発売元 Electronic Arts
Electronic Artsが現地時間の8月21日に正式発表した「Ultima X: Odyssey」のプロモーションムービー。発表会で公開されたムービーとまったく同じ内容で、世界設定やゲームシステムなどのディテールは不明確ながら、ゲーム世界のだいたいの雰囲気をつかむことができる。ムービーの長さは2分30秒。MMORPGファンならまずは一度見ておこう。
ムービーの内容は、プリレンダリング映像とリアルタイム映像が半々のバランスで収録されており、プリレンダリング映像はおそらくオープニングに使用されるもので、リアルタイム映像では、小刻みに場面が入れ替わり、フィールドの移動シーンやバトルシーンなどを見ることができる。
「Ultima X: Odyssey」の舞台は、シリーズおなじみのブリタニア大陸ではなく、まったく別の独立したファンタジー世界になっているようだ。モンスターやスペルキャストシーンなどに「Ultima」らしさは残っているが、フィールドは新鮮な印象。前3部作の雰囲気を綺麗に取り払ってしまっている。
このため、種族も人間だけではなく、ムービーで確認できる限りでも、人間とガーゴイルがいる。ほかにもシリーズからの復帰組を含め複数の亜人種が追加されるようだが、特に女ガーゴイルは、ちょっと引いてしまうほどハイファンタジー風のモデリングで、海外産MMORPGの波動をひしひしと感じさせてくれる。「濃すぎる」と思うか、「これを待っていた」と思うかは人それぞれだろうが、いずれにしても「Ultima Online」とはかけ離れた世界が創造されるようだ。
さて、リアルタイム映像は男ヒューマンの行動を軸に展開していく。Unrealエンジンだからなのか、やけに肩をいからせた走り方だが、甲冑のメタリック感なども環境マッピングとともにキチンと再現されており、グラフィックは前作からさらに格段にパワーアップしていることがわかるだろう。
フィールドに関しては、まだα版ということで、描き込みも最小限で、やや寂しい印象。キャラクタの動きも敵味方ともまだ堅く、アニメーションにももう一工夫ほしい。βテストではさらなる進化に期待したいところだ。
(C) 2003 Electronic Arts Inc.
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