開発元 ネットクルー
ネットクルーが本日15時より運営を開始した「コルムオンライン Part2」のオープンβクライアント。従来のクライアントとはまったく互換性がないため、これまでβテストに参加していたユーザーはアンインストールしてから、改めて新クライアントをインストールする必要がある。新クライアントなのにファイルサイズが150MBほど小さくなっているのが謎だが、後ほど大きいアップデートが来ると見ておいて間違いなさそうだ。
本日はサービス初日というだけあって、平日にも関わらず、スタート直後から心持ちを新たにした既存ユーザーで賑わっていた。予想通り、開始数十分でダンジョンサーバーがダウンし、初級ダンジョンでは、敵が狩り尽くされているどころか、交通渋滞が発生して前に進むことすらままならないという状態に陥ってた。
もちろんこれは無料サービスだからということもあるのだろうが、誰もがつまらないと感じていればこれほど人は集まらないわけで、今更ながら、同作の日本における支持の厚さを実感させられた。ゲーム記者という職業的特権を駆使して、毎度毎度オープンテストのスタートダッシュに参加してみて思うのは、このぐちゃぐちゃさ加減が好きで無理して参加しているユーザーも多いのではないかということだ。メーカーからしたら頭の痛い話だろうが、確かに年に一度の大祭りに参加しているような高揚感がある。今週末あたりまではこのユーザー主導の混乱は続くのではないだろうか。
さて、実際のゲームについては、3時間プレイしてみてわかった範囲で書いておくと、「Part1」に比べ、アイテムのドロップ率が格段に下がり、インタビューでも触れたように重量制限が課せられたため、全体としてかなりストイックな方向に変化している。
これまでのように現地で装備品を拾いまくり、時には装備し直して、場合によっては十手に余るほどの敵と対峙しながら、ポーションを使いまくってガンガンなぎ倒していくというのではなく、可能な限り1対多の状況を避け、出来るだけヒットポイントの消耗を押さえつつ、少しずつ先に進んでいくといった感じだ。
こうしたチューニングの結果、必然的にパーティーを組んだ方が経験値が稼ぎやすくなっており、ダンジョンの入り口ではパーティー勧誘の声が引きも切らない状態となっている。同作は「Diablo」をお手本にしたMMORPGだったが、「Part2」では明らかに「Diablo」から完全に脱皮しようという傾向が伺える。
グラフィックスについては、エンジンは同じなので劇的に変わった印象はないが、ステージのモデリングが細かくなっていたり、キャラクタのアニメーションがバリエーション豊かになっていたりなど、細部に手が加えられている。ネットクルーの日本本社ではもっと劇的に変わった印象があったのだが、低レベルではそれほど差はないということなのだろう。
先述したようにとにかくモンスターのアイテムドロップ率が下がっているため、お金を稼ぐのが大変になっている。ポーションを買うのにも苦労しそうな感じで、時にはソロでレベルの低い狩り場でお金を稼ぐという行為も今後必要になってくるのかもしれない。ともあれ今後に期待したいところだ。
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