発売元 Microsoft
マイクロソフトが11月7日に日本語版の発売を予定している「Age of Mythology」の拡張ディスク「Age of Mythology: The Titans Expansion」のPlayable Demo。すでに英語版は9月末に発売されており、製品版をベースにしているだけあって、プログラムの安定度はすこぶる高い。311MBのびっくりサイズだが、時間を掛けて落とすだけの価値のある内容。文句なしに今月イチオシのPlayable Demoだ。
「Age of Mythology: The Titans Expansion」は、「Age of Mythology(AoM)」にアトランティスの3神を始めとしたさまざまな内容を追加する拡張ディスク。このPlayable Demoでは、第3の時代(英雄の時代)までしか文明を進化させることができないので、第4の時代(神話の時代)に最終兵器として登場する巨神(ティタン)を試すことはできない。
この点ややがっかりだが、うっかり巨神の存在を忘れてしまうほど、アトランティス文明そのもののプレイが楽しく、満足度は高い。Demoでプレイできるのはアトランティスの主神のひとつ「クロノス」のみで、クロノスを通じてアトランティス文明のユニークなゲーム性を試すことができる。
アトランティスキャンペーンでは、プロローグと1つ目のステージがプレイでき、そのほかにランダムマップが楽しめる。マルチプレイに未対応なのは残念なところだが、キャンペーンでは難易度を変えて何度もプレイできるし、ランダムマップはプレイするたびにマップの形状が異なるため、繰り返しプレイしても退屈しない。
そして何よりアトランティス自体が、非常にユニークな文明になっているため、夢中でプレイしてしまうことになるだろう。新たに追加された新マップタイプMarsh(沼)が、前作「Age of Empires II」のアラビアを彷彿とさせる良マップなのもいい。Demoの作りとしてはほぼパーフェクトといっていい。
アトランティスは、村人のコストが高く、この点、前々作「Age of Empire: Rise of Rome」のパルミラを思い出させるが、資源を無限に蓄えられるロバを従えているため、集めた資源を収集所にまで運ぶ必要がなく、HP等の基本能力も高めに設定されており、さらに英雄になって能力を上げることも可能と、非常にユニークな扱いになっている。
アトランティスは収集所のたぐいが一切必要ないため、建設物もある程度絞り込まれ、文明進化までのプロセスが非常にシンプルになっている。この点、初心者向きといえるが、その一方で、村人ひとりあたりのロスによるペナルティの大きさも全文明中随一なので、実は上級者向けの文明という気もする。おもしろいが扱いの難しい文明だ。
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