発売元 DreamCatcher Interactive
ロシアのゲームデベロッパーPrimal Softwareの新作リアルタイムストラテジー「Besieger」のPlayable Demo。日本ではすでに3月11日にヨーロッパ版をベースにした日本語版がMystix Studiosから発売されているが、今回のDemoは北米版の発売に合わせて公開されたもの。同作未体験者はこの機会に試してみるといいだろう。
「Besieger」は、バイキング風の屈強な戦士たちが、多種のモンスターたちと野戦や攻城戦を繰り広げるSFファンタジーRTS。同社のひとつ前のRTSである「The I of the Dragon」のグラフィックスエンジンを拡張した3Dエンジンを採用しており、スムーズなズームイン・ズームアウト、回転操作などを行ないながら好みの視点から指揮を執ることができる。
この「Black & White」を彷彿とさせるダイナミックな視点操作が同作の醍醐味だが、カメラ位置は地形の影響を露骨に受けるため、山岳地帯では真下のユニットが見えなくなったり、勝手に位置がガクガク上下したりして、イライラさせられる。ただ、いったん慣れてしまえばこっちのもので、常に最高に見栄えのいい視点から指揮がとれる。個人的にはこのフルインタラクティブのインターフェイスを評価したい。
Demoでは、シングルプレイキャンペーンと、スカミッシュがプレイできる。キャンペーンでは、プレイ中、たびたびリアルタイムムービーが再生されるなど、ストーリー性が強い。ユニットも敵を倒すたびに経験値を獲得し、レベルアップする。どうもヨーロッパでは、RTSにRPG要素を取り入れるというゲームデザインがトレンドになっている模様だ。
グラフィックスに関しては、俯瞰視点から眺めた様子が抜群のクオリティで、LODも実装しているため、視点操作も軽々としててストレスがない。木や石の採集の際も木くずや石の破片が周囲に散らばったり、人口を増やす家には妻らしきユニット(命令不可)がなにやら支度をしていたり、クリックすると子供の声が聞こえたりと、生活感を感じさせる描写が秀逸だ。
ただ、最後に落とすようだが、同作の致命的な弱点がAIが未熟なところ。現在位置と指定位置の間に障害物があるとスタックが発生することもあるし、内政時に毎回ユニット同士がぶつかり合って無駄に時間を消費したりする。戦闘指揮に関してはプレーヤーが細かく指揮することで何とかなるので、最初からそのつもりでプレイするといいだろう。
Copyright (C) 2001-2004 Primal Software. Besieger is a trademark of Primal Software. All rights reserved. This product contains software technology licensed from GameSpy Industries, Inc. (C) 1999-2003 GameSpy Industries, Inc. GameSpy and the "Powered by GameSpy" design are trademarks of GameSpy Industries, Inc. All rights reserved.
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