開発/発売元 EA Sports
「Madden NFL」、「FIFA Soccer」、「NBA LIVE」など、数々のオフィシャルスポーツシミュレータで成功を収めるEA Sportsの新ブランド「RUGBY 2004」のPlayable Demo。EA Australiaが世界に先駆けて公開したもので、同社の「Madden NFL」とはまったく別物の完全新作だ。
「RUGBY 2004」は、ヨーロッパのラグビーリーグをモチーフにしたラグビーシミュレータ。似た内容である「Madden NFL」シリーズは、あくまでアメリカ発祥のアメリカンフットボールであり、「RUGBY 2004」は英国で生まれたラグビーを題材にしている。言うまでもなくヨーロッパ(文化)圏をターゲットにした戦略的タイトルで、すでに「Madden NFL」シリーズが発売されている日本で発売されることはおそらくないだろう。
実際問題どうしても同ジャンルのデファクトスタンダードである「Madden NFL」シリーズと比較せざるを得ないのだが、観衆の歓声や試合前の入場シーン、場内アナウンスなどなど、ゲーム以外の総合演出の部分で、プロスポーツエンターテインメントとして定着したNFLに比べ、「RUGBY 2004」は一歩も二歩も劣る印象がする。「RUGBY 2004」も英国やフランスのプロリーグを題材にしているものの、真面目に再現してしまっているためか、総じておとなしい印象だ。
アメフトと比較すると、服装はシンプルで、アメフトのようなごてごてしたプロテクターも着けておらず、日本でのラグビーの試合風景によく似ている。一見何でもありのアメフトに対し、同作は前パスが許されないなど、ルールがやや厳格な印象がするといった具合で、細かいところに違いは見られるものの、「Madden NFL」に比べて“ここがおもしろい!”という部分がいまひとつよくくみ取れなかった。が、ラグビーファンにとっては、こちらこそ求めていたモノと感じられるかも知れない。何はともあれまずは一度試してみるといいだろう。
Demoの内容は実にシンプルで、オーストラリア対英国の試合がプレイできる。オプション機能が無効になっているため、解像度を変えられないのが残念だが、インターフェイスはキーボードとゲームパッドの両方に対応しており、1対1のオフライン対戦も可能。グラフィックに関してはPS2版をそのまま流用しているらしくお世辞にも綺麗とは言い難い。ラグビーファンは一度試してみるといいだろう。
(C) 2003 Electronic Arts Inc.
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