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【マルチプレイ解説】

【知識編】
マルチプレイのヒント

●本作の更なる面白さがマルチプレイにある!

 本作のシングルプレイとマルチプレイは、操作方法こそ同じものの、中身はまったくの別ゲームだと思っていい。緊張感があり、よく練られたシングルプレイも面白いのだが、一度マルチプレイを体験してしまうと、シングルとはまったく違った面白さに驚くはず。マルチプレイが遊べない環境のひとは、ぜひネットワークにつなげて遊んでみて欲しい。

 シングルプレイを序盤までプレイしてゲームの操作に慣れたら、是非次はマルチプレイに挑戦して欲しい。ネットワークアダプタを持ってない人は、新たに買ってプレイしても、決して損はしない。ここでは、そんなマルチプレイビギナーのために、マルチプレイにおける基本的事項を解説していこう。

・まずはマップを覚えることが上達の第一歩である

 マルチプレイに登場するマップは全部で10。マルチプレイにおいて上達の第一歩は、このマップの構造を覚えることである。シールズ側、テロリスト側どこから始まるのか。どこが激戦ポイントになるのか。敵にいつもどこで待ち伏せされるのか。有利な地形はどこか。ただこれらオンライン用のマップは、オフライン(インターネットに繋げていない環境)ではチェックできないので、実際にオンラインにアクセスして、自分でプレイしながら覚えていくしかない。始めたばかりで、右も左もわからないような初心者なら、まず“初心者のみの部屋”が多数立ち上がっているので、そこへジョインして、うまい人のプレイを観察しながら覚えていこう。

とっくに味方が全滅したのに、スタート地点近辺で伏せて隠れつつ、敵を待ち伏せ。しかも最初からほとんど動かず、戦局にほとんど関係しないまま最後はアッサリ殺される。これはよろしくない。初心者なら、味方集団の後方について行きながら、アサルトライフルで突撃援護をしていたほうが、実力も上がる

・何もしないで最後まで生き残るプレーヤーは嫌われる

 マップがよくわからずとりあえず怖いのでスタート地点近辺でキャンプ(待ち伏せ)。味方の援護もせずに、ずーっとそこで時間を稼いだあげく、最後のひとりとなってあっけなく殺される。これがビギナーにありがちな展開。いったん死亡したプレーヤーは1戦終了まで生き残ったプレーヤーの視点でその行動をチェックできるので、いつまでも役に立たない場所でモタモタしているプレーヤーは嫌われやすい。マップがよくわからないのなら、最初に集団で動いているチームに付いていくように行動しよう。その方が上達するし、最悪でも盾やマトとなって味方の勝利に貢献できる。

はっきりいって、動いている敵にスナイパーライフルを当てるのは至難の業だ。初心者なら難易度の高いスナイパーライフルより、まず連射性の高いアサルトライフルで特攻していくべし

・スナイパーはゲームに慣れてから!

 一撃必殺の単発ライフルによる後方支援、スナイプは強力な戦力であるが、これはあくまで“慣れた”プレーヤーでの話。スナイパーはよほどマップを熟知して、射撃能力が高い人でないと単なる足手まといの芋虫君(伏せて動かないだけの人)でしかない。初心者のうちはスナイパー(=単発ライフル装備)は避け、最初は連射能力の高いライフル銃で、味方の集団と共に前線で行動するようにしよう。

頭を狙えば、たとえハンドガンでも一撃で相手を倒せる。接近戦ではできるだけ相手の胸のあたりを狙っていきたい。逆に下半身は耐久力が高いので、狙ってはいけない

・このゲームには部位ダメージがある

 本作には、部位ダメージが採用されており、着弾したポイントによってダメージが変わる。まず頭に当たればどんな武器でも一撃で戦線離脱となってしまうので、狙うなら頭なのだが、なにぶん目標が小さくかなりのテクニックを要する。体に当たった場合は、武器にもよるが平均2~3発で倒せる。足は5~6発当てないと倒れないので、あまり下を狙ってはいけない。また、腕に当ててもダメージは与えられないので注意しよう。


●マルチプレイ、武器詳細と各陣営のおすすめ武器

 基本的に武器は主力武器(ライフル系)、補助武器(ハンドガン系)、それに携行武器(手榴弾など)を3種類まで持っていける。ライフルは遠距離~中距離での撃ち合いに使うメイン武器であり、ハンドガンは接近戦用の武器で、主にスナイパーが護身用として使う。携行武器に関しては、マニュアルにもあまり詳しく掲載されていないので、ここで簡単に触れておこう。

