が置かれていたりする。時にはテキ屋の標的のように、パターン移動を繰り返していたりする。当然、ポッと出現した的が民間人というケースもある。シンプルなゲームながらそれなりに遊びがいはある印象だ。
プレイしていてやや不満に思ったのは、撃たれた標的は、回転したり、倒れたりして、すでに撃たれたことがわかるようになっているが、マップが広くなってくると、すでに足を踏み入れたエリアに戻る必要も出てくる。こうなると、回転した標的と新規の標的の見分けが付かないのだ。
また欲を言えば、移動中の射撃は弾道がぶれるようにしてほしかった。全ステージともとんでもない記録がハイスコアとなっているが、これはすべて歩みを止めずに撃ち続けないと出せる記録ではない。実際にそんな射撃は不可能なので、この点はもう少しリアリティを追求して欲しかったところだ。
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