開発/発売元 オーバーワークス
オーバーワークスが7月14日よりオープンβテストを行なっているオンライン麻雀ゲーム「雀風荘」のオープンβクライアント。さっそく参加してみたので、インプレッションを紹介しておこう。
βテストに参加するには、クライアントとアカウントが必要になる。クライアントは公式サイトからダウンロードできる。現時点ではインストーラすらないプリミティブな内容だが、その分ファイルサイズは小さい。サーバーへのアクセスもスムーズだった。
ただ、アカウント作成から登録までの手続きが面倒くさい。そもそもパスワードが自動作成されるのが謎で、それを何度も繰り返し入力しなければならない。作成からゲームスタートまでの道のりもスムーズではなく、少々わかりにくい。日中はヒト桁台のユーザーしかいなかったが、率直に言ってこの手続きが障害になっていると思う。
その一方で、サーバーにログイン後の展開は非常にスムーズ。代打ち(CPU)を使った対戦も可能なのですぐゲームを始めることもできるし、ビールを片手にまずは様子見とばかりに他のゲームを観戦することも可能。待合室にいるユーザーが増えてくれば卓を立てて4人打ちを楽しめばいい。マイペースで楽しめるというのが最大の魅力だろう。
対局は、すべてマウスのみで操作可能となっており、チャットするときだけキーボードを用いるというスタイル。対局ではすべて持ち時間が設定され、その間に入力を終えないと、自動的にツモ切りもしくはキャンセルになるという万国共通のルール。
気になるCPUの強さについては、点数で見れば確かに強いが、これが現実世界であれば「もう、貴方とは打ちたくない」といってしまいそうなイヤな打ち方をしてくる。具体的には、基本的に初期状態で最速で上がれる手を一直線に狙ってくる感じで、ロンで白のみ、ツモのみ、リーチのみの連発で、はっきり言ってぜんぜんおもしろくない。
「やっとツキが回ってきた、うししし」という状況で、「ツモのみ」とかやられると、正直モニタを突き飛ばしたくなる衝動に駆られる。「それは麻雀ではない」というつもりはないが、誰もリーチしてないのに「ロン、白のみ」などという消化試合モードに入られると一気にやる気が失せるし、そればかり狙われたのでは、そもそもこちらが麻雀できない。
せめて人間のように、「これで上がっても安いし、トップになれないから、もうちょい伸ばすか」とか、「あのリーチはデカそうだから逃げるか」的な思考ができるとおもしろいのだが、残念ながらそういうそぶりはまったくなかった。今後のチューニングに期待したい。
(c) 2003 overwork's Inc
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