発売元 カプコン
カプコンが8月29日に発売を予定しているアクションアドベンチャー「Arx Fatalis 完全日本語版」の体験版。英語版よりわずかにファイルサイズが増えて159MBとなっているが、これは日本語テキストデータのみならず、日本語音声データもごっそり収録しているためだ。「ポートロイヤル 日本語版」に続く、カプコン入魂の体験版だ。
「Arx Fatalis 完全日本語版」は、ドワーフやトロール、ゴブリンといった獣人が棲息するハイファンタジー世界をモチーフにしたアクションアドベンチャーゲーム。プロローグシーンから「おお?」と思わせる、独特のサウンドエフェクトと演出でプレーヤーをゲーム世界にぐいぐい引き込んでくれる。この体験版をプレイするのは英語版に続いてこれで2度目だが、プログラム処理されたイベントシーンの処理が実にうまい。
体験版では、プロローグムービーに始まる序盤シーンをプレイできる。序盤はほぼ全編チュートリアルといっていい内容になっており、FPSスタイルのアクションアドベンチャーは初体験というユーザーでも迷わずストーリーを進めていける。
インターフェイスはアドベンチャーゲームらしい改変が加えられているため、逆にばりばりのFPSユーザーは序盤とまどうかもしれない。具体的には、カーソルキーで移動、マウス操作で視点移動およびアクションを行なうオーソドックスなモードと、各種オブジェクトやキャラクタにアクセスするための、マウスカーソルを表示させるモードの2通りがある。ゲームはこの2通りのインターフェイスを駆使しながら進めていくことになる。
グラフィックは、さすがに英語版の発売から1年が経過しているため、現役バリバリとまではいかないが、バンプマッピングによる質感の高いダンジョンを構築しており、アドベンチャーファンなら何の障害もなくたっぷり恐怖に浸れるだろう。レベルエディットをしっかり行なえばゲーム寿命は延ばせるということの好例だと思う。
日本語版に関していえば、当然の事ながら日本語音声なので、英語版に比べ格段に理解しやすい。ただ、英語版で表示されていた字幕がなぜか表示されなかった。公開されているスクリーンショットには字幕は表示されているのでバグの一種かもしれない。同社でも「一部環境下においてフォントが正常に表示されない不具合が確認されている」と、この件について公式コメントを発表しているので、仮に同じ症状が発生しても心配はいらないようだ。
Arx Fatalis (c) 2002 Arkane Studios, (c) 2002 JoWooD Productions Software AG
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