・携行武器について

グレネード:M67

 爆発時に周囲に破片を飛び散らせる、対人用手榴弾。殺傷範囲が広いのが特徴。爆心地から若干離れていても一撃で倒せたり、爆心地から近いのに一撃で倒せなかったりと、効果には若干バラ付きがあることも。携帯数は6コ。

グレネード:HE

 爆発の熱によりダメージを与える対物用手榴弾。範囲はM67よりも狭くなるが、ダメージが大きい。マップによっては止めてある車両を破壊したりできる。携帯数は6コ。

グレネード:AN-M8

 爆発時に白い煙を発する煙幕弾。スナイパーに待ち伏せされている部屋に、敵の照準から逃れるために煙を炊いたり、部屋へ突入する際の目くらましに使われる。また、爆弾設置マップでは、爆弾設置後に、敵から目標を見失わせるために爆弾設置部屋で使用されることも。携帯数は3コ。

グレネード:MARK141

 爆発時に殺傷力はないが、激しい爆音と光で敵の目を眩ませる、閃光弾と呼ばれるタイプの手榴弾。人質を盾にして籠城しているテロリストの部屋などで使われる。これを食らうとキャラクタが衝撃波により一時的に聴覚がマヒし、よろけて攻撃態勢が取れなくなる。携帯数は6コ。

地雷:クレイモア

 設置した人が手動で起爆させる対人用地雷。効果範囲は広め。複数設置しても、一度起爆させればすべてが自動的に爆発する仕組みになっている。待ち伏せや籠城の時に使われる。携帯数は4コ。

携行装備:ダブルアモ

 プレーヤーの主力武器の弾倉数を倍増させる、補助的な装備。通常、弾倉は主力武器で2つだが、このダブルアモを装備していると4つになる。

・両陣営おすすめの主力武器と補助武器について

 シールズとテロリスト、双方の武器を比べた場合、現状ではシールズが有利であるという声が多い。理由はサイレンサー(消音機)付きの武器だ。このゲームでは音による策敵が非常に重要で、音もなくどこから撃たれたのかわからず倒されるテロリストにしてみればシールズのサイレンサー付き武器はかなりの驚異である。なかでも、“M4A1SD”はブレが少なく命中率が高く、ズームも効いて音もほとんどしないという強力な兵器。この武器を使っていると嫌う人も多いが、シーズル側なら迷わずコレを選びたい。逆にテロリスト側なら、敵を倒してM4A1SDを奪ってしまえばいい(これが逆に楽しかったりする)。シールズ側で使えるスナイパーライフルは、一撃必殺の“M87ELR”。これ以外は趣味で選ぼう。

 テロリスト側の武器なら、“552”と“AKS-74”が威力があっておすすめのライフル。これも体に2発当てればしとめられる。スナイパーライフルでは“M82A1A”が命中率、威力共に高く最強クラスだ。相手の体にかすっただけでもしとめられる。ただ、発射音が大きいので、同じ場所でスナイプし続けるのはかなりの危険を伴うが……。また、テロリストはハンドガンも強力であり、“DE.50”ならどこに当たろうが、一撃で相手を倒すほど。下手なアサルトライフルよりも強く、射撃術に長けている人なら、一度選んでみると面白い。

強力なM4A1SDに対抗するには、同じ武器を奪うしかない! テロリストを担当していて、倒れたシールズからM4A1SDを見つけたら、周囲の安全を確認してから拾って武器を交換しておく。拾っている最中に攻撃されがちなのだが……

 サイレンサー付きの武器のおかげで、武器はシールズ側がやや有利、というのがすっかり定説になっているものの、開発サイドに聞いてみると、使いこなせばテロリスト側も負けていない、と返ってきた。開発チームの強者はみなテロリスト側でバンバン勝ち残っているらしい。テロリスト側でもあきらめずに突き詰めていけば、希望の光が見える時がくるかもしれない……。


●爆弾設置と解除、人質救出のルールを覚えよう

 基本的なマルチプレイは殲滅戦、爆弾設置、人質救出の3つのルールがある。まず殲滅戦は、シールズかテロリスト、どちらかが全滅するまで戦うマップだ。制限時間までに全滅しなかった場合は、どちら側が何人生き残っていようが、引き分けとなる。

 注意したいのが、爆弾設置マップ、および人質救出マップである。どちらも基本的には殲滅戦と同じように、敵を全滅させれば勝ちなのだが、その他に爆弾設置マップではマップ中央にある爆弾を回収し敵陣地に仕掛け、それが爆発、もしくは解除によって勝敗が決まる。人質救出マップでは、人質を指定ポイントまで運べばシールズの勝ちとなる。

設置された爆弾解除にはおよそ8秒前後の時間がかかる。爆発へのタイムカウントが8秒を切るまで、爆弾が設置された場所に敵を寄せ付けるな!

