発売元 THQ
「Moto GP」シリーズといえば、日本ではナムコのバイクレースのイメージが強いが、北米ではXboxの発売と共に登場したTHQタイトルのイメージの方が圧倒的に強い。初回作「Moto GP」はXbox向けに発売され、その後、PC向けに移植されたが、今年5月に発売されたばかりの「Moto GP 2」はXbox、PCの同時発売。
モータースポーツシミュレータでコンソールとPCが同発というのは、最近ではあまり見られない光景になったが、それでいてXbox版との同時開発を意識させない、PC版のこの出来のよさには正直びっくりだ。自宅に居ながらに「スピードの向こう側」が体感できるバイクレースの傑作である。
「Moto GP 2」は、バイクレースの世界選手権「Moto GP」を完全再現したバイクレースシミュレータ。Xbox向けにフルチューンされたグラフィックはまさに次世代の一言で、ボディのメタリック感はもちろんのこと、路面の太陽光の照り返し、マフラーの細かい振動、敵車との接触時のアニメーションなど、実に芸が細かい。テクスチャの解像度も、PC版に対応して高解像度になっており、シャドウ表現ひとつ取ってみても、既存のバイクレースとは次元の違う細かさだ。
中でも今作の最大の特徴といえそうなのは、時速250kmを超える高速域での演出表現で、敵車を含む周囲のオブジェクトすべてから残像が発生し、いわゆる「スピードの向こう側」が体感できるようになっている。この間、ハンドリングはほぼ効かなくなり、残像表現により位置どりが難しくなるため、ついついブレーキングが遅れ気味になるというデメリットがある。もちろん、慣れてくれば対応は可能。どちらかというと日本的なテクニックだが、「うわ、彼らはこんな世界でレースしてるのか」と想わせる実にうまい表現だ。
Demoでは、Quick RaceによるシングルプレイゲームとGameSpyを使ったマルチプレイが楽しめる。コースはマレーシアのSepangのみで、全長5,548メートルのコースを3周する。天候は晴れ、曇り、雨の3パターンから選択可能で、ライダーは日本の青木宣篤とスペインのCarlos Checaの2名からチョイスできる。難易度はRookie、Pro、Championの3つ。高性能なリプレイモードも搭載されており何度でも楽しめる。ゲームとしてもDemoとしても優れた内容だ。
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