開発/発売元 Electronic Arts
エレクトロニックアーツが11月13日に日本語版で発売した「ハリー・ポッター クィディッチ ワールドカップ」の英語版Playable Demo。「ハリー・ポッター」世界でもっともメジャーなスポーツとして小説にもたびたび扱われる「クィディッチ」の世界選手権を丸ごとゲーム化したタイトル。ファイルサイズの割には内容が少ないが、どういうゲームかは理解できる。日本語版が気になっている人にお勧めのDemoだ。
「ハリー・ポッター」におけるホグワーツ生活のメインイベントといえる「クィディッチ」と呼ばれるスポーツ。ルールを簡単に説明すると4つのボールをほうきに乗った14人の選手が追いかけて得点を競うという内容だが、それぞれのボールは“生きて”いて、ブラッジャーという攻撃的なボールがいたり、ブラッジャーの攻撃から味方を守るだけの役割の選手もいたりして、実は日本語訳を何度読み返しても試合展開が不透明なスポーツだったりする。
小説では、ハンドボール風の内容が展開されるクァッフルを追い合うシーンから始まり、ブラッジャーの妨害、敵チームのチキンプレイと来て、一足飛びにふたりのシーカーがスニッチを追い合う終盤戦の様子が描かれる。我らがシーカーはご存じハリー・ポッターであり、スニッチを捕まえると、クァッフルが10点のところをいきなり150点も加算され、のみならずその時点で試合は終了となる。要するにスニッチを捕まえたチームが勝つスポーツというわけで、自然ハリーが敵の妨害を避けつつ、必死にスニッチを追うシーンは、もっとも盛り上がるわけである。
といった具合に、このスポーツ、エンターテインメント性はともかく、試合展開の点で、ツッコミ所が多すぎて到底ゲームにはなるまいと思っていたのだが、小説のうんちく本、映画化、ゲーム化と多様な展開を見せるうちに、いつのまにかスポーツとしてのつじつまが合わされ、こうしてEAから小説同様の興奮が楽しめるスポーツゲームが誕生する運びとなった。肉付けしたのが、当のJ.K.ローリング本人なのか、ワーナーなのか、EAなのかは不明だが、世界的人気が後支えした力業的プロジェクトといっていい。
Demoでは、オープニングムービー、メイキングビデオ、そしてトレーニングモードの「Passing the Quaffle」がプレイできる。クァッフルを動くリングの中に入れ込むトレーニングが行なえるモードで、一定のポイントを稼ぐと終了となる。好成績を残すと特別なクィディッチカードがゲットできるが、Demoはそこで終了となる。真剣にプレイすると1分足らずで終わってしまうので、正直言ってちょっと物足りない内容だが、映像コンテンツは盛りだくさんなので「ハリー・ポッター」ファンは試してみるといいだろう。
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