発売元 THQ
英Revolution Softwareが開発した3Dアドベンチャー「Broken Sword 3 : The Sleeping Dragon」のPlayable Demo。Xbox、PS2を主軸としたマルチプラットフォームタイトルらしく、PC版に限ってはインターフェイスにやや難があるものの、アクション性を排除し、頭を使わせる手堅い作りでしっかり遊ばせてくれる。欧米での評価も高く、アドベンチャーファンにも満足できる佳作だ。
「Broken Sword 3 : The Sleeping Dragon」は、オーソドックスなスタイルを採用した3Dアドベンチャーゲーム。サブタイトルにもなっているThe Sleeping Dragonと呼ばれる怪しげな秘密組織を軸に、主人公George Stobbardの熱い冒険活劇が描かれるようだ。
Demoではオープニングムービーを皮切りに、飛行機が不時着し、不時着した飛行機から脱出するプロローグシーンがプレイできる。主人公George Stobbardは、相棒と飛行機で移動中、落雷の直撃によってエンジンが故障し、不時着を余儀なくされてしまう。「インディージョーンズ 魔宮の伝説」を彷彿とさせるプロローグである。
飛行機は断崖絶壁に半身を乗り出した不安定な状態で不時着し、まずはそこからの脱出を図ることになる。機体後部のドアは開かず、風防ガラスは堅くて割れない、肝心の相棒はパイロット座席で気を失っているというシチュエーション。
後部座席にいた主人公は、まず前部に移動しようとするが、機体のバランスが崩れそうになり、慌てて引き返す。相棒に会うためには、まずは機体のバランスを安定させるために機体後部に何か重い物を据える必要があるというわけだ。このシーンは、相棒を何とかして起こし、相棒と共に飛行機から脱出するだけの単純な内容だが、5つも6つも謎解きが組み込まれており、早くもこの時点で、同作の素性の確かさを認識させられる。
基本的な操作方法はカーソルキーで移動を行ない、ゲームパッドの4つボタンに相当するW、A、S、Dキーを持って、さまざまなアクションが行なえる。アクションが可能な箇所に近づくとその地点にマークが表示される。と同時に、その地点で採れるアクションの候補が表示されるので、希望するアクションキーを押すという具合だ。
採れるアクションには見る、調べる、取る(掴む)、登る、降りる、ジャンプ、壁に張付くなどがあり、基本的に1アクション1ボタンで実行できる。が、時に掴んだ物を他のポイントにぶつける場合などはターゲットを切り替える(Page Downキー)必要がある。この部分は直感的とは言い難く少し不親切だ。
脱出後は、不安定な岩場を足がかりに、ジャンプして飛び移ったり、壁に張付いて足場の狭い箇所を通ったりなど、「ゼルダの伝説」風のひやひやアドベンチャーが展開される。その後いいところで終わってしまうのだが、「Syberia」以来ひさびさに「先が見たい」と思わせてくれたピュアアドベンチャーゲームだ。
(C) Revolution Software Ltd 2003
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