・爆弾設置マップ

 まず、ビギナーにありがちなのが爆弾の設置方法がわからない人だ。爆弾を持っているのに、設置しないでウロウロしたあげく殺されるのは最悪の展開だ。爆弾は敵陣地で光る床に照準を合わせつつ、×ボタンをしばらく押していれば設置できる(要するに下を向いて×押しっぱなし)。どうしても設置できない場合は、素直に味方に爆弾を渡して設置してもらう。爆弾は誰かが持っていない場合、画面右上のレーダーにその場所が表示される。

 また、誰かが陣地に爆弾を設置すれば「爆弾が設置された」とアナウンスが入る。ここでありがちなのが、自軍の陣地に爆弾が設置されたのに、いつまでも狙撃ポイントで這いつくばって敵を狙っているプレーヤー。設置された爆弾を解除できれば逆転勝利となるので、自軍陣地に爆弾が設置されても諦めずに解除に向かいたい。ちなみに爆弾を設置するから援護が欲しい場合、ちゃんとボイスチャットで自分の名前と場所を伝えつつ、援護を要請するように。名前を言わず援護を要請しても、味方はどこに向かって良いのかわからない。

 爆弾の状況は右上のレーダーで確認できる。味方が持っていれば、レーダーに緑色の矢印が表示されるし、敵が持っているならレーダーに赤色の矢印が表示される。まだ誰も持っていない場合は、爆弾マークと置かれた場所を示す矢印が表示される。これを知っていると、だいぶ戦略を立てやすくなる。レーダーに赤い矢印(敵が爆弾を持っている)が表示されているなら、いったん自軍陣地へ戻ってディフェンスを固めた方が無難だ。

 さらに気を付けたいのが、いったん自軍陣地に爆弾を設置されてしまった場合、もう敵を全滅させても勝ちにはならない、という点だ。つまり敵が爆弾を持っていた状態から、「爆弾が設置されました」とアナウンスがあったという事は、大ピンチという事であり、のんびり待ち伏せスナイプなどをしている状況ではないわけだ。ここから逆転勝利に持っていくには、爆弾を解除するしかない。このあたりのルールを理解してないと、先に死んで試合を観戦している味方チームメイトから「やれやれ……」とため息をつかれてしまうので、爆弾設置マップでは右上のレーダー、爆弾の状況、チームの状態などを確認しながら戦っていこう。

人質を盾にして立て籠もる、まさにテロリストらしい戦い方もできる。人質をふたり倒してしまった陣営が負けとなるルールをよく覚えておきたい

・人質救出マップ

 覚えておきたいのが、人質は2人倒してしまうと、その陣営が負けになること。また、シールズ側が人質を2人救出している場合、残りのひとりを倒しても自動的にシールズ側の勝利となる。逆にテロリスト側は、まず最初に人質を有利な場所(爆弾などが投擲されやすいポイント)へ運んで、わざとシールズ側に倒させる、という作戦もありえる。

 人質が救出されるとそのようなアナウンスがあり、シールズ側に人質を奪還されているのに、いつまでも場違いなポイントでキャンプ(待ち伏せ)しているようなテロリストは嫌われるので、果敢に追撃していこう。

QUICK2に手榴弾を割り振って、いつでも投擲!  R1ボタンを強く押せば照準のパワーメーターがいっぱいになり、それだけ遠くへ投げる。これに気づかない人が以外と多かったりする

・手榴弾の割り振りと使い方

 ゲームが始まってまず最初にすべきは、QUICK2に手榴弾を割り振ることだ。R2で武器選択画面にして、方向ボタン上下で手榴弾を選び、L2を押してQUICK2に割り振っておく。これでいつでもL2を押した瞬間、迅速に手榴弾に切り替えられる。プレイ中、何もしないとQUICK2にはハンドガンが割り振られているが、ハンドガンはスナイパーが護身用に使うくらいで、大抵は使わない。それから案外気づいていない人も多いのだが、手榴弾の投擲はR1ボタンをアナログで感知している。つまり、グイッと力強く押せば、それだけ遠くに投擲するようになっているわけだ。手榴弾がうまく投げられない、という人は、見通しのよいシングルプレイのミッション2などで、投擲練習をしておくといいだろう。ちなみに窓の中に投げたつもりが、壁に跳ね返って自爆、というのは誰しも一度は経験するミス。慣れるまで何度でも投げまくって、体で覚えるしかない。


