発売元 LucasArts
LucasArtsの新作アクションシューティング「Armed and Dangerous」のPlayable Demo。キャラクタは地味目で、シングルプレイのみということで、正直言って期待薄でプレイしたのだが、なかなかどうして圧倒的な吸引力を備えた作品で、何度もゲームオーバーになりながらもクリアするまでプレイに没頭してしまった。迷わず今月イチオシだ。
「Armed and Dangerous」は、エピックスケールで再現されたSFチックなファンタジー世界を舞台に繰り広げられる反乱劇を描いたアクションシューティング。プレーヤーは反乱側の盗賊団のボスRomanに扮し、Jonesy、Q1-11という2人の愉快な仲間と共に、困難なミッションにチャレンジしていくことになる。
作りとしてはステージクリア型のオーソドックスなアクションシューティングで、ステージは一本道になっていて、基本的に敵を一掃して、ステージ最奥までたどり着けばクリアとなる。非常にシンプルなゲームデザインだ。
こちらの武器はライフル、マシンガン、スナイパーライフルといった銃器に加え、ブーメランのように投げて飛ばす時限式の地雷などがある。さらにステージの途中にあるパブに立ち寄ると新たな武器を入手することが可能だ。
このゲームの抜群に優れているところは、「数え切れないぐらいの敵を相手にしなければならない」というところで、いわゆる正攻法以外の奇策が求められる。ステージ1はまだしも、ステージ2はこのセオリーを理解していないと、途中からまったく先に進めなくなる。
岩陰からスナイパーライフルで狙われ、さらにアウトレンジからの野砲弾が絶え間なく降り注ぎ、兵士待機所からゾクゾクと歩兵が飛び出してくる。とりあえず逃げ切ったと思って休んでいると、空中戦艦が真上から射撃してきて一瞬でやられたりする。まさに「なんなんだこのゲームは!!」という感じなのである。
しかし、冷静にステージを見回してみると、敵の根拠地の近くに地雷を引っかけるオブジェクトとして家屋があったり、爆発物が内蔵されたタルが配置されていたり、歩兵待機所の真上にスナイパーライフルで射撃すれば崩れそうな巨石があったりする。無敵と思われた空中戦艦もパブで入手した新兵器を使うことで撃破できる。こうしたオブジェクトをいかに有効活用して我が方に有利に戦いを進めていくかを考える過程がおもしろくてたまらない。
表現の仕方も実にダイナミックで、タルを撃ち抜けばロケットのように上空に飛び出し、空中戦艦は大爆発を起こして落下する。爆風をモロに食らった敵兵士達も元気よく吹き飛ぶ。つまるところ同作のおもしろさは稼働オブジェクトの豊富さと、演出面の充実ぶりにあるといえるだろう。
ちなみにこのDemoをひととおりクリアして「このプレイ感覚はかつて味わったことがある」と思い、デベロッパーのサイトを調べてみたら「Giants: Citizen Kabuto」のクリエイターの手によるものだった。バリバリ撃って、うんうん考えるタイプのステージクリア型アクションが好きなゲーマーには満足できる内容だろう。ぜひアクションファンはプレイしてみてほしい。
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