発売元 Digital Jesters Media Centre
世にも珍しいボートレースシミュレータ「Virtual Skipper」シリーズ最新作「Virtual Skipper 3」のPlayable Demo。いかに風を捉え、船を前に進めるかという帆船特有のゲームプレイが非常にユニーク。3作目は、シングルプレイのほか、マルチプレイにも対応。グラフィックスも相変わらず美しい。お勧めのDemoだ。
「Virtual Skipper 3」は、大小の帆を張って風の力で船を動かす帆船のレースをモチーフにしたボートレースシミュレータ。時速20キロ、30キロ程度という緩やかなレース展開ながら、船の向き、帆の向きを間違えるとたちどころに船はストップし、やっと動き始めたと思ったら進行方向と逆を向いていたりして、なかなか思うとおりに船を操縦できないところがおもしろい。船をうまく風に乗せられるようになってくるとおもしろさも倍増で、船が速度をぐんぐん上げ、白い波をひいて疾走する姿は実に気持ちがいい。
同作で一番こだわっているのがグラフィックスで、あまり代わり映えしないゲーム画面でも飽きられないように、海面には環境バンプマッピングを施し、陸地のオブジェクトも含めて実にリアルに表現している。右ドラッグで自由に視点変更ができ、マウスホイールを使うことでズームイン・ズームアウトが可能。朝日や夕闇、嵐など、時間や天候によって海の表情も異なり、ある意味環境ソフトとしても良くできている。
それを裏付けるかのように、今作ではレース以外の要素を充実させている。「Challenge」はさまざまな条件下(天候、風向き)で、制限時間以内でゴール到達を目指すという文字通りのモード。50秒、46秒といった具合に、短い時間制限の中で、いかに素早く発進し、そしてうまく船を制動するかが問われる。ステージごとにマップも異なり、なかなか楽しめた。
もうひとつのTime Attackは、ChallengeとRaceの中間ぐらいの扱いで、中距離レースのタイムを競うという内容。途中に置かれているチェックポイントのブイに接触するのがなかなか難しく、難易度は一番高いかもしれない。シリーズお馴染みのモード「Race」は、他のボートと競うという内容。風向きに加え、潮の流れまで入ってくると、とたんに難易度が上がる。レースではわずかな操縦ミスが、大きな差を生むので、ボートレース初心者のためにチュートリアルモードもほしいところだ。
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