●より上達するために……動き方のコツ

移動する際は、必ず敵が出現しそうなポイントに照準を合わせながら動くと良い。階段を上がる場合も、階段に照準が合っているようではダメだ。その先の通路に合わせて走ろう。細かいことだが、この一瞬の差がとっさの撃ち合いを制する

 移動する場合、ただ漫然と動いているのではなく、次に敵が現れそうな場所に常に照準を合わせて動くように心がけよう。これだけでずいぶん戦闘に有利になる。たとえば階段の上に移動しようとした場合、階段に照準を合わせて動くよりも、階段の上に照準を合わせて動いた方が、敵が現れた際、すぐに射撃状態に入れる。

 また、同じ場所にいつまでも籠もらないこと。相手の裏をかくように行動することが大切で、いくら有利な地形だからといって、1カ所にいつまでも留まっているのは得策ではない。特に相手にいったん見つかったら(射撃音などでバレたと思ったら)、絶対にその場所から離れた方がいい。待ち伏せは相手が気づいてない状態でこそ、初めて効果を発揮するのだ。

側面や背後の敵を見かけても、大慌てで撃ちまくらない。接近して、必ずしとめられるポジションから発砲しよう。ヘタに遠距離から撃っても、そうそう当たるものではない。チャンスをフイにするな!

 それから、相手を側面や背後から遠巻きに捕らえた場合、大慌てで撃ちまくってはいけない。気づかれないように相手に接近して、確実に当たる、という距離、ポジションになるまで射撃は控えるのだ。相手の動きが止まったその瞬間を狙えればベスト。せっかく相手の背後をとっても、遠くから撃っては相手に気づかれて反撃されてしまう。はやる気持ちを抑えて、確実な状況へと持ち込もう。


死体をいつまでも撃ち続ける行為は、撃っている本人はあまり気にしていなくても、死んだ相手から見ればかなりカンにさわることも。度がすぎると嫌われてしまう。今日の敵は明日の友。せっかくみんなで楽しく対戦しているんだから、嫌がられる行為は控えたほうがいい

●対戦時のマナーについて

 あたり前のことだが、最後に説明しておきたいのが、オンライン対戦のマナーだ。対戦相手はみな人間である、ということをよく考えて行動してほしい。たとえば最近話題になっているのが死体撃ち。倒した相手(死体)にむかって、ひたすら撃ちまくるという行為だ。これは全然気にしないという人もいるが、カンにさわる人も多いので、できれば控えた方がいい。ただし、死体のそばに伏せ、カモフラージュしている人もいるので、一概にダメ、とはいえないが。“PCの3Dシューティングじゃ死体撃ちなんかあたりまえジャン”で済まさず、相手が嫌がりそうな行為はなるべく控えて、みんなで楽しく遊んでいきたい。

 それから、“初心者の部屋”や”ヘタな人のみの部屋”と書かれた部屋に、中級~上級者が入っていくのもよろしくない。ランキングを稼ぐためか獲物を狩る練習かわからないが、初心者ルームでMVPを取りまくって退室しない人は、相当嫌われる。“ハンドガンのみの部屋”や“スナイパー専用”と書かれた部屋でアサルトライフルを撃ちまくる人もいたようだが、”自分さえよければ”な考えはいつかしっぺ返しを食らうので、控えよう。

 他にも、“同士討ちあり”の部屋で、やたらと手榴弾を投げまくって味方や人質を倒す人や、わざと味方を倒してふざける人などもいるらしい。単にわかってないだけの人だったら、ボイスチャットで「次回から手榴弾は控えてくださいねー」等の注意をすればいいが、わざとやってるような人なら、みんなで話して投票モード(○ボタンを押すことでメニューが出現する)で除外、部屋から叩き出すしかない。

 ちなみに、筆者の場合、ボイスチャットで延々と筆者の名前を語ってふざけていた“中学生っぽい声の少年”に出会った。やんわりと注意しても聞かず、あきらめて温かい目で見守ることにした(実害はなかったので)のだが、世の中にはいろんな人がいる、というのも覚えておいて欲しい。嫌な人に遭遇しても、それ以上にすばらしい人もいるので、嫌がらせでめげたりヘコんだりせず、気持ちを切り替えて遊んで欲しい。

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□製品情報
http://www.playstation.jp/scej/title/socom/

(2003年8月15日)

[Reported by 三須隆弘 Produced by 佐伯憲司]


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