開発元 Enlight Software
香港のゲームデベロッパーEnlight Softwareが来年1月に発売を予定しているアクションアドベンチャー「Joan of Arc」のPlayable Demo。そのものズバリのジャンヌダルクの活躍を描いた3Dアクションで、「三國無双」風の痛快アクションが堪能できる。ファイルサイズの割にボリュームもたっぷりで、遊びごたえも抜群。今月イチオシのPlayable Demoだ。
「Joan of Arc」は、フランスを代表する英雄のひとりとして知られる聖女ジャンヌダルクの短い一生を描いたアクションアドベンチャー。3人称視点による多彩な剣劇アクションになっていて、群がる敵兵たちをコンボアクションを使って薙ぎ倒し、あるいは騎馬突撃で突き転ばしたり、はたまた弓を使って遠くからひとりずつ射倒したりなど、多彩なアクションが楽しめる。
インターフェイスは、オーソドックスなFPSスタイルを採用し、左クリックで剣を振るい、右クリックで力を貯めて特殊攻撃を繰り出す。Zキーで弓矢射撃モードに切り替えられる。防御の概念はなく、HPが減ってきたらバックパックの中にあるパンを掴み食いし、あとはただひたすら剣を振るっていく、というゲームデザインがプレーヤーを夢中にさせてくれる。
ゲーム中、AI操作の仲間がいたり、自ら操作できるキャラクタなども登場するが、いずれにしてもジャンヌダルクが倒れた時点でゲームオーバーになってしまう。彼女は優れた剣技を備える一方で、やたらに打たれ弱く、AIまかせにするには危なっかしすぎる。
なお、同作の魅力のひとつは、レベル制を採用しているところだ。敵を倒すごとに経験値を獲得し、一定ごとにレベルアップする。レベルが上がると、任意のパラメータを上げたり、特定のスキルを覚えたりして、キャラクタの強化を図ることができる。日本のコンソールゲームでは定番のシステムだが、海外産アクションでは珍しい要素といえる。
Demoでは、ミッション1「The Arrival at Orleans」とミッション2「Imperial Counterattack」の2つのステージがプレイできる。ミッション1は、チュートリアルも兼ねていて、一連の操作方法をテキストで読むことができる。が、うかうか進んでいくといきなり挟撃されて大苦戦に陥るなど、序盤からプレーヤーを殺す気満々のレベルエディットには感心させられた。
ミッション2は市街戦で、戦力が幾分増強されるが、それ以上に敵の数が膨大で、こちらもやはりうかうか進んでいくと、後衛の弓隊に足を取られ、その間に歩兵に包囲されてなぶり殺しの目に遭う。このステージでは、仲間と共同で戦うことが重要だが、もたもたしていると市民が次々と殺され、15人が殺された時点でゲームオーバーとなる。
同作のおもしろさは、左右クリック2種類の攻撃方法を組み合わせて発動させるコンボ攻撃にあって、タイミング良く決めることで、多くの敵を一度にねじ伏せることができる。レベルアップ時のパラメータ割り振りで、異なる性能のキャラクタを作成できるのも魅力。アクションファンはぜひ一度試してみよう。
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