開発/発売元 セガ
セガが12月4日に発売を予定している人気シリーズ最新作「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド 2004」の体験版。2001年のPC板発売以来、シリーズ累計で14万本の販売本数を誇るタイピングソフト界の重鎮的タイトルに成長している。これまではコアゲーマー向けの内容に特化していたが、小学生までをカバーした「キッズモード」を搭載、さらにネットワーク対戦モードもオフィシャルサポートし、ますます遊びやすくなっている。
「キッズモード」は、出題ワードを小学校学習レベルに制限し、難易度設定も若干低めに設定された子供向けのモード。主人公もジェームズの子供時代の姿になり、愛車もミニカーになる。このモードの偉いところは、単に子供向けに内部データをチューンしただけではなく、英語音声、日本語字幕で展開されるストーリーシーンを、すべて日本語吹き替えしているところだ。
体験版では従来の「アーケードモード」と新搭載された「キッズモード」のチャプター1をプレイできる。キッズモードは、出題ワードも読み取りやすい上に、ランク判定も若干ゆるめに設定されているため、タイピングが不慣れなユーザーでも、ゲームを進めやすく、またSランクを取りやすい。なかなか精神衛生上いいゲームモードだ。
が、さすがに3年も4年も同じステージは飽きる。初板発売当時は高い評価を受けたビジュアルももはや限界と言っていい。製品版では別のゲームモードも豊富に用意されているとはいえ、同シリーズが14万本という希なヒット作になったのは、ひとえにタイピングとゲームを高度なレベルで融合させたアーケードモードの存在ゆえであり、同シリーズの1ファンとしてそろそろフルモデルチェンジを強く望みたいところだ。
(C) SEGA CORPORATION, 2003
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