発売元 エキサイト
エキサイトが6月25日より無料サービスを開始したオンラインゴルフゲーム「Shot Online」のフルクライアント。本日は初日ということもあって、初日から緊急メンテナンスの洗礼を受けたり、テキスト等の文字化け、アイテムのパラメータ未設定といった不具合が散見されるが、ゴルフそのものは安定しており、安心してプレイできる。
完全無料ということもあって、すでに初日からサーバー内は多くのユーザーでにぎわっている。ゲーム世界は、コミュニティとアバター要素、アイテムの売買を行なうための街と、FPSのロビーサーバーのようなクラブハウス(マッチングロビー)、そして複数のゴルフコースからなっている。街に行けば多くのユーザーが会話を行なっていたり、ベンチに座っていたりしている。別段クエストなどが発生するわけでもないのだが、今後多くのユーザーがチャットを楽しむ場になるのは間違いないだろう。
クラブハウスは思ったよりも簡素で、一応ビジュアルは存在するが基本的にテキストのみで処理される。ここで可能なコマンドは2種類で、自分で待合室(ゲーム)を作成して、他のユーザーを集めるか、もしくは条件に合う待合室を探してそこに入るかだ。
同作は、アバター作成時にチュートリアルを受けられるが、ごく基本的なことしか学べない。インターフェイスもオンラインマニュアルを精読して完全に理解したつもりでも、プレイして学んだことのほうが断然多い。初回から大恥をかく前に、まずはソロで回ってみることをお勧めしておきたい。
私自身、ゴルフゲームは、過去「Links」シリーズや「Tiger Woods」シリーズなど北米産のゴルフシミュレータをプレイした経験があったので、ちょっと自信があったのだが、1ラウンドで113回も叩いてしまった。風や芝、疲労度がスイングに与える影響がかなり大きく、しかもレベルが低いため、「スウィングコントロール」でパーフェクトにコマンドを入力しても、その通りに打ってくれない場合があるという難点も抱えている。
というわけで、ゴルフゲームとしては、先述のゴルフゲームよりも断然難しい。たぶん、子供がPCをおもちゃとして遊び道具にしている韓国だからこそ、この程度の味付けになっているのだろうが、客観的に判定してこの難易度はシビアすぎる。PCに不慣れなゴルフ好きのお父さんが、「今日も天気が悪いし、んじゃちょっとやってみるか」と気軽に手が出せるゲームデザインではないように思われる。
コースを回るたびに成績に応じて経験値が蓄積され、一定の値に達するとレベルが上がる。ファンファーレと共にカラフルな紙吹雪がまかれ、複数のユーザーと回っていれば一斉に「おめでとう~」と言われそうだ。また、「スウィングコントロール」を完璧に入力したり、グリーンでロングパットを決めるとボーナスがもらえたりなど、飴と鞭の演出は、さすが韓国ならではのきめの細かさといえるが、この高難易度仕様ではリピーターが付かないように思う。
お父さんやゴルフ好きを集めるためには、ユーザー登録後、数ラウンドまではボールを正確に打てたり、「スウィングコントロール」のタイミングがゆるやかになる、疲労しないといった、「初心者期間」の設定が必要不可欠だろう。オンラインゲーム以前に、まずはバーチャルゴルフのおもしろさを認識させなければ話にならない。グラフィックス、インターフェイスともに及第点が与えられる。あとはゲームとしてのバランス次第といった印象だ。
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