開発/発売元 CITY interactive
ポーランドのゲームデベロッパーCITY interactiveが来春に発売を予定している「WWII: Pacific Heroes」のPlayable Demo。リリースに「革新的なアクションゲーム」と謳っていたので興味津々でプレイしてみたところ、タイトーの往年の名作「スカイデストロイヤー」を彷彿とさせるライト系のシューティングアクションだった。マウス1本で誰でも簡単に空戦が楽しめるので、気軽に試してみるといいだろう。
「WWII: Pacific Heroes」は、第二次世界大戦の太平洋における日米決戦を、空海両方の視点から描いたアクションゲーム。一応、フライトシミュレータの体裁は採っているが、シミュレータとしての要素は皆無で、空中に漂うターゲットカーソルをマウスで操作すると、それに追随して機体が動くといったスタイル。どんな急旋回、急制動も可能で、スロットルやフラップの上げ下げも不要となっている。
左クリックが機銃掃射、右クリックがロケット弾発射になっていて、レーダーに表示されている敵を全滅させるとステージクリアとなる。銃撃に関して格段に難しいテクニックなどは不要で、気持ち偏差射撃するだけでズバズバ当たり、誰でもスーパーエースになれるという具合だ。
弾数は無限で、旋回性能も複葉機波で、コンバットシムでは半ば常識化している空戦におけるいくつものプロセスや制限をあっさりそぎ落とし、ストレスフリーなゲームプレイを実現している。リアリティ偏重に陥っている最近のPCゲームにはないタイプのゲームだ。
Demoでは、南海の孤島に大部隊を上陸させようとしている日本軍を撃破するミッションと、基地航空隊の襲撃を対空砲で迎撃するミッションの2ステージがプレイできる。グラフィックは良くもなく悪くもなくといったレベルだが、機体のモデリングは比較的良くできており、空戦の醍醐味は存分に味わえる。コンバットシムファンでなくても楽しめる佳作だ。
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