開発元 Electronic Arts
EAの人気レースゲーム「Need for Speed」シリーズ最新作「Need for Speed Underground」のPlayable Demo。同シリーズはずいぶん前からマルチプラットフォーム展開を行なってきているが、今回はPS2、Xbox、GC、PCの4プラットフォーム同時発売で、オンラインモードの相互接続をサポート(GC版、PS2版はオフライン対戦のみ)。そのほかグラフィックの面でも目を見張る要素が多く、相変わらず手堅い作り。欧米で11月17日発売予定で、日本ではPS2版とGC版が12月25日発売となっている。
「Need for Speed」は、チューンナップした改造車で公道を暴走する飛ばし屋と、それを陸空の両面から捕捉にかかる警察とのカーチェイスをモチーフにしたレースゲーム。タイトルが示すように、チューンナップによって極限までスピードを追い求め、極限のスピードとスリルを堪能する快楽主義的な内容となっている。サイレンを鳴らしながら追いかけてくる警察や公道を走る一般車はいわばレースを彩るアクセサリー的な扱いになっているところがユニークだ。
「Need for Speed Underground」は、Undergroundのサブタイトルが示すように、深夜のドラッグレースをモチーフにしており、チューンナップされた一般車に乗って、ライバルカーと共に静まりかえった深夜の公道を暴走することになる。
今作でもっとも特徴的なのが、モーションブラーの採用で、ニトロ使用により背景に残像が発生したり、カーブを曲がる際に街頭やテールランプが光の尾を引くなど、これまでのレースゲームではあまり見られなかった独特の効果を生み出している。
環境マッピングにもこだわっていて、ボディへの映り込みはもちろんのこと、地面にも細かく光を反射させ、やや過度にライトアップされた深夜の公道を色鮮やかに再現している。冷静に観察すると、地面が鏡のようにテカテカしていておかしいのだが、実際に200kmオーバーで走行する状況下では、自然に映るから不思議だ。
DemoではQuick RaceとPlay Onlineをプレイできる。Quick Raceでは3台のAIカーとバトルを楽しめるモードがおもしろい。コースは固定ながら、作り込みが丁寧で、バスが交差点で横切ったり、ときおり対向車が走ってきたり、難易度の高いショートカットを狙ってタイムを短縮するなど、同シリーズの魅力がめいっぱい詰め込まれている。
一方、Play Onlineは、ユーザー登録から、マッチメイキングまですべてシームレスになっているが、他のレースゲームのように、ほいほい野良レースに参加するという仕様ではなく、相手の承諾を経てドラッグレースに参列するという仕様になっているため、なかなかゲームが始まらない。Quick Raceは、AIカーとさくさくレースが楽しめるので、まずはこちらから試すといいだろう。
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