発売元 Ubi Soft Entertainment
待たせに待たせた次世代コンバットフライトシム「Lock On: Modern Air Combat」のPlayable Demo。実に久方ぶりとなる現代機がモチーフのCFSであり、かつ名作として知られる「Flanker」シリーズの系譜を受け継ぐタイトルとして、発売前から話題を集めていたタイトルだ。開発元自ら「まだ最終版ではない」というだけあって、グラフィックスまわりを始め、まだまだ荒削りな印象だが、久々にどっしり遊べるCFSになるのは間違いなさそうだ。
「Lock On: Modern Air Combat」は、「Flanker」シリーズの開発元として知られるロシアのデベロッパーEagle Dynamicsが手がけているコンバットフライトシミュレータ。搭乗できる機体としてNATO軍からはA-10A Thunderbolt II、F-15C Eagle、MiG29 Fulcrum A、ロシア軍からはSu-27 Flanker B、MiG-29 Fulcrum A、Su-25 Frogfoot、Su-33 Flanker D、MiG-29 Fulcrum Cの計9機種が登場する。「Flanker」シリーズ同様、まさにロシア人によるロシア機ファンのためのフライトシムだ。
Demoでは、A-10A Thunderbolt IIとMiG-29 Fulcrum Cでのショートミッションがプレイできる。事前の状況説明などは一切ないため、まずは空戦をとMiG-29でプレイすると、わずか10数秒でMirage 2000に後ろから空対空ミサイルをぶち込まれて撃墜されてしまう。一方、A-10Aはやっとこさ目標にたどり着いたと思ったら、ZSU-23-4の地対空砲で撃墜されたりして、いきなりの現代戦的な洗礼の連発に、思わずほくそ笑んでしまった。「これだよ、これ」と感じるフライトシムファンも多いのではないだろうか。
ちなみに、ミッション内容はReadme.txtに具体的な内容が記載されているので、起動前にしっかりチェックしておき、操作方法に関しては、オプションに記載されている情報をあらかじめメモっておくといい。特にMiG-29では、チャフ散布(Qキー)や空対空モード(4)、アクティブレーダーオン(I)などなど、機体操縦以前の問題として、空戦を行なうために最低限覚えておくべき操作がたくさんあるので、キーコンフィグはしっかりマスターしておきたい。
グラフィックに関しては、2003年度のゲームとしては十分及第点を付けられるクオリティ。テクスチャデータの読み出しが前世代的で、余裕のあるマシンスペックでも外部ビューで視点を回すとスワップが発生し、パフォーマンスが一時的に極端に下がったりする。パフォーマンスに関しては2003年第4四半期の発売に向けてこれからチューニングしていくということなので、修正に期待したい。
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