開発/発売元 Electronic Arts
昨年度を代表するアクションシューティングの快作「Battlefield 1942」の最新拡張データディスク「Battlefield 1942 Secret Weapons of WWII」Playable Demo。シングル、マルチともに完備で、内蔵のサーバーブラウザでさくっと対戦に参加できる。EAは「Medal of Honor: Allied Assault」以来、Playable Demoの内容がうまくなっている。8月といわずこの夏イチオシのDemoだ。
「Battlefield 1942」は、マルチプレイを主体とした明快なゲームデザインと、おもしろければなんでもありと言わんばかりの自由度の高いゲームシステムをウリにしたアクションシューティング。その魅力は基本的に32名以上の団体戦にあり、大規模な乱戦を気軽に楽しめる一方で、統制のとれた戦術を駆使することで少数で勝利を収めることができるなど、FPS初級者から上級者までまんべんなく楽しめる佳作である。
「Battlefield 1942: Secret Weapons of WWII」は、“第二次世界大戦末期の次世代兵器を揃えてみました”というこれまた非常に明快なアドオン。マップに降り立ってみると、戦史好きには垂涎(?)のドイツの最終兵器ロケット戦闘機ナッターなどが置いてあり、Eキーで搭乗すると、ロケットが点火して発射台をすべって空に放り出される。
飛行訓練も受けてなければ、インターフェイスすら良くわかっていないわけだが、それでもどうにかマウス操作を駆使して、なんとか高度を維持する。ロケット推進のため、ものの10秒しないうちにマップの端から端まで飛行してしまってまるで戦いにならないわけだが、ジェットコースターにでも乗せられた気分で、非常に楽しい。予想どおりこれに乗りたがるユーザーは多いようで、発射台の前には常に待ち行列が出来ていたりする。
かと思えば、ドイツが誇る対空戦車ヴィルヴェルヴィントが戦車と一緒に置いてあるから困ってしまう。こうなると試乗せざるを得ず、空には高々度をネズミのように飛び回るジェット戦闘機XF-85ゴブリンしか飛行しておらず、飛行速度が速すぎてまるで当たらないのだが、見事なモデリングのヴィルヴェルヴィントが派手なサウンドエフェクトと共に激しく対空戦闘をする姿は非常に格好いい。といった具合に、同作は実に見事なクオリティで、乗り物に乗る楽しさを実現している。
DemoではオランダにあるV2ロケット基地「Hellendoorn」でマルチプレイを楽しめる。
川がドーナツ上に配置され、外側から全軍で内側中央の山頂のフラグを目掛けて侵攻していくというマップで、坂の途中で大規模な戦闘が起こりやすく、また、水陸両用車などを使った機動力重視のゲリラ戦も起こりやすいという、戦うたびに展開の異なるマップだ。
対戦末期のステージにもかかわらず、毎回ドイツ軍がおせおせ状態になるが、同マップのバランス調整はこれから行なう模様なので、製品版では細かい部分に変更が出そうだ。兵科は両軍とも、Scout、Assault、Anti-Tank、Engineer、Medicの5種類で、全部ではないようだが、戦争末期というシチュエーション変化に伴い、装備が一新している。どの兵科もそれぞれ個性的で楽しいので、ひととおりプレイしてみるといいだろう。
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