発売元 Strategy First
ポーランド産アクションシューティング「Chrome」のMultiplayer Demo。欧米での発売に合わせて公開されたもので、9月に公開されたSingleplay Demoと比較して、ずいぶんパフォーマンスも上がっており、クライアントの安定性も増した印象がある。これといって際だった要素はないものの、シングル・マルチともしっかり遊べる佳作だ。
「Chrome」は、未来の宇宙世界をモチーフにしたSFアクションシューティング。正義の賞金稼ぎとして、数々な惑星で敵を撃破していくというチームベースのキャンペーンが魅力。マルチプレイモードは、オーソドックスなスタイルの最大16人による対戦が楽しめる。
ゲームモードは、CTFとアサルト(チームデスマッチ)の2種類があり、Demo用のマップは2枚。ユーザー登録不要でクライアントからシームレスにサーバーブラウザに接続できる。DemoながらDedicatedサーバー機能も備えているので、自分でゲームを立てることも可能だ。同作は英国で人気があるのか、比較的英国ユーザーが立てたサーバーが多いようだ。
同作のマルチプレイはマップごとにゲームモードが固定されているところ。Soilentは、マップ中央に人間の背丈ほどの草原地帯を設けた逃げ場のないフィールドマップで、こちらはCTF固定。中央の草原地帯を走破してショートカットを狙うか、脇のコンテナエリアを抜けるかといった具合に、意外と戦術性が高くおもしろい。
一方のBattledust2は、荒廃した丘陵地帯が舞台で、Soilentの数倍の広さがある。双方に乗り物が用意されており、乗り物を主軸とした銃撃戦が熱い。Blueチームは、Mechを彷彿とさせるロボット型の乗り物が2台。硬い装甲と高い火力を誇る一方で、移動性能が悪く。後ろに付かれてしまうと一方的にやられてしまうという弱点がある。
Redチームは、後部座席にマシンガンを搭載したバギータイプの四輪車が3台。操縦と機銃に1人ずつの人員を必要とし、耐久力も低めに設定されているが、機動力は抜群で、敵をそのまま引き倒すことも可能。機銃は360度高速旋回可能で、ロボットと正面衝突を避ければほぼ敵なしの乗り物だ。
いずれの乗り物も一長一短あり、こうした対戦もおもしろい。発売後のDemoだけあって、なかなか人が集まりにくいのが玉に瑕だが、FPSファンはぜひ一度プレイしてみるといいだろう。
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