発売元 Activision
Activisionの人気シリーズ最新作「Spider-Man 2」のPlayable Demo。「Spider-Man」のフランチャイズは、マルチプラットフォームで展開されているが、PC版はPS2のベタ移植のようで、グラフィックスの強化はなく、ゲームパッド非対応、グラフィックスオプションなしと、あらゆる点でコンソール版のおまけといったニュアンスで、惰性で開発されているという印象が強い。前作「The Movie」のPC版の出来が抜群だっただけに残念だ。
「Spider-Man」のフランチャイズは、アメコミベースと映画ベースの2種類があり、今回はその前者に該当する。ストーリー性は薄い分、ゲームの自由度は高く、スパイダーウェブをはじめとした多彩なスパイダーアクションを駆使して巨悪を蹴散らしていく勧善懲悪式のストーリーが楽しめる。
同シリーズの不可解なところは、毎作ごとにデベロッパーが異なり、グラフィックスエンジンからインターフェイスまで毎回変わるところだ。「Spider-Man 2」は、2001年に発売された初代「Spider-Man」をベースに開発されているようで、前作「The Movie」で実現していた、アクションボタンをタイミングよく押すことにより発生する連続技や、屋内で真上にウェブを出して天井に張り付き、敵の肩の上に飛び降りるといった細かいアクションもできなくなっている。グラフィックスも前世代に逆戻りしており、3作とおしてプレイしているユーザーにとってはこれは退化以外の何者でもない。
おそらく、「The Movie」ではインターフェイスが複雑すぎて子供が遊べないといった苦情が殺到したため、ゲームデザインそのものを全体的にシンプルにせざるを得なかったのだろう。実際、「The Movie」は、2本のアナログスティックをフルに活用したインターフェイス(PCではWASDキー+テンキー+カーソルキー)を採用し、子供には荷が重い操作体系になっていたのは事実だ。
今回は、WASDキーとマウスのみという至って直感的なインターフェイスになっているので、誰でもスパイダーウェブや2段ジャンプを駆使して、悪を蹴散らしていくことができる。個人的にはこの軌道修正はちょっと寂しいが、メインターゲットはレーティングどおり13歳以上の少年少女だろうから、修正もやむなしといったところだろうか。
Spider-Man and all related Marvel characters, TM & (C) 2004 Marvel Characters, Inc. Spider-Man 2, the movie, (C) 2004 Columbia Pictures, Inc. All rights reserved. Game code (C) 2004 Activision, Inc. and its affiliates. Published and distributed by Activision Publishing, Inc. Activision is a registered trademark of Activision, Inc. and its affiliates. All rights reserved.
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