開発/発売元 Konami
いまや世界を代表するフットボールシミュレータに成長したコナミの「Pro Evolution Soccer」(邦題「ウイニングイレブン」)シリーズの最新作「Pro Evolution Soccer 3」のPlayable Demo。日本で8月に発売されミリオンセラーを達成した「ワールドサッカー ウイニングイレブン 7」のインターナショナル版(正確にいうとヨーロッパ版)で、前作「Pro Evolution Soccer 2」は、今年のECTSでGame of The Year UKにも選ばれたほどの実力派でもある。PC版の登場は今作が初だが、実にソツのない作りで、11月発売のこのPC版を持って、同シリーズの独走態勢は全世界的に整ったといえそう。Demoの内容も二重丸だ。
Demoでは、「Match Mode」で90分勝負のExhibition Matchが楽しめる。選択できる国は、ヨーロッパ市場を強く意識したタイトルだけに、イングランド、ドイツ、イタリア、スペインの4カ国(言語はフランス語を加え5カ国語対応)。試合前にホームとアウェイでユニホームを変更したり、フォーメーションや作戦を変えたりなど、製品版と同等のカスタマイズが可能。この点、Electronic Artsの「FIFA」シリーズのDemoに比べて自由度に格段の差がある。
インターフェイスは、キーボードもしくはゲームパッドに対応。要アナログパッドかと思いきやそうでもなく、一般のデジタルパッドで十分なプレイができる。また、ゲームパッドを複数繋ぐことにより、スタンドアロン環境で最大8人同時プレイができる。PS2版同様、ネットワークプレイには対応していないようだが、PCならではの特性を活かした拡張といえる。
画面解像度も自由に変えられ、テクスチャのクオリティも3段階で用意されている。ただし、スタンドで応援する観客が数枚のテクスチャパターンのみで表現されており、解像度を上げれば上げるほど、選手モデルと描き割りの観客の差が浮き彫りになる。これはPC版の今後の課題だろう。PC版に限って言えば、トータルでのリアリティの表現は、長くPC版をリリースし続けてきたEAの「FIFA」シリーズの方にまだ部があるようだ。
プレイしていて感じたのは、選手達のモーションの豊かさで、細かい顔の動きや、自然な体重移動、シュートのモーションなどなど、実に自然できびきびしていて、自分が選手のひとりになったかのような嬉しい錯覚に浸ることができる。前半、後半終了後のハイライトシーンも抜群の演出で、自分がボロ負けした試合のハイライトシーンなのに、食い入るように見てしまった。さすがはミリオンタイトルだと実感させられる出来だ。
PS2版ですでにやり込んでいるウイイレファンには、「今頃、何を言ってるんだ」と思ったかもしれないが、PCゲームファンにとってオフライン専用のフットボールシミュレータはやや縁遠い存在で、それだけにPS2でミリオンを達成した名作がPCで気軽にプレイできるのは諸手をあげて歓迎できる話だ。このDemoで、同作の魅力に気づくPCゲームファンも意外に多いような気がするがどうだろうか